こちら、昨日お頭さんから投稿があった渡部昇一先生の講演の一部です。
渡部昇一先生はなかなか毀誉褒貶のある人ですが、この映像は東京裁判以降の日本のありかたを簡潔にまとめています。
30分ほどありますが、なにかのついでにご覧いただければ幸いです。
東京裁判が裁判などと言えるものではなく、最初から結果が決まっていたリンチに等しい裁きだったことはよく知られていますが、それにしても、その中で象徴的なセリフが「人道に対する罪」であります。
もちろん、当時は戦争です。
日本がアメリカの歴史上、最も数多い米兵を殺し(だからアメリカは日本を恐れて憲法9条を課したのですが)、中国大陸や朝鮮半島でも犠牲者を出しました。
しかし、それを「人道に対する罪」と言うなら、アメリカが広島&長崎に落とした原爆、東京大空襲をはじめとするホロコーストがそうでないのか?
これについてはあまりにひどいので、アメリカ人の弁護人も「そんなこと米国が言えた義理か」といった意味のことを、この映像の中で語っています。
もともと戦争をはじめるリクツに良いも悪いもありません。
ひとたび起れば、死なずに済む人たちが犠牲になり、国民の多くが不幸になります。
やらないで済めば、それに越したことはないのが戦争です。
それでも戦争が起る原因は、単純に言えば2つ。
当たり前ですが、エネルギーと宗教であります。
(武器商人の利益もありまでしょうが、それだけで戦争は起りません)
先の戦争はもちろん前者によるもの。
米国をはじめとする国々が、日本に対して石油などの資源の締め付けから、開戦に至ったわけですが・・・まあ、巧みに日本を挑発した米国のやり口は別にして、最終的にあそこまで負ける戦争をしてはいけなかったということでしょう。
(その過程については、知の巨人・西尾幹二先生の「天皇と原爆」をお読みいただだくことをオススメいたします)。
戦後、アメリカは敗戦国日本に対して、一見、寛容に見える処置をしました。
頭の良い統治だったのは、直接奴隷化せず、徹底的に罪悪感を植えつけ、教育とマスコミによる洗脳をしたことでしょう。
(それに比べると、アメリカによる今の中東の扱いはだいぶ程度が下がりますが)。
マッカーサーもここまで薬が効くとは思ってなかったのでしょう。
戦後70年も過ぎた今、この国会の紛糾を見ていると、いつになったらまともな議論ができるのかと考えてしまいます。
続きは後日にまた。