38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

2週間ぶりの、雨。

2006年10月23日 | 農と暮らしの日記
ようやく稲木にほぼ掛け終わる。
しかし、ご覧の通りである。いつか書いた「風景をつくる仕事」という観点からいうと今回のは完全に落第。稲木の高さが一律でなく、しかも低いところは地面に着きそうになっているし、1重に掛けたところと2重のところと、さらにその上に載せてあるところとまちまち。こういうのをこの辺りでは「ふあわるい」と言う。「風(ふう)が悪い」(体裁が悪い、みっともない)であり、「どしたんこれ、なんしょんぞゃ、ふあわるいのぉ」というように使う。

がしかし、なってしまったものはしょうがない。
支柱にする部材が思ったほど納屋になかったし、出荷もあるし、秋冬野菜の準備もあるし、やり直している暇などないのだ。……というのは完全に言い訳にすぎない。新規就農の甘えであり、代々の農家でない人間の勝手さである。何代にもわたってこの地で田を耕し続けてきた方々にとっては、出荷や野菜の準備があるから稲木がこんなんでもしょうがない、なんてことは絶対にないだろうと思う。それはわかっている。



今朝も6時前から収穫。
1週間前からの予報どおり2週間ぶりの雨が降るなか、個人の野菜セットとスーパーに並べる単品をとってきて、まずはスーパーのを調製・荷造りし、朝食後に出荷に行く。戻って野菜セットの残りぶんを収穫し、あわせて午前中いっぱい調製・荷造り、近所への配達。

1時に遅昼ののち、宅急便の準備を済ませてから田んぼへ。
雨は上がって陽が射しているが、強風のために稲木の最上部に載せた束が一部落ちているのを掛け直し、また、まだ掛けていない稲のために追加で5mほど稲木を架ける。手刈りしたぶんもようやく麻紐で束ね、日没後なんとか明るさの残るうちにほぼすべての稲を掛け終える。好天が続けば2週間ほどこのまま干したあと、次の段階、脱穀へと進む予定。



もう少し降ってもよかったけれど、恵みの雨にはかわりない。
10月もあと一週間。かなりやり残しが出そうなので、優先順位の判断が難しい。
コメント (2)
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