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料理にワインを
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 樋口誠

マルチという言葉

2013年09月21日 02時24分40秒 | ワインの事

マルチと言うと何を想像されるでしょうか?

「大リーグのイチローがマルチヒットを打った」と複数安打をした場合にも使います。

「マルチ商法にひっかかったらしい」と詐欺まがいのセールスで失敗した、なんて事でも使います。

ある時は歌手、ある時はバラエティ、ある時は俳優、なんて人も「マルチタレント」と言われますね。

ワインの世界でも、このマルチって言葉は色々と使います。

例えば複数のヴィンテージをブレンドする場合「マルチヴィンテージ」といいます。

シャンパンやポルトでは当たり前ですし、昔(私の若い頃)のローヌ地方のワインでは珍しくなかったですね。

シェリーもそうでしょうし、コニャックなどもそうです。

複数の葡萄品種をブレンドすることは「マルチヴァラエタル」といいます。

ボルドーや南ローヌは有名ですし、オーストラリアではラベルに複数の品種を明記することが多い国です。

産地のブレンドの場合は「マルチリージョナル」

これは多くの産地の多くの生産者のベーシックラインが当てはまります。

自分の地所の内、畑名を名乗るワインの基準に満たないものの複数の畑のものを混ぜたりしますし、シャンパーニュの多くも色々な農家の色々なタイプの畑のものをブレンド。ボルドーもそうです。

オーストアリアはココでも目立ちます。標高の高い所の葡萄と、低い所の葡萄。

砂利地の葡萄と粘土質の土地の葡萄。



昔からワイン通と言われる人の間では「特定の畑の特定のヴィンテージの特定の葡萄品種だけで造ったワイン」=「単一」と呼ばれるワインを珍重する傾向がありますが、果たして「マルチ」はいけないのでしょうか?

いえいえ、そんなことはありません。

ホームラン王がいてもチームワークが悪くては優勝できませんし、イチローが200本安打を打ち続けてもマリナーズは優勝していません。

読売巨人軍が年棒が高い選手を集めた時は結局良い成果を上げていないのです。

例えばシャンパンのクリュッグはマルチヴィンテージでマルチヴァラエタルで当然マルチリージョナル。ジャックセロスは葡萄こそシャルドネを標榜しますがマルチヴィンテージでマルチリージョナルが基本でした(最近、違うタイプを売り始めてますが)

ポルトはマルチリジョナルが上位で単独畑は下位に位置します。

シャトーヌフ.デュパプは13種もの葡萄のブレンドが可能でボーカステルという造り手はまさに13種を巧みにブレンドして素晴らしいワインを造っています。


どうぞ皆様、「単一」という言葉に踊らされず「マルチ」にも目を向けてくださいね。

大方に於いてマルチの方がお安めで、しかも早めに良い飲み頃になります。

だって欠点を補い合ってこそのマルチです。

尖った性質の「単一」は時間もかかるし、「希少価値」で高くなるのです。

「マルチ」

ワインの世界ではいい言葉、と思います。


昨晩の月は・・・・・・

2013年09月20日 02時20分53秒 | ちょっと休憩

いや、昨晩に限らず普段から天体や自然に目を向けていれば驚くようなことでもないのかも知れませんが・・・・

FB等で「仲秋の名月」が美しい写真付きで登場するものですから私も表に出て空を仰ぎ見ました。

確かに美しかったですね!!

更に有難いことに帰りの自転車も涼しくて快適。

いう事ないですね。


さて私の様な男が書くと「キモい!!!!」と言われそうですし、皆さん既に御存じな事でしょうけど・・・・・・

昔、かの夏目漱石が英語の教師時代に生徒が訳した「I love you」が「我君を愛す」だったことを見て「そうじゃないんだ。『月が綺麗ですね』と訳しなさい」と言ったそうです。

有名な話ですね!!

月も美しいが、このフレーズはもっと美しい。

でもでも、お隣に「特に気にならない相手」がいるときに「今日の月は綺麗やなあ」なんて言うと、大変な事になりますから充分に気をつけてください(笑)

勿論、ダイスキな人が隣にいたとしても安易に使うと大変ですね。


と、そういう事に縁のない私が言うのは自分でも「キモい」と思います。

さて、今日も引き続き秋にホッと落ち着く「ちょっと古めのワイン」

何か開けていますのでお楽しみに!!!

お待ちしています!!!!


今日の「ちょっと古め」はコレにします!!

2013年09月19日 14時27分20秒 | お勧めワイン

今朝のブログで書いておりました「ちょっと古め」のはコレにします。

2種です。

ボルドー:シャトーピションロングヴィユ.コンテス.ド.ラランド94  3,150円→2,800円

ブルゴーニュ:ポマール99シャンソン                 1,600円→1,400円

いずれも6杯限りです。

お楽しみに!!!


今日も「ちょっと古め」のを開けましょうかねえ・・・・・

2013年09月19日 02時34分21秒 | お勧めワイン

良い季節ですね。

確かに昼間の最高気温は30度位にはなっていますが、深夜の帰りの自転車は快適そのものです。

食欲も湧いてきますし、色々なものが美味しく感じます。


という事で3日程前ですか?「ちょっと古めの白ワイン」というのを開けます、と書いてピュリニィモンラッシェのプルミエクリュの02年を開けました。

大正解でした!!!

ま、グラスで開ける訳ですから高すぎるのは避けたかったのですが、まあまあお手軽に熟成の味わいを楽しんで頂けました。

で、今日も何か「ちょっと古め」を開けようと思っています。

この前が白でしたから今回は赤。

いいえ、赤と泡にしようと思います。

この前同様に未だ銘柄は決めていませんので、夕方のFBでの発表をお楽しみにしてください!!!


こういうことを考えるのって楽しいんですよねえ。

お高くならない様に考えますのでビビらずにお待ちくださいね!!

お待ちしています!!!!


久しぶりに「超寝不足」です(笑)

2013年09月18日 01時30分44秒 | ちょっと休憩

昨日は名古屋に早朝から出掛けるという事で結局一睡もせず、でした。

質はその前日がかの「避難勧告が鳴りまくり」でしたので、都合2日で4時間くらいの睡眠でした。

帰りの新幹線では寝すごしそうでしたから「目がシャキ!!」なるドリンクを飲みましたら、今まで効いて結局眠れずじまい、です。

ま、今からグ~~~ッスリと寝ますね!!!!!!!!!!

ある意味、そういう寝不足からの睡眠に飢えておりましたので爆睡が楽しみです。

という事で皆さん、おやすみなさい!!!!!!!!!!!!!!


今日は大事な日です。

2013年09月17日 02時39分59秒 | ちょっと休憩

今日17日は第3火曜日ですから定休日です。

有難いことに今日は大事な用が私と三宅君にありますので、有難い休みです。

ソムリエ協会の呼称資格認定試験の2次試験の開催日なのですね。

私は試験の運営のお手伝いで名古屋に参ります。

東海支部の頑張っている人たちに気持ちよく受験いただけるように頑張ります。


そして、何と言っても三宅君はその受験者でもあるのです。

彼は当然、地元大阪で受けますので私は見守ってやることが出来ませんが、ま、普段のチカラが出せれば合格するものと確信しています。

が、試験は魔物がおります。

緊張すると何が起こるか判りませんので、名古屋の地から念力でも送れれば、と思っています。

勿論、全ての受験者には合格してワインの世界で後々貢献する人材になって頂きたいのです。

何割が合格、と決まっている訳ではありません。

場合によっては全員合格、という事もあり得ます。

どうぞ皆さん、頑張ってください。

また、仮に不合格であったとしても、それで人生が終わる訳でもなく、むしろ「また新しいテキストで勉強できる」と前向きに考えてください。

何故ならワインの世界で働く為の第一歩を踏み出しただけなのです。

それからの人生、多くの方は定年位まで一生ついて回るワインとの関わりなのですから「今年でなくてもいい」と考えてください。

という事で、明日18日にすっきりしたお顔で職場に顔を出せる様にお願いしますね!!

では・・・・・・GOOD LUCK!!!!!!


台風でしたが・・・・・

2013年09月16日 03時01分41秒 | ちょっと休憩

お陰様で昨日は今月では一番の入りでした。

とはいえ9月がずっとヒマでしたから喜んでばかりはいられませんが、台風の中沢山のお客様にお出かけいただいたことは感謝感謝感謝、です。

昨日はプロヴィダンスを御紹介させて頂きましたが、私の想いを受けてお越し頂いた方も複数いらっしゃり、これも有難い話ですね。

今日は台風も離れていきます。

明後日17日がソムリエ協会の呼称資格認定2次試験という事でお休みを頂きます。

よって心置きなく休めます様に今日も何か面白いワインを開けようかな、と思います。

ちょっと古めの白がイイかな?なんて考えていますよ!!!

お楽しみに!!!!


プロヴィダンス

2013年09月15日 02時47分15秒 | お勧めワイン

先日、このニュージーランドのワインがわずかな量を生産するロゼの話を書きました。

しかし、このワイナリー本領は赤にあります。

プロヴィダンス.プライベートリザーヴです。

丁寧に丁寧を重ねて自然の力と人の優しさで造られたこのワインはカベルネフラン、メルロ、マルベックのブレンドです。

カベルネフランを使用が多い事から「ニュージーランドのシュヴァルブラン」と言われたり、メルロも使っておることから「ル.パン」と並び称されたりです。

私がこのワインの出会ったのはかなり前になりますが、当時の日本のワイン界では神様のような存在であった麻井宇介先生が惚れ込んだ、というお話を聞いてからです。

先生は残念なことに2002年にお亡くなりになられましたが、まあ、私達のような若輩にも嫌な顔一つせず色々な質問に答えてくれたことが忘れられません。

その先生が、いいお年になってから遥か遠方のニュージーランドで畑仕事から手伝いたくなるワイン、がプロヴィダンスだったのですね。

なんて思っていたら最近このワイナリーのオーナーのジムが「息子」と公言する桑田真澄さんも惚れ込んで、なんと2010年のプロヴィダンスの全シリーズに「桑田ヴィンテージ」として名が刻まれていますし、背番号18も浮かび上がります。

タマタマですが私も桑田さんと頂く機会があり、彼の情熱を感じた所です。

ニュージーランドは南島のソーヴィニヨンブランとピノノワールがあまりにも有名ですが、実は元来北島のマタカナも銘醸地だったのですね。

で、南島のワインにも共通することですが「エレガント」なのです。

このワインはボルドーブレンドですが他のニューワールドの同じタイプによくある「重さ」や「過熟感」はありません。

そう言う点では「物足りない」と思う人もいるかも知れません。

が、が、ですよ!!

数秒経ってからの長い余韻の始まり、深い滋味は中々目にするものではありません。

2010年を今グラスで開けています。

一杯4000円しますから、そむりえ亭としてもかなり高いワインです。

しかし価値は感じて頂けると確信します。


あまり一つの銘柄を褒め称えることの無い私ですが、麻井先生へのオマージュも含めて今日は賛辞を送りたい、と思います。

どうぞお試しください!!!


シーズン到来!!

2013年09月14日 02時20分53秒 | お勧めメニュー

昨日も今日も暑い日がぶり返しています。

しかしスコットランドなどヨーロッパでも緯度の高い所ではかなり涼しくなってきている訳ですから「ジビエ解禁」といっても不思議ではありませんね。

以前は10月半ばくらいからがシーズン、って感じでしたがスコットランド産が安定的に供給されるようになってからは、9月半ばがスタートです。

昨日雷鳥=グルーズと山鳩=ピジョンラミエが到着しました。

何れも赤身の旨味の濃い美味しいジビエです。

基本的にクラシックなローストで内臓なども無駄なく頂きます。

半羽単位ですが、坂本君一人のキッチンですので同時に何羽も仕込めませんから御予約の際にはご確認(来店前でも結構です)頂ければ、と思います。

シッカリした鉄分体質の赤身にはスパイシー、或いは色素がシッカリした赤が良いですね。

是非、ジビエで元気になってください。

ちなみに年内の内は羽のあるジビエが中心、年を越す前位から四足系の獣、と変っていくと予想しています。

どうぞ季節をお楽しみください!!!!


古い話です・・・・

2013年09月13日 02時43分05秒 | ちょっと休憩

昔「スター誕生!」という番組がありました。

40歳以上の方ならわかるかも知れません。

1971年から1983年まで12年間に亘って放送された一般参加型スカウト番組、ですね。

「お化け長寿番組」と言っていいと思います。

この番組が生み出したアイドル、歌手、タレントは枚挙に暇がありません。

司会はキンちゃんこと萩本欣一さん。

森昌子、桜田淳子、山口百恵、城みちる、伊藤咲子、片平なぎさ、岩崎宏美、新沼謙二、清水由貴子、ピンクレディ、渋谷哲平、石野真子、甲斐智恵美、柏原芳江、中森明菜、松本明子、岡田由希子などなど・・・・・・・・

毎週あるオーディションの第一次審査には多い時で1000人、平均で500名ほど集まったそうですから、レベルが上がるはずですね。

その中で最も決戦大会を勝ち抜いた後のスカウトが手を挙げた数が多かったのが桜田淳子さんです。

今はある事件をきっかけにテレビから姿を消していますが、先日の元所属事務所の会長が亡くなったのを機に風向きが変わってきましたね。

なんと一日限りの限定で大衆の前に姿を現す企画が出てきました。

ステージデビュー40年を記念して40曲の唄をいれたアルバムやエピソード満載の別冊?付の発売に合わせてだそうです。


私はアイドルオタクじゃありませんが、同い年の一番応援していた淳子さんが17年ぶりに登場するのですから「同級生、頑張れ!!!!」って言いたいですね。

先日の会長が亡くなった時の葬儀にも顔を出しており、マスコミからは「太った」などと言われておりましたが、私に言わせれば「想定内」のフックラでした。



という事で、私もマダマダ頑張らないとね!!って思わせる心躍るニュースです。

ま、独身で彼女もいない私です。お許しください(笑)