今般のウクライナでの悲劇は目を覆うものがあります。
本当のところは多くの人には不明だと思いますが、判っていることはあります。
「ロシアがウクライナに攻め込んだ」という一点。
攻撃先が軍事施設であれ民間であれ、人が亡くなっています。
それに対し「世論」では「NATOとアメリカは弱腰だ」という声が聞かれます。
「何故反撃しないのだ?」と・・・
もし反撃の一撃が僅かでも打たれた時点で、戦火は加速度的に増し、これまどころでないロシアの攻撃は「むやみやたら」な方向に転換し・・・
今のところ数百名と言われる死者があっという間に数万人に膨れ上がること間違いなしです。
血で血を争うとはそういうことで、「制裁」という体のいい言葉は「罪のない一般市民の死」を意味します。
どこにも勝者などいません。
NATOもアメリカも「手ぬるい」と言われますが、最善の手は武力の中にはないのではないでしょうか?
この状態でロシアが死者を増やせば、国際社会で孤立するのは明白。
あくまでも希望的観測ですが、まもなく「あれっ、なんで反撃してこうへんの?」「俺らは乗っ取るつもりなんてないんよ」と手を緩めると信じています。
かつてガンジーの「非暴力」の力を信じたいと願っています。
樋口誠