国によって違いはあるもののワインのラベルに表記されるアルコールには若干の誤差が許されています。
少なくてもフランスなどのクラシックなワイン産地では細やかな表記がされず、0.5度刻みです。
カリフォルニアなどの場合、結構正確な小数点以下2桁まで表記されることがありますけどね。例えば14.65%とか・・・・・
ボルドーの左岸ーカベルネソーヴィニヨンを主体とするものなどは12.5%と13%位しか見ないですよね。
しかし、今月使っているボルドー右岸のフロンサックのワインはアルコール表記が15.5%。
驚愕です。
何に驚くかと言えばアルコールの高さより、正直な表記にです。
これまでの「面倒くさがり屋的」な表記に辟易していた部分があるからです。
15.5%は確かに驚くべき高さですが、最近の温暖化や結実不良が増えて糖度の上昇が著しい時代ですし、糖分をアルコールに変える酵母の能力も高いものが使われたり、と止むを得ないのですね。
しかし、今年の日本が象徴するように暑さが増すにつれ、ブドウの栽培から、収穫時期、醸造法まで伝統では済まされない事は必至です。
我々ソムリエも同じ産地名の同じ葡萄のワインの扱い方をアップデートしながら更新していかないといけませんね。
ラベル表記では判らないことも勉強しないといけません。
頑張ります!!