漂着の浜辺から

囁きのような呟き。

最近の印象的な宇宙の話

2006年05月22日 | 雑記
 比較的最近の、気になった宇宙の話を二つ。

★ 巨大な二重らせん星雲 銀河系中心近くで発見
 【ワシントン14日共同】2本のひもが緩く絡み合ったような「二重らせん」状の星雲が、地球を含む銀河系の中心近くで見つかった。米カリフォルニア大ロサンゼルス校などのチームが米航空宇宙局(NASA)の赤外線宇宙望遠鏡で観測し、15日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
 星雲には渦巻きやもやもやした塊のような形状が多く、今回のような二重らせんの発見は極めて珍しいという。
 星雲は、観測された部分だけで約80光年の長さがあり、銀河系の中心にある巨大ブラックホールから、約300光年しか離れていなかった。地球は中心から2万5000光年余りの距離にある。


 3月16日の共同通信のニュース。
 二重らせんの形をした星雲が宇宙にあるなんて、「宇宙は誰かの体の中」という、昔からあるSFのアイデアのようで、面白いですね。ちなみに、画像はこちらに。

次。

★ 欧州南天天文台(ESO)は、海王星並みの質量しかない三つの惑星が回っている惑星系を太陽系外で発見したと、18日付の英科学誌ネイチャーに発表した。最も外側の惑星には生物が生息できる環境が整っている可能性があるという。 惑星は地球から41光年離れ、太陽よりわずかに質量が少ないHD69830と呼ばれる恒星の周りを回っている。ヨーロッパの研究者チームが南米・チリにあるESOの高性能望遠鏡を使い、2年以上観測を続けて発見した。 三つは、いずれも地球の10~18倍の質量と見積もられた。最も外側の惑星は岩と氷ででき、質量の大きいガスで包まれていると見られ、生物がいる条件である液体の水が存在する可能性があるという。 ESOは「地球型惑星だとはいえない。質量が大きすぎる」と慎重な姿勢を見せているが、「今回の発見が新たな可能性を切り開くことになるだろう」としている。 太陽系外の惑星は数多く見つかっているが、多くは質量が地球の300倍以上ある木星並みに大きく、主にガスでできていると見られている。しかし、近年の
観測設備の高度化によって質量が小さい系外惑星が見つかるようになり、生命が存在する可能性がある地球型惑星の発見への期待が高まっている。


 長い間、太陽系外の惑星系は、太陽系の姿が惑星の自然な並び方だという思い込みのせいで見つからなかったが、近年、ふとしたきっかけでその思い込みが間違いだと分かり、そうしたらぞろぞろと見つかるようになったと聞いた。この発見も、その延長線上にある。 最近カール・セーガンの「コンタクト」を観た話を書いたのだが、こうなると、ますます宇宙に生命体が見つかる時が近づいているような気がして、楽しみになる。今回見つかった惑星には、なんと、水が液体の状態で存在する可能性さえあるというのだから。しかも、地球から41光年しか離れていない(それでも、十分遠いけれど)。というわけで、ニュースの紹介でした。

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