スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

チルンハウスの誤解⑤&三者面談

2019-02-23 19:13:54 | 哲学
 誤解④の最後のところに示した僕の見解,すなわち,チルンハウスEhrenfried Walther von Tschirnhausが書簡六十三で神Deusの知性intellectusというとき,それを思惟の様態cogitandi modiとはみなさずに思惟の属性Cogitationis attributumそのものであるとみなしていたということについて,この見解の正しさについて有力であると判断できそうな材料をあげておきます。
                                      
 この同じ書簡六十三においてチルンハウスは,思惟および延長の属性Extensionis attributumに関して,直接無限様態と間接無限様態は何であるのかという問いをスピノザに対して発しています。このことから明瞭に分かるのは,この書簡を出した時点では,思惟の属性の直接無限様態が何であるのかということをチルンハウスは理解していなかったということです。これに対してスピノザは,返信となる書簡六十四の中で,思惟において絶対に無限absolute infinitumである知性だと解答したのでした。
 スピノザはこの絶対に無限な知性というのを,神の知性と等置していたと僕は考えます。つまり神の知性は人間の知性のように有限finitumではないけれども,絶対に無限な様態なのであって,属性そのものではないという意味が入っていたと僕は考えます。そして同時にスピノザは,このことをチルンハウスは理解していないという前提で,書簡六十四の全体を記述していると僕は考えるのです。よって少なくともスピノザは,チルンハウスがが神の知性というとき,それを思惟の属性の直接無限様態であるとは解さず,思惟の属性そのものであると誤って解している可能性があるということを理解していたと思うのです。
 スピノザはチルンハウスの誤解があったと僕が考えている部分に関しては,チルンハウスが言及している共通点については何もいわず,本性naturaの上でも存在existentiaの上でも異なるふたつのものが,一方が原因causaであって他方が結果effectusであるということはあり得るという一般論で答えています。この解答は原因は本性の上でも存在の上でも結果とは異なるがゆえに原因であるといっているのと同じだと僕は解します。スピノザがこの質問にこう答えたのは,チルンハウスの誤解は神の知性の解し方にあったとスピノザが判断していたからだったのではないでしょうか。

 11月7日,水曜日。郵便局に行きました。前日に母の除籍謄本を取得していましたので,簡易保険の年金の停止の手続きをするためでした。郵便局は僕の家から歩いて3分もかからないところにある関係で,局員の中には母を知っている方もいます。僕は母が死んでから郵便局のATMは何度も利用していました。喪中はがきのパンフレットもこの郵便局で入手したものです。しかし局員の方と話をしたのは,この手続きの方法を教えてもらうために訪問したときが初めてでした。つまりそのときに局員の方でも,母が死んだということを知ったことになります。実は母はほかにも簡易保険の生命保険に加入していましたし,郵便貯金の口座もありました。ただ,すべてを一挙に行うのは僕にとっても大変なので,まず銀行の口座の相続の手続きから開始することにしました。
 11月8日,木曜日。妹を通所施設に迎えに行きました。同時にこの日は三者面談でした。迎えに行くのは午後3時ごろですので,その時間から施設で行いました。これは,前回の面談のときに立てた今年度の妹に対する支援計画の中間報告です。場合によっては立てた計画を変更するということもあるのですが,妹の場合は変更はありませんでした。なお,この支援計画というのは,通所施設での支援とグループホームでの支援が別個になっています。つまりその両方の計画の説明を受けることになりますので,それなりの時間を要することになります。また,来年の4月から,通所施設が変更になる可能性があることを伝えられました。僕としては変更自体は構わないけれども,送迎の関係上,あまり遠方では困るということを伝えておきました。ただしこれは現時点では何も決まっていません。
 僕の方からはひとつ相談をしました。妹が新しい受給者証を取得するために,医師の所見が必要だったのです。これまでは母がすべてやっていたので僕には不明でしたが,たぶんそれができたのはこども医療センターの主治医だったと思うのです。ところが妹は現在はこども医療センターには通院していませんから,その先生にはもう依頼できません。なので請け負ってくれる医師を探す必要があったのです。
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