38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

雨続き、机仕事続き。

2012年03月19日 | 農と暮らしの日記
連日のトンネル内写真、今日のは大根。
10日ほど前にひと通りの草とりが終わり、この数日の暖かさもあってか生育が進んでいる。この時期の大根は上からトンネルを掛けるだけでなく畝にポリマルチを敷いて地温を確保するのが一般的だけれど、うちでは就農3年目頃からだったか、トンネルより傷みやすくて耐用年数の短いマルチは使うのをやめている。それなら、マルチのいらないくらい暖かくなってから播けばよい、かというとそれでは野菜セットに大根がない空白が生まれてしまうので(この大根があっても多少は空くかもしれない)、毎年この作型は続けている。



月曜、予報より雨雲がしっかりとかかり、昼過ぎまで雨。午後は曇り時々晴れ。

午前:菜の花を収穫して調製・荷造り、市街スーパー出荷。
ついでに図書館に本を返したりその他の用事も少しして帰宅。まだ雨なので机仕事。

午後:引き続いて机仕事。
青年農業者の作物別実践班の発表原稿を作っていて、普段あまり厳密にはしていない加工品の収支計算なんかで電卓を叩いていると、なかなかおもしろい。単価が高く利益率のよい儲かる商品だと思っていたものが諸々の経費を積んでいくと案外に利幅が薄く、一方でそっけない地味なものが手間もかからず確実に利益が出ている、というようなこともある。

うちの経営は基本的に野菜だから丼勘定になりがちだ。
野菜だから、などと言うと数字をしっかり見ている野菜農家さんたちには叱られそうだけど。資材をあまり使わない露地の有機栽培は草とりなどの労働費を考えなければ利幅は厚いという思い込みがある。だから、細かい金勘定よりとにかく品物を切らさずセットのお客さんに野菜を届けられるようにしっかり作ることのほうが大切だと考えていたけれど、安定的な生産のためにも無理なく働いて畑をうまく回していく計算が必要だということも、最近は考えるようになってきた(遅い)。



県内の公立高校では入学試験の合格発表があった。
今週は小中学校の卒業式もあり、また今年も巣立ちの季節。「秋入学」の動きも活発化しており、それはおそらくその方向で進んでいくのだろうけど、日本の春は本当に、社会的な区切りと季節感が合っているなと思う。
コメント
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