38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

Tシャツでは、寒い。

2006年10月30日 | 農と暮らしの日記
今夜の食卓、ポトフとおひたし。
ポトフにはうちの畑から、まびき大根、人参、まびきチンゲン菜が入り、おひたしは赤蕪のまびき菜。



午前中はいつも通り収穫と出荷。
スーパーには小松菜を20袋だけこさえて持っていった。帰宅後に野菜セットの収穫と荷造り。畑にあるものをどんどん入れていると設定の価格をすぐに超えてしまうので、今日は品目を少し絞り、その代わりにたくさん食べていただけそうなものはいつもより分量を多めにしてみた。

午後、明日のスーパー出荷ぶんの収穫。
本当は明朝収穫したいのだけれど、明日は午前中に用事があるので。夕食後に玄関の土間で調製・荷造り。



この数日、ラジオでも高校必修科目の未履修問題のニュースが頻繁に流れる。
なんだか難しい問題が出てきてしまったものである。きまりはきまりなので、補習でも何でも履修させるというのが筋なのだろうけど、政治家が「正直ものが馬鹿を見るような不公平にならないように対策を講じる」などと言うのを聞くと、「おいおい」と思ってしまう。

たしかに入試に際して不公平が生じるのはかわいそうだ。
だけど、高校で「必修」とされている教科を学べなかった生徒もかわいそうだ。どっちがよりかわいそうか、なんて答えは出ない。僕は卒業までに補習を行う、なんていうことはしないほうがいいんじゃないかと思う。世界史をやってなくても、その代わりに同じ時間だけ他のことを彼らは勉強したんだから。

大切なのは、これ以上、彼らの時間を奪わないことだ。
生徒は大切な時間を世間的に”うしろめたい時間”にされてしまったのに、さらに補習で何十時間も時間を奪われたのではたまったものではない。学校の勉強はルール通りたっぷりやったのである。世界史であれ、日本史であれ。

ペナルティを課すべきは生徒ではない。
「あいつらも世界史やらなきゃ不公平だ」って他の高校生が言ってしまうのは、人間の性としてはしょうがない。だけれど、それを政治家が”馬鹿を見ないように”と言ってしまうのは、どうか。大学や企業が「補習が済んだ時点で成績証明書を出し直させる」と言ってしまうのは、どうか。「そんなのを不公平だなんて馬鹿なこと言うなよ」と胸を張って言える立場の”大人”は、この社会では認められないのだろうか。



ひと雨ごとに秋が深まると言われるこの時期。
朝夕の収穫時、さすがにTシャツではつらくなってきた。
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