Fineと書いてフィーヌと読みます。
ワインの世界では、このスペルで普通2つの規格が浮かびます。
ひとつはコニャック地方の地域名でフィーヌ.シャンパーニュ(シャンパンのことではありませんよ)。グランド.シャンパーニュ地区とプティット.シャンパーニュ地区のブレンドをする場合に使う地域名です。
もう一つも同じくブランデーです。
コニャック、アルマニャック、カルヴァドス等の確立した、ブランデーを主たる製品として生み出す地方以外のブランデーです。
つまりブルゴーニュ、ボルドー等のワインを「主たる製品として造る地方」では絞り粕からマールと言われる(イタリアではグラッパ)粕取りブランデーが生産されますが、粕じゃないワイン(ワインとしての瓶詰めには不向きと判定されたもの)をブランデーにした場合に使う言葉です。
よく出回っているものはブルゴーニュですね。
今そむりえ亭にはルーロ家のフィーヌ.ド.ブルゴーニュがあります。
ルーロはムルソーの名門ですから、シャルドネからのワインで彼らのラベルでワインとして出荷するには「足りないなあ・・」と思われるものを蒸留し樽熟しています。
絞り粕からのマールと比べると上品ですね。
マールは種等からの強い香りが芳醇ですが、フィーヌは大人しいといっていいと思います。よって樽熟による香りを纏う必要がありますね。
コニャック程ではないにしろ、食後には優雅です。
今お出ししているデザートならクレームブリュレにバナナアイスを添えたものと合わせて、追っかけてエスプレッソ、なんて良いですね。
強いアルコールですので〆の一杯です。
お食事の最後のアイテムとして覚えていて損はないと思います。
お試しくださいね!!