重いつばさ/LIVE 岸田敏志
ワインは様々です。
「土壌だ」
「クローンだ」
「台木だ」
「気候だ」
「栽培法だ」
「醸造法だ」
「樽の違いだ」
等と色々要素がありますね。
かなり昔の話ですが・・・
カリフォルニアのキュヴェソンというワイナリーの当時の社長兼醸造家のジョンサッチャーさん。
試飲会に「同じ畑のシャルドネ」を「違う酵母で醗酵」されたものを比較試飲させてくれた時の衝撃。
一つは「エぺルネ酵母」
もう一つは「モンラッシェ酵母」
全く別物でした。
日本酒の世界ではラベルに酵母名を記すものが少なくありませんが、ワインでは(私だけかもしれませんが・・)見かけません。
元来「野生酵母」で歴史がスタートしたヨーロッパのワインの場合「酵母名を書きようがない」のでしょう。
しかし、培養酵母に依るワインの生産者が多いのですから「あり得る」ことかもしれませんが、如何でしょう?
1990年から2000年の10年、ある日本のワイナリー主宰の勉強会に山梨迄出掛けていました。
「発酵温度違い」「酸素供給の有無」「樽違い」等などを毎年10フライト程を経験させていただいていましたが「酵母の差」はそこではなかったような気がします。
毎年その場にいらっしゃった今は亡き「日本ワインの父」麻井宇介さんはどう見ていたのだろうか?
気になるところです。
樋口誠