小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

尖閣映像流出~犯人探しが先ですか?

2010-11-06 08:22:12 | Weblog
「まずやらなければならないのは真相究明であり、そのことに全力を挙げる」

おおお、総理! 何をおっしゃいますか。
この後に及んで、はじめにやることが犯人さがしですか?

それって、ライオンが檻から逃げた時に、
近隣住民の避難やライオンの捕獲より、
ライオンを逃がした犯人さがしを優先するのと同じで、順序がちがいませんかね。
マスコミもマスコミで、政府の管理能力のなさを非難する一方で、
善後策がどうなのかという話はまるで出てきません。

危機管理に関しては感心した話じゃないけど、出ちゃったものは仕方ないでしょ。
でも優先順位でいえば、尖閣諸島はわが国固有の領土であることを、
世界的にも中国にも認めさせること。
それを忘れて、目の前の犯人さがしとは笑止千万です。

その昔、厩戸皇子こと聖徳太子は、
「日出ずる処の国の天子、日没する処の国の天子に書を致す。つつがなきや」
との手紙を送り、時の皇帝・煬帝を激怒させました。

これは
「あなたたちの国、随の臣下にはなりませんよ。
 あくまでわが国と随は対等なおつきあいをするというご挨拶です」
という意味があったのだと思います。
(この時から、中国が日本を生意気な島国だと思う歴史がはじまったのですね)。

「天皇」が「王」とは名乗らないのは、王はあくまで皇帝の臣下だからですね。
だから中国では、天皇陛下を「日王」と呼ぶわけです。

十七条憲法には「和を以て貴しと成す」という有名な第一条条文以外に、
第六条には「それ諂い詐く者は、則ち国家を覆す利器たり」という一文があります。
(へつらいあざむく者は、国家をくつがえす凶器である)。

これは内政について書かれたものですが、
まさに今の中国に対してとっている態度は、これにあたるものでしょう。

中国が言う「友好」とは、自分たちにとって都合の良い相手にのみ与える言葉です。
中国漁船が日本の海保に体当たりしてくる、あの映像を見て、
日本側を非難するとは、今日日わが国のヤクザでもいたしません。
そんな相手に金を与えれば、さらにむしり取られるに決まっているのにね。

さて、それとは反対に中国は清朝末期において弱体を見せたおかげために、
欧米列強にむしり取られた苦い経験がありますか。
それを今回生かしているのかもしれません。

え?・・・ってことは、今の日本が清朝末期と似てるってこと?
まさかね(汗)。


写真は箱根みなと荘の夕食メニューです。
コメント (8)
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