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ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

温度の上下

2016年01月13日 03時01分58秒 | サービス
昨日はデキャンタの効能として「温度を下げる」「温度を上げる」ということにも使える、と書きました。

しかし、デキャンタでピッタリの温度になるとは限りません。

そうすると最後にグラスに注ぐときにも多少の「悪あがき」をしないといけません。


例えば低すぎた温度のワインを適温にするためにデキャンタした後、「もうちょい上げたい」と言う時は・・・・

注ぐ量を少なくすること、更にはスワーリングを加えて外気接触をさせることです。

この時に大事なことはグラスの出来る限り外側に注ぐことです。外気に触れる面積を増やすのです。

高い位置から出来る限り細く注ぐというのも手ですね。


では「もっと下げたい」と言う時はどうか?

私なら同じ様に少なめに注ぎます。


「えっ」と思われるかもしれませんが、

ワインをグラスの中心部に少し注いで一口召し上がったあとで注ぐと一旦「グラスそのものの温度」が下がっていますから、2度目の温度は低めを保つのですね。勿論、一口飲むまでの少しの時間でもワインクーラーで温度を下げておける、というのも大事なポイントです。

当然、この場合は低い位置から注ぎます。


他に金属やガラスの玉を冷蔵庫などで先に冷やしておいてグラスに漬ける、という方法。

グラスに氷を入れて冷やして、氷を捨てた後にワインを注ぐ、というのもあります。

ただグラスごと冷蔵庫で冷やしておくのは避けたいものです。

ビールの様に満タンに注ぐ場合はアリ、ですがワインの場合は液面とグラスの淵の距離がありますので唇が先にグラスに触れて冷たさを感じるとワインが温く感じるからです。


上記は私の「悪あがき」です。

本来は先に適温にしていればいいだけのことです。



でも、そうは上手くいかないことがあるんです。

「そういえば樋口がなんか書いていたな」と覚えていてください。


           樋口誠