ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

飲み頃考

2015年03月24日 01時48分52秒 | ワインの事
ワインの専門誌などで「飲み頃予想」なるものが書かれていたり、我々の間でも「アレを飲むには早すぎる」「ちょっと峠を超えてしまった」などと言ったりします。


しかし個人的は「ほとんどのワインに飲み頃は関係ない」と思っていますし「発売されている以上飲み頃)とも思っています。


確かに数万円、あるいはもっと高いワインをその金銭的価値を十二分に味わうには適度な熟成が必要であると知っています。
また物によっては若いころにない妖艶さや綺麗な味わいが期待できます。

なので「ハレのワイン」には気を使わなければいけないのです。



が、通常の人が通常飲むワイン、あるいはそむりえ亭で普段お出しするワインは「ハレのワイン」ではなく・・・


確かにそういうワインも熟成で変化を遂げますし、ワインだけ楽しむなら大事な熟成ですね。


例えばフランス南西部のマディランの名手シャトーモンテュスの上級のものは「いつになったら柔らかくなってくるんだ?」と思うほど硬い味わいが続きます。

しかし料理によってはその「硬さ」こそが役にたったりします。

熟成して柔らかくなったものではダメな料理です。
しかも合わせた時点で「いい大人になる」のですね。


「ハレのワイン」か「ケのワイン」かは人それぞれですが、専門誌などに書かれている「飲み頃予想」より「今、おいしく飲む方法」を考えるほうが実際的だと思うのです。


「それはむつかしいよ!!」と思われる方は是非私の方法を聞きに来てください。

って、宣伝でしたね(笑)


               樋口誠