例えば「日本料理に合うワイン?」とか「カリフォルニアワインは何に合う?」とか、などの質問があったり、媒体にそういう表現がされていたります。
私に言わせれば「あり得ません」です。
日本料理という料理は何を指すのか?が問題です。
天麩羅なのか、煮付けなのか、酢の物なのか・・・・・
カリフォルニアワインはどの品種の事なんでしょう?
カベルネ、シャルドネ、ピノノワール、リースリング、シラー・・・・・・?
もし、どの国の料理にはどのワインが合う、なんて単純な物ならソムリエは要りませんね。
どの国のワインには、こんな料理が合う、なんて簡単な事ならやはりソムリエは要りません。
日本料理と言っても京料理をイメージする懐石と南九州の料理は違いますし、大阪のうどんと香川のうどんも違うのです。
塩で食するものと醤油味でも違う。
カリフォルニアのカベルネはフードフレンドリーになってきたとはいえ強く、ホワイトジンファンデルは優しい。
同じ料理をイメージできません。
なんてことを書くと難しいやっちゃなあ、と言われそうですが、でも、そうなんです。
が、国ごとのイメージはありますね。
料理でいうと日本料理はバターやオイル、クリームなどの脂質は少ない。
フレンチは裏ごししたソースが多いが、イタリアンは素材の食感を生かしたソースが多い・・・・・気がする(料理人じゃありませんので、イメージです)のです。
南アジアは辛いスパイスが目立ち、と言う風に・・・・・・・
ワインならカリフォルニアやオーストラリアではアルコールの高いマッチョなイメージでドイツは酸の効いた引き締まったワイン。
フランスは「有名」な分だけヤンチャさが大人しく、イタリアはカンツォーネのような声高な主張。
あくまで私が想像する「一般のイメージ」なので、違っているかもしれませんが・・・・
しかし、中でも南アフリカのワインははっきりしています。
アルコールが主張せず、品種の個性は明確で、酸が背中を押している。
最近「南アフリカワイン検定」なるものが開催されまして、先日退職した三宅君や何人かの知人が受験しています。
特定の国のワインを推す気はありませんが、色々な事情で「重く強いワイン」が目立つこの頃、頑張ってほしい国であることは間違いありません。
って、今月などは使っていないそむりえ亭ですが、年に何種類かのワインは登場しています。
また使う機会があればお勧めしますね!!