ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

ボトルの形状

2018年04月01日 02時51分20秒 | ワインの事
ワインのボトルの形状は様々です。

以前から「大きすぎるボトル」「重いボトル」「肩の張ったボトル」に関して苦情を書いていますが、今日はその話ではありません。


例えば「ボルドーはいかり肩」「ブルゴーニュはなで肩」「アルザスはフルート型」などと言うように地方によってボトル形状は決まっている、と覚えている方が多いと思います。


しかし、意外にそうでもなかったりするんですね。

例えば先月まで使っていたCahor(カオール)(フランス南西部)のボトルはボルドーが近いということもあって「いかり肩」と私も思っていましたが、先月のものは「なで肩」

スペインのリオハも「いかり肩」が普通ですが「なで肩」もあり・・・・

バローロやバルバレスコなどのイタリアはピエモンテの銘醸物なども混在していますし、ローヌ地方は「なで肩」と思いきや「いかり肩)のものもあります。

ラングドックのワインは双方がある、と思っていたらフルート型も実はあったり・・・・

また南ローヌのワインは原産地ごとの共通のレリーフが入っているかと思えば、外部の生産者=ネゴシャンものには無かったり・・・・
(これは広く知られているかもしれませんね。)


以前(と言っても30年以上前は流通するワインの幅が狭かったこともあって、有名産地のワインを「ボトル形状で覚えましょう」ということもありましたが、沢山の国や地方のワインが混沌とする現在では、あまり推奨しない覚え方です。


ニューワールドといういい方も古いのかもしれませんが、むしろ新しい産地の方がクラシックな産地に近いボトルを使っているかもしれませんね。


な~~んていう話が出来るのもワインならではかもしれません。

「多種多様」がワインの面白さ。

魚型、ボーリングのピン型、ボックスボイテル型・・・・・・


ボトル形状も楽しんでください。


             樋口誠


            樋口誠