今月は、なんと言ったらいいか、ちょっと反則気味のワインをグラスで開けることにしました。
造り手はイタリアはトスカーナのディエヴォレ家で、サンジョベーゼというこの地方の王道の葡萄を提供しています。が、それは半分だけのことで残り半分はポルトガルはドウロ河の葡萄を使っているのです。トゥーリガ.フランカ,所謂ポートワイン用の葡萄です。
2カ国の生産者が組んでワインを造る例は、カリフォルニアのオーパスワンをはじめ沢山ありますが、2カ国の葡萄まで使用するのは非常に珍しいですね。
両方の葡萄ともしっかりした個性を持ち、それぞれの産地で素晴らしいワインを作っているのですから美味しくないわけはない、のです。
ま、違法ではないのですが、産地の個性をそれぞれ尊重するヨーロッパとしては掟破りといっていいですね。
ま、その昔、ボルドーのワインに、遠く離れたローヌ地方のエルミタージュを混ぜた例もありますから、復古の歴史といっていいでしょう。
結構しっかりしたワインですので、メインディッシュ様に召し上がってください。
名前は「Plenum」=プレナムです。