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漂着の浜辺から

囁きのような呟き。

姨捨駅

2008年08月18日 | 近景から遠景へ

 篠ノ井線の姨捨駅からの風景。
 よく知らなかったのだが、余りの絶景に驚く。
 数少ないスイッチバックの駅で、しばらくの停車時間があったため、車外へ出て、撮影。夜景は、さぞ綺麗だろう。
 駅は山の高い場所にあり、眼下一面に善光寺平の風景が広がる。
 日本三大車窓(根室本線新内駅付近(狩勝峠、三大車窓の区間は1966年廃線)、篠ノ井線姨捨駅(善光寺平)、肥薩線矢岳駅付近(矢岳越え))の一つということで、息を呑んだ理由も納得する。

419系

2008年08月14日 | 近景から遠景へ


 今日の帰りに、ちょっと寄った新古書店で
「ピラミッドの秘密」 モーリス・ルブラン著 南洋一郎訳
ポプラ社文庫17 ポプラ社刊

を購入。105円。

 知っている人は知っていると思うけれども、この本は問題作として有名で、ルブラン原作と謳ってはいるけれども、本当は南洋一郎の創作なのではないかということが定説になっている作品。あとがきで南氏は、「ひと束50銭で買ったアメリカの古雑誌に掲載されていた作品の翻訳」と書いているのだが、特定できていないのだ。事実はどうであれ、ルブランの作品でないことだけは確かで、いずれにせよ、面白い作品ではある。ちなみに、現在刊行されている全集には収録されていない。

 写真は、北陸本線で乗車した電車。419系という、かつての寝台車を改造した列車で、長老。ここなどに詳しい。「食パン電車」の愛称があるという。確かに、食パンに似た顔だ。
 実は、懐かしかった。
 かつて、高校の時に修学旅行で志賀高原に行ったのだが、そのときに乗った電車が確かこれだったのだ。すっかりと忘れていたのだが、今回列車に乗って、ふと内部を見渡し、網棚のところが不自然なことに気づき、しばらく考えていたのだが、はっと思い出した。そうだ、これは昔乗ったことのある電車で、確かあそこの部分が引き出せて、ベッドになったのだった、と。



青海川

2008年08月13日 | 近景から遠景へ

 信越本線「青海川駅」を通り過ぎる際に撮影。
 
 「青海川駅」は、知る人ぞ知る、「海に最も近い駅」。
 以前、ドラマ「高校教師」のラストで使用されたということで、有名になったとか(妻が言っていた)。それ以降、たびたびメディアにも取り上げられ、何もない無人駅にも関わらず、人気が高い。なので、本当は一度降りてみたかったのだが、タイミングが合わず、断念。しかも、写真も上手く撮れず、これ一枚。ちょっと悔しい。
 昨年の中越地震によって、一部が壊滅的な被害を受けたと聞いていたので、どうなったのかとも思っていたのだが、ほぼ完全に復興している様子だった。ただし、海辺の様子が多少、かつての写真などとは違っていた印象を受けた。
 水は、上から見ていても綺麗で、岩場などもあり、泳ぐと楽しそうだと思ったが、叶わなかったのが残念。ここから見る夕日は、とても綺麗だという定評があるそうだ。

金沢四高

2008年08月11日 | 近景から遠景へ


 金沢は、駆け足での観光になった。
 それでも、兼六園、金沢城址をはじめ、そこそこは見れた気がする。

 写真は旧制第四高等学校。歴史的な建物を、文学館として公開してある。無料で見れる場所と、有料の場所があって、今回は時間もあまりなかったので、無料で見れるところだけを駆け足で見たが、結構楽しめた。



 写真は、館内に展示されていた「ロビンソン動物掛図 第二版 鳥類」。1855年の掛図で、ロンドンで出版されたもの。金沢大学には、このほかにも923点もの掛図が保管されているという。「天文古玩」の玉青さんの影響で、ちょっと気になって撮影。

ヒスイ海岸

2008年08月08日 | 近景から遠景へ
 
 赤塚不二夫氏の訃報、タモリさんの弔辞、それにさっき途中から見たミュージックステーションの、活動休止前のサザン特集。色々なことを思い出して、なんだか、しんみりとしてしまう。三十年前。僕はまだ小学生だった。テレビでは夏休みの午前中にはアニメ劇場と称して毎年バカボンをやっていた。エンディング・テーマがトラウマのように、忘れがたく頭に残った。タモリは眼帯にチャイナ服を着てイグアナの物まねをしながらテレビのスタジオの床を這い、気味が悪かった。サザンはピンクレディーと共にザ・ベストテンの常連で、余りの珍奇さに、最初は「この人たちはアホなのか?」と思ったものだった。でもそれからずっと、バカボンもタモリもサザンも、常に自分の近くにいた気がする。幾つもの、寄り添う思い出がある。そうか三十年か。

 写真は、富山の越中宮崎駅近くの、ヒスイ海岸。
 ヒスイが漂着することから、この名前がついたという。
 石ころの海岸だというから、愉しみにしていたのだが、浜は砂浜で、意外とそうでもない。
 水の中は確かに石だらけだった。だが、余り綺麗ではない。透明度が低いわけではないのだが、ヘドロのようなものも多く、荒れた感じである。地震の影響なのだろうか。それとも、ほかに理由があるのか。あまりちゃんと見たわけでもないが、一匹の魚も見つけることはできなかった。
 ここの海岸にはキャンプ場が併設されていて、泊まろうかとも思ったが、夜に一雨きそうだということで、止めることにした。
 

南小谷駅と姫川

2008年08月07日 | 近景から遠景へ

 大糸線は、南小谷駅で管轄が変わる。松本から南小谷駅までがJR東日本で、南小谷駅から糸魚川までがJR西日本の管轄ということになる。さらに言えば、JR西日本の管轄区域は非電化区間であり、電車ではなく、ディーゼルカーによる運行になっているという。もっとも、僕はにわか鉄道ファンなので全然詳しくないのだが、キハ52系という、これぞローカル線という感じのワンマンカーである。
 写真はその南小谷駅を降りて、すぐ脇を流れている姫川を撮影したもの。
 この姫川は、とても水の綺麗な川だったが、真っ直ぐに日本海に注ぎ込むため暴れ川としても有名で、たびたび氾濫しては水害を起こす。1995年の集中豪雨は特に酷く、壊滅的と言ってもいいほどで、路線自体の存続も危ぶまれ、復旧までには二年もの月日がかかったということ。

大糸線

2008年08月06日 | 近景から遠景へ

 日曜から二泊三日で、どこどこと電車で出かけてきた。
 一日目は大糸線で糸魚川を経由して金沢まで。
 二日目は北陸本線、信越本線で長岡まで。
 三日目は飯山線で長野まで。
 大糸線と飯山線は、全線を踏破した。

 見れば分かるように、結構強行軍。
 ほとんどを電車で過ごすという旅行なので、人によっては苦痛かも。

 旅行中は、だいたい天候にも恵まれたが、最後の最後になって、アクシデントが。
 列車が長野の松本駅に近くなったとき、急に空が怪しくなり、トンネルを出たとたん、いきなりの大雨に見舞われた。最初は、ああ雨かという程度の感想だったのだが、なんとそれから一時間半ほども電車の中に閉じ込められることに。
 一時は帰れなくなることも覚悟したが、幸い電車は復旧し、あずさ34号に乗ってなんとか深夜になって帰宅することが出来た。

 写真は、初日の大糸線から見た木崎湖。仁科三湖のひとつで、写真はあまり綺麗には撮れていないが、電車から見ただけでもとても綺麗な湖。途中下車して、ちょっと散歩したかったくらい。車内に流れたアナウンスによると、水温の低さと水深の深さが特徴だとか。
 全体に、大糸線はとても風光明媚な風景の中を走る路線だった。秋や冬には、さらに印象が深くなるに違いない。

秋川

2008年07月13日 | 近景から遠景へ

 今日は海へゆくつもりだったのだけれど、朝から頭痛が酷く、諦めた。
 この頭痛というやつは、本当に厄介だ。僕の場合、緊張型頭痛が偏頭痛を誘発するようで、相当な苦痛である。気をつけているつもりだが、つい根をつめてしまいがちな性格なので、時々悪化してしまう。
 10時過ぎになって、いろいろと頭痛の治療をやったのが功を奏したのか、普段は手の施しようのない頭痛がややマシになったので、天気も良いし、やはりちょっと出かけようと思い、海とは逆の、山へ向かう。さすがにこの時間から海までは行く余裕がない。
 山に行こうと思ったのは、ふと「武蔵五日市」という駅には行ったことがない、と思ったからである。秋川渓谷は、そこからさらにバスでゆくのだが、そちらの方は随分以前キャンプに行ったことがある。だが、そのときは車だったから、駅の周辺は分からない。覚えていない。地図を見ると、駅のすぐ近くに川が流れているようだから、ちょっと青梅みたいな感じなのかと思い、行ってみることにした。
 だが、実際は青梅とは随分と違う。駅は大きいのだが、周辺にはほとんど何もない。川は確かに近いのだが、バーベキュー場になっていて、騒がしい。やはり秋川は、渓谷の方まで行かなければゆっくりとできないようだ。
 それでも、仕方ないので、少し上流のほうまで歩き、ちょっと川で泳いだりして涼んだ。
 川辺の岩には、蜉蝣のヤゴの抜け殻だと思うが、たくさん張り付いていた。

東京ジャーミィ

2008年05月18日 | 近景から遠景へ

 今日は吉祥寺から代々木公園まで、自転車でポタリングをした。ゆっくり行って、二時間程度。
 途中、代々木上原で不思議な建物を発見。何かと思ったが、イスラム教のモスクだった。とても綺麗な建物で、興味津々。後で調べたところ、これは「東京ジャーミイ」とも呼ばれる、トルコ風のモスク。ウェブサイトは↓。

「東京ジャーミイ」

 見学も出来るようで、うゎあ見たかったなあと、ちょっと悔しい。

 代々木公園では、ジャマイカ・フェスを開催していた。それを見たいと思っていたのだが、あまりの混雑に嫌になって、結局公園内でしばし憩って、帰ってきた。

ボストーク湖

2007年12月07日 | 近景から遠景へ

 先日行った科学未来館の「地下展」で紹介されていたのが「ボストーク湖」。
 南極の地下4000メートルにあるらしい、地球最大の地底湖である。
 想像するだけで、圧倒される。
 wikiにはこのような紹介文がある。
 湖の中央には島があるらしいというあたり、ヴェルヌの「地底旅行」を思い出させる。だが、実際は真っ暗闇の中にただ広く広がっている湖なのだろう。しかも、2000万年以上も昔の空気を封じ込めた、タイムカプセルである。仮にそこにも何らかの生態系があるとしたなら、それは一体どういうものなのだろう。
 ボストーク湖の大きさは、表面積14000平方キロメートル、貯水量5400立方キロメートルということ。気になって、地球最大の湖であるバイカル湖と比較すると、バイカル湖は表面積31494平方キロメートル、貯水量23000立方キロメートル。表面積ではボストーク湖はバイカル湖の約半分だが、貯水量では随分違う。それもそのはずで、水深がまるで違う。バイカル湖の最大水深は1637メートルで、ボストーク湖は1200メートル。
 バイカル湖は地球の全淡水の約五分の一をそこに蓄えているという。もしバイカル湖を空にして、そこに世界中の河川がすべて流れ込むようにしたとしても、水を満たすには一年では足りないというのだから、信じがたいほどだ。
 だが、そのバイカル湖の約四分の一の貯水量を持つ湖が、南極の下に広がっているというのは、とても不思議な気分がする。

国立天文台三鷹キャンパス

2007年11月18日 | 近景から遠景へ


 今日は朝から天気が良く、自転車に乗って、先週は行けなかった国立天文台に出かけることにした。
 天文台には久々で、聞くところによると、以前は公開されていなかった部分も公開されているということだから、楽しみだった。
 昼間は暖かく、それでもこのところ急に寒い日が増えたため紅葉が進んでいて、途中に立ち寄った神代植物園付近の公園でも枯葉のよい香りがした。
 国立天文台でもそれは同じで、緑の多いキャンパスはとても良い雰囲気。見学者も増えたようで、数人の見学者と擦れ違った。
 上の写真は、アインシュタイン塔。老朽化していて、内部の見学はできないが、塔全体が望遠鏡の筒の役割を果たしているため「塔望遠鏡」とも呼ばれる施設。キャンパスの外れにひっそりとあって、とても雰囲気のある建物。
 今回、新しく公開された建物は「レプソルド子午儀室」「旧図書館」(以上は外観のみ)「ゴーチェ子午環」「自動電子午環」。どれもこじんまりとしたものだが、やはり雰囲気のあるものばかり。それがこの場所にあるから、なおさらそう見える。
 下の写真は「大赤道儀室」の受付にあった内線電話。やっぱり黒電話じゃなきゃね。



 帰りは夕方遅くなり、冷たく強い風が吹いていた。
 その中を、自転車で家路を辿った。
 後で聞いたところでは、今日は木枯らし一号が吹いたらしい。
 いよいよ季節は冬に向かう。
 
 

鳴子

2007年08月23日 | 近景から遠景へ


 酒田からは陸羽西線、陸羽東線と乗り継いで、鳴子温泉へ。
 陸羽東線のほうは、山間部を通る路線で、鳴子峡の写真が有名なのだが、一瞬だったで、撮影できなかった。
 ところで、ここに掲げた写真は、鳴子温泉の路地で撮影したもの。
 僕は愉しんでいると写真を撮ることを忘れていることが多くて、鳴子温泉では殆ど写真を撮らなかった。撮ったものといえば、つまりこんな写真。ここまで来て、一体何を撮影しているのだろう。
 この鳴子温泉には湯めぐりチケットというものもあるのだが、なにせ時間的にはそれほど余裕もなかったため、共同湯に入ることにした。鳴子には二つの共同湯があって、一つは早稲田の学生が発見したという「早稲田桟敷湯」で、もう一つが鳴子最古の湯で、1000年の歴史があるとも言われている「滝の湯」。僕たちは「滝の湯」の方に入った。大人が150円という驚きの値段。勿論建物は最近のものだが、風情は残っている。強烈な硫黄の匂いで、芯まで温まった。


 
 ところで鳴子は、画家谷内六郎ともゆかりの深い温泉。
 この寂れているというか、鄙びているというか、その雰囲気が彼に触れたのだろうか。
 最初この温泉地に着いたときは、温泉地としての名前が有名なだけに、その鄙び方に驚くほどだったのだが、風呂を上がって、だれもいない路地を歩き、道端で休んで空を見ているうちに、次第に肌にしっくりと馴染むような気がしてきた。今、こうして書いていても、何となく懐かしくなってくる。

多摩川花火大会

2007年08月19日 | 近景から遠景へ
 昨日は、世田谷・多摩川花火大会に出かけてきました。
 正確には世田谷花火大会と川崎多摩川花火大会の共同開催で、二子橋を挟んで二つの花火大会が行われるわけです。
 僕は川崎側の、打ち上げ場所間近(200メートルも離れていないくらいでした)で見ました。さすがにこれだけ近いと(時々火薬のカスが降ってくるのですが)、迫力が違います。内容も、どこか宇宙を思わせるような演出をしているような印象で、これまで見た花火大会の中でも特に満足のゆくものでした。
 中盤の、連続した三つのスターマインショーは、印象的でした。



 スターマイントパーズ。空一面に黄金色の花火が打ちあがり、幻想的でした。



 スターマインエメラルド。緑色の花火による輝きが綺麗でした。



 スターマインビックバン。その名の通り、白く明るい色彩の花火が激しい音とともに一斉に炸裂して、まさに爆発したかのようで、圧巻でした。
 僕の下手な写真では、実際の花火の臨場感を百分の一も伝えられないのが残念です。