8月、レベントシェフの体調を理由に惜しまれつつ閉店した赤坂のトルコ料理店アセナですが、トランさん一家は近郊の町に移住し、来年からアセナを再開する予定です。
情報はこのブログでも追ってUPする予定。
みなさまお楽しみに!
というわけで、昨日はお頭さんと一緒にアセナの場所を引き継いだトルコ料理店「ターキッシュ・キッチン」に行ってまいりました。
12:30くらいに店に入ると完全に満席。なかなかやるじゃないかと、奥の席に通されました。内装は完全に居抜きで、壁の色とテーブルクロス以外はすべてアセナのままでした。
二人が注文したのは、トルコでは食べないサーモンのグリルと、ビーフのケバブ。
これをシェアして食べることにしました。
もとより天才レベントシェフの料理は余人にマネできるものでなし。
一代でしか食べられないトルコ料理というよりは、日本という地で花咲いたレベント料理ですので、同じものは期待していなかったのですが、このサーモンの柔らかな味付けと、野菜の添え方はレベント料理を踏襲した感じです。
それに比べビーフのグリルは焼き方も固く、味付けもなぜか塩からい。
良く言うと本場のトルコ料理と同じ味でしょうか。
昔、イスタンブールで食べたケバブの味付けはまさにこういう感じでした。
食後はお頭さんのところに店のオーナーが挨拶に。
オーナーは料理人ではなく、日本で別の事業もしているビジネスマンですが、なかなか良さそうな人でした。
「料理人はトルコから連れてキマシタ。本場の料理人デス」
「なるほど、本場のトルコ料理とまったく同じ味ですね」
「そうデス。ビーフはワタシ、作りマシタ」
・・・おやおや。
なるほど、味付けが塩辛いのはオーナーが作ったからですか。 サーモンと味付けがバカに違うと思ったけど、料理はシェフに任せておけよって感じかな。
それにしても出されたサーモンは、なかなか良いお味でした。
レベントシェフのFacebookを見ると、近郊の港町で地元の漁師さんから魚を学んでいるようです。人の言うことをまるで聞かないシェフですが、料理には謙虚なようで、魚を極めようと日々、さまざまな魚と格闘。
ラム一頭分解する絶妙な包丁さばきで魚を捌き、地元の人たちに魚を切り分けているようです。
また、地鶏を育てたり、地元野菜を育てたりと、もしかすると庄内のアル・ケッチァーノみたいな、地方の名レストランが誕生するかもしれません。