小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

紅バア息子から米10kg貰いました

2013-10-24 09:18:21 | Weblog
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昨日、聞き慣れぬ人から大きめの荷物が届きました。
誰だろう、何だろうと荷物を見ると、なんだ。
宇都宮で米屋を営んでる、紅花ばあさんの息子からお米が送られてきたのです。

実は紅息子からモノを貰うのは初めてじゃありません。
以前も「ご迷惑おかけしてます」と言われ、素麺をもらったことがありました。

そうめんに冷淡な私は、
「何だ、そうめんか。あれだけ人騒がせしといて、気のきかん。
商品券でもよこせばいいのに」
と毒づいていたのですが(直接、本人に言ったワケではナイ)、それが聞こえたのか今回は自分のトコで売ってるお米が10kg送られてきました。

栃木産コシヒカリの新米。

米屋が母親が世話になったと送ってくるお米です。間違いなく旨いでしょう。
これはありがたい♪ (ま、このくらい当然かな)。



見れば手紙が添えられていて、読めばこのようなことが書かれておりました。

「高齢の母親を長期にわたり一人暮らしさせているのは心苦しい限りで、息子として不甲斐なく、また小暮さまをはじめ近隣のみなさまにご迷惑お賭けしますこと、言い訳のしようがございません。
 以前より母本人が宇都宮での暮らしを嫌がっておりましたが、日々説得して近いうち宇都宮に連れて来る所存であります」

ははあ、なるほど。

米をもらったから言うわけじゃありませんが、紅息子。どう見てもわるい人間には見えません。手紙から察するにウソを言ってるわけではなさそうです。

宇都宮では米屋を営み、人も雇っていますから、母のめんどうが見られぬわけでもなし。

嫁との仲もあるでしょうけど、手紙に書かれているように紅バアの一人暮らしは自分の選択だったのでしょう。

私としては紅バアの葬式を見たくありませんので、宇都宮に連れていってもらえればそれはけっこうなこと。紅息子、バアさんがくたばる前に引き取ってくれよー。



もともと紅バアは地元赤坂の小学校で、長年音楽の先生をやっていたけっこうなインテリです。

それも、このブログを読んでコメントを寄せてくれたお頭さんに聞いてわかったことですが、部屋に行くと、ピアノに向かって弾き語りをする若い頃の自分の写真が飾ってあります。当時としたら、かなりなモダン・ガール(略してモボ)だったようです。

写真の着飾り方や、自分のことを「紅姫」と呼ぶ自意識過剰ぶりからすると、けっこう派手好きな人だったようですね。
そのことも加えて、今の場所を離れたくないのかもね。
目もロクに見えないんだから、関係なかろうと思うのですが、そういうものでもないのでしょう。

今でも紅バアは調律の狂ったピアノと、すでに音程の制御不能となったソプラノ・ボイスで、「我は海の子」やらシューベルトの歌曲やらを、ヘルパーさんに披露しています(しかもドアが開けっ放し)。

うちの古いマンションは 、壁だけは厚いので隣りの音というのはほとんど聞こえませんが、廊下側は無防備で音がだだ漏れです。

よってフロアでは夕方頃、紅バアのかん高い歌声に満たされますが、ピアノの弾き語りはヘルパーさんが来たとき限定。一人で弾くことはありません。

弾き語りの回数が増えたことから、紅息子がヘルパーさんの日数を増やしたことが伺えます。

ここでピンポーン♪

あああ、音がしなくなったと思ったら、またババア、来るなというのに来やがった!

やい、ババア! てめえ、まだ生きてやがったか!

この日は、ヘルパーさんが買ってきたファミマのお稲荷さんと巻き寿司を半分、私が貰いました。今のとこ、バアさん。元気でもないけどちゃーんと生きてます♪
コメント
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