しばらくブログを休んでましたが、先週の金曜夜から土日にかけて、火曜会という柔道仲間の合宿でした。
金曜の夜に出発し、土曜じゃ柔道の稽古。夜は内臓の稽古にいそしみ、日曜にトレッキングを楽しんで帰るというコースです。
食品会社取締役の友だちが食材を用意し、夜は大いに飲み食いしますが、稽古もたっぷり5時間、真面目にいたします。
もちろん、5時間乱取りなどでフルに動き回っているわけではなく、準備運動をたっぷり1時間以上かけて行い、時間のかかる型の稽古などを中心に稽古するのですが、やっぱり終わったあとは疲労困憊です。
とはいえ、稽古後のビールほど旨いものは世の中にありません。
道場から山荘に戻ってからは、食事の準備をしながらビールをガブガブ流し込むのですが、メンバーの方が持ってきたナガスクジラの刺身だけはビールに合いません。
クジラの強い味にビールが負けてしまうのですね。
これは味の濃いエビスでもクジラの味には勝てません(唯一、ギネスはクジラでも大丈夫)。
そこで登場したのが、スペイン製の革袋に入れられたアルゼンチン産赤ワイン5ℓ分。
肉には赤ワインと言いますが、赤いものには赤いものが合うという、アル・ケッチァーノ奥田シェフが言うように、フルボディの赤はクジラの強い味に負けません。
正直言うと、わたくし。
クジラの刺身はそんな好物というわけでありません。
クジラもそうですが、鹿肉やウサギといったジビエ系の強烈な味は、若い頃は平気で食べられたものの、年齢を重ねるごとに遠ざかる一方。
ところが、ナガスの刺身に生ニンニクのスライス+ショウガ醤油を赤ワインで合わせると、臭みもまったくなく実に旨い!
クジラがこんな旨いと思ったことはありません(捕鯨推進派ですが、実はクジラはちょっと苦手)。
そういえば、昔、給食に出たクジラの竜田揚げ。
今、出てくるものと味が違うなと思ってましたが、 実は昔給食に出ていた肉は5等級肉(今は3等級)と呼ばれる、一番ランクの低い肉だったそうです。
スジだらけで、そのままではとても固くて食べられない肉を、スジを丁寧に切って竜田揚げにしたものだそうで、今出される肉と違うのですね。
等級の低い肉だったのに、昔の方が美味しいと感じるのは老化現象なのか・・・それにしても、今出される鯨肉とは違っていたことは確かですね。味の記憶ってずいぶん変わらず残るものだと思いました。
ふんだんに出てきた鯨肉と生ガキのおかげで(山なのに海産物)、翌日はスッキリ起きて大菩薩領までトレッキング。
食べるもので疲労とか回復って違いますね。
わたしの経験で、回復効果を感じた食べ物、ほかにはウナギがありますが、昔から「精のつくもの」にはワケがあるのですね。