昨日は曇天の中、屁のような緊急なんちゃら下でも開館を決断した、山種美術館「百花繚乱ー華麗なる花の世界ー」に行ってきました。
山種が収蔵する花の絵を一堂に介した展覧会で、有名な作品は置かれてませんが、それだけに地味に素晴らしい展覧会でした(もちろん褒めてます)
▼こちら唯一、撮影OKだった荒木十畝(あらきじゅっぽ)の《四季花鳥》。
春夏秋冬の花々と鳥を描いた、文字通りの花鳥画ですね。
余白を残す本流の日本画と違い、みっしり空間全体に花を描き込んだ四幅の掛け軸はなかなかの見応えです。
明治以降、西洋絵画の影響を受けた日本画…というか、西洋絵画が入ってきて、初めて「日本画」という言葉が生まれたわけですが、まさに日本画の王道とも言える作品の数々が並べられていました。
印象的だったのは、小林古径の蓮に、速水御舟の椿。
特に毒々しく美しい御舟の椿、特に濃厚な葉の色が印象的でした。
以下、山種美術館の案内より。
本展を通じて、百花繚乱の花々に心癒され、日本の画家たちが描き継いできた花の絵画の魅力をご堪能いただければ幸いです。
いや〜、こんなご時世だからこそ、お持ちになってるお花の絵を見てほしいのですね。そんな心意気が伝わる、素晴らしい一文。
じんわり心にしみ入る素晴らしい展覧会、こういう世の中だからこそ、ぜひ見に行ってほしいものですね♪