▲那覇の市場本通り近くにある「あかさたな」。何ともやさしい味付けが溜まりません♪
沖縄料理について、こんな話を聞いたことがあります。
「沖縄料理が流行ったのは、長寿日本一(当時)に乗っかりヘルシーさを売り物にした某広告会社の戦略だ」
「今や、沖縄が長寿だったのは昔の話だ。アメリカのジャンクフードを食べる人が増えて、長寿県から転落した」
このどちらもウソともいえないけど、眉唾な部分もあると思います。
だってヘルシーさを売り物にするのには、沖縄料理は油も相当量使うし、塩味もかなりキツいです。家庭でどう味付けするかはわかりませんが、沖縄料理=ヘルシーとは単純に言えないと思います。
まあ、東京の沖縄料理屋の多くは油控えめで、 塩も控えめ。だから本場ほど美味しくないのですけどね。
またアメリカのジャンクフードの影響といっても、今さらという感じです。
豚肉のスパムは昔からあるでしょうし、ちょっと前に沖縄はアメリカだったのですから、それでいきなり平均寿命が縮むというのも、どうなのかな。
個人的な考えを言わせてもらうと、最初から沖縄料理はジャンクなものが多かったのだと思うし、それが味の魅力なことも確かです。
長寿が多かったのは、悲惨な歴史があったとはいえ、 単にストレスが東京に比べて少ないからじゃないのかな。
駐車場で3時間900円を払った時、1000円札は使えないと書いてあった時はびっくりしました。他県から来る人は、100円玉9枚も用意してない人が多いでしょ!
ウインカーをつけずに車線変更する車が多いのにもびっくりしたけど、なんだかんだと大らかな県民性なんだと思います。
意外に美味しかったのは、コンビニやスーパーで売ってる「なかよしパン」とか、スパムおにぎりみたいな、駄菓子的というか、B級グルメみたいな食べ物です。
デザインもとても他人が描いたとは思えない……(笑)。
中で驚いたのが、那覇の「あぐん茶」という居酒屋で頂いた、柑橘類を使ったポークカレーです。
豚と柑橘類の相性が良いのはよく知られていますが、今回の旅行で一番好きな味だったシメのカレー。スパイスはシナモンやクミンなど、そんな多くの種類を使っていませんが、うーんインパクト充分。
ゴーヤチャンプルや島ラッキョウ、もずくの天ぷらとは一味違う、この手の料理が美味しいとは、沖縄料理……思った以上に奥が深いなと感じた次第です。