はっきり言いましょう、絵で食べるのは大変です
▲5年前に書いて、未だにけっこうなアクセスのあるこの記事ですが、久々に読み返して、多少考えが変わったことがあります。
いえ、考えが変わったというのは不正確かな。
タイトルに「絵で食べることは大変です」とは書きましたが、正しく言うと「絵で飯を食うことは、そんなに簡単じゃないぞ」ってことでしょうか。
まあ、考えてみれば、そんなことは当たり前のことですよね。
この時、記事を書いて理由のひとつは、発達障害の世界などで「障害があっても絵の才能があるなら、絵で食べていけばええやん」と簡単に言う人がいる……障害者ギフティッド幻想に「待った!」をかける意味がありました。
絵を描くこと自体は大変というより、楽しいことです。
ただ難しいのは、絵で生活を維持していくことです。これはなにも絵描きに限ったことでなく、世の中でなんらかの生業を持つ人すべてに言えることですが、絵の需要は多くないため、そんなに簡単ではないということなのでしょう。
仕事にしたらきらいになる、なんて人もいますけど、それはその人がそう言ってるだけで、本気のはずがありません。
「人間五十年」の時代だったら、とっくに寿命が来る年齢以上になりましたが、目の前の仕事を一つ一つこなしていければ良いかなと、秋の展覧会に向けてそう思うこの頃です。