4分後、素手で捕獲したヘビ 運ぶ時は身体に巻き付けて
すみません。
世間を騒がしたアミメニシキヘビの捕獲に便乗し、自分の仕事を宣伝しちゃいます。
最初から、この大蛇が同じアパートにいるはずと主張し、最後は素手で捕獲した白輪剛史(しらわたけし)izoo園長、いや立派でした。
白輪園長は、今では体感型動物園iZoo園長、爬虫類ハンターとして知られていますが、専門は動物園のために動物を輸入する、プロのための専門家です。
まあ、こんな特殊生物の脱走となると、扱える人間は限られますよね。
さて、以前にもブログ記事で書きましたが、今から10年ほど前にこの方のご著書「パンダを自宅で飼う方法」をイラストを担当したことがあります。
▲トップの写真がモノクロなのは、最初に出された「パンダの飼い方」を文庫化したものだからです。
その際に、白輪園長とは何度か打ち合わせをしたり、お話を伺ったことがあるのですが、心底動物…それも爬虫類を愛してやまないという方でした。
白輪園長の腕には動物に噛まれた生傷がいっぱいあります。
小学校5年くらいの時に海岸に打ち上げっていた大きなサメの死体を、家まで引きずってきたという経験をお持ちで、サメの口に手を入れたら歯がポロポロ落ちたけれど、手がバックリ切れてしまった。
それでサメの歯は抜けやすく、切れ味が鋭いことを体で覚えたそうです。
この人の話は、生物の本質に迫るようなことが多く、
「野生動物は死ぬギリギリまで弱みを見せない。
弱みを見せた時は、死ぬ時だから。
彼らが弱ってきたと人間が気づいた時は、たいていが手遅れだ」
ということをおっしゃっていました。
人間はその逆ですがね(笑)。
その時、白輪園長に動物の知能について伺ったことがあるのですが、鳥は飛ぶ能力に長け、蛇は温度センサーにすぐれ、人間は言語に長けているということで、知能や能力はそれぞれ違う。
人間の基準で知能云々を言うことは、あまり意味がないということをおっしゃっていました。
そんな人だからこそ、今回の一件落着に繋がったのですね。
それにしても一つことを極めた人は違う。
白輪園長、実にお見事でした。
園長が運営するiZooも、理不尽な自粛で大変だそうですが、今回の件はその中の涼風でした。いずれiZooにも伺いたいと思っています。