ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

「どこの国」ではなく・・・・・

2014年03月29日 04時17分48秒 | ちょっと休憩

例えば「日本料理に合うワイン?」とか「カリフォルニアワインは何に合う?」とか、などの質問があったり、媒体にそういう表現がされていたります。

私に言わせれば「あり得ません」です。

日本料理という料理は何を指すのか?が問題です。

天麩羅なのか、煮付けなのか、酢の物なのか・・・・・

カリフォルニアワインはどの品種の事なんでしょう?

カベルネ、シャルドネ、ピノノワール、リースリング、シラー・・・・・・?

もし、どの国の料理にはどのワインが合う、なんて単純な物ならソムリエは要りませんね。

どの国のワインには、こんな料理が合う、なんて簡単な事ならやはりソムリエは要りません。


日本料理と言っても京料理をイメージする懐石と南九州の料理は違いますし、大阪のうどんと香川のうどんも違うのです。

塩で食するものと醤油味でも違う。

カリフォルニアのカベルネはフードフレンドリーになってきたとはいえ強く、ホワイトジンファンデルは優しい。

同じ料理をイメージできません。



なんてことを書くと難しいやっちゃなあ、と言われそうですが、でも、そうなんです。



が、国ごとのイメージはありますね。

料理でいうと日本料理はバターやオイル、クリームなどの脂質は少ない。

フレンチは裏ごししたソースが多いが、イタリアンは素材の食感を生かしたソースが多い・・・・・気がする(料理人じゃありませんので、イメージです)のです。

南アジアは辛いスパイスが目立ち、と言う風に・・・・・・・

ワインならカリフォルニアやオーストラリアではアルコールの高いマッチョなイメージでドイツは酸の効いた引き締まったワイン。

フランスは「有名」な分だけヤンチャさが大人しく、イタリアはカンツォーネのような声高な主張。

あくまで私が想像する「一般のイメージ」なので、違っているかもしれませんが・・・・

しかし、中でも南アフリカのワインははっきりしています。

アルコールが主張せず、品種の個性は明確で、酸が背中を押している。

最近「南アフリカワイン検定」なるものが開催されまして、先日退職した三宅君や何人かの知人が受験しています。

特定の国のワインを推す気はありませんが、色々な事情で「重く強いワイン」が目立つこの頃、頑張ってほしい国であることは間違いありません。

って、今月などは使っていないそむりえ亭ですが、年に何種類かのワインは登場しています。

また使う機会があればお勧めしますね!!