ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

「たまたま」の連続です。

2024年04月30日 23時06分16秒 | 日記
大阪は堺の鳳高校。
世間的には「まあまあの受験校」と言われる高校に通っていました。

・2年の頃、ある授業で気になることがあって樋口は質問をします。
先生「ああ、それは受験に関係ない質問やな」
樋口「先生、正門に【鳳高校】と違って【予備校】って書いてますか?」
先生「書いてないけど・・・」
樋口「ほんなら私が受験をしないと決めたら質問に答えるか?」
先生「・・・・」
と言う事で私は「受験しない宣言」をします。
もし、先生が質問に答えていたら大学に進学していたと思われ、先生のお陰で「たまたま」他の人とは違う道が開けます。
・それにしても両親もがっかり。
で、父は「なんか勉強したいことないんか?」というので、何故か「サービス業に興味あり」と「たまたま」答えます。
父「母の出身の東京でホテル学校っちゅうのがあるけど、行かへんか?」
樋口「行ってみよか」
・ホテル学校の授業に「レストラン実務」というのがありましたが、時代的には「ソムリエ」は知られていません。
卒業後、最初に勤めたホテルは中規模で、ウェイターもバーテンダーもバンケットも体験。それはそれはいい経験で、若干ですがワインも触ります。
・先輩が前職のホテルに移り、誘われます。
バーテンダーに興味が湧いていましたが、それは適わずウェイターとして採用され「軽く」ワインも勉強します。「たまたま」の事で本格的ではありません。
・当時のフレンチのソムリエが新しいホテルに移った時に「残っている若いソムリエ見習いだけでは心許ないので、樋口よ、彼らと一緒にソムリエの勉強せえへんか?」と「たまたま」言われます。
気が付けばソムリエをすることになる訳です。
時はバブルの入り口で、ワインはバカスカ売れ、輸入元も厚遇で勉強させてくれます。
・若者の人口も多く、私が「たまたま」年長でしたので「シェフソムリエ」を長く続けますが、これは実力とかではなく「たまたま」そういう時代だったのです。
・ビギナーズラックはあるものでコンクールで「たまたま」いい成績を残します。いや、ほんとにビギナーズラックなんです。
・そうこうしていると協会の関西支部の偉い人から「我々の活動を手伝えへんか?」と言われます。何かの時の席が近かったからという「たまたま」です。
ホテルはシフト制で休めますし当時は休みも多く、個人店の人より手伝いやすい訳です。
段々と深入りしていきます。
「たまたま」の環境です。
・「たまたま」大阪の先輩が協会長になり、3人の副会長枠に「大阪の奴が一人いた方が便利」と思われたのか?そこに抜擢されます。
決して能力ではなく・・・

実力も努力も殆どない私がソムリエを続けているのは「たまたま」の連続なんです。
私の周囲の友人知人は「あんな【ぐうたら】で【ずぼら】なヤツが・・」と思っておられることは容易に想像できます。

この度の褒章は「たまたま」の連続で私のもとに迷い込んできたのです。

御容赦くださいまし。


さて今日は二組のみのご予約。
GW後半の入り口を美味しくお過ごしください。


            樋口誠

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