38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

端午の節句、田んぼの季節。

2011年06月06日 | 農と暮らしの日記
今日は旧暦の五月五日、端午の節句。
桃の節句や七夕などは、だんだん旧暦のほうが季節的にしっくりするようになってきた(慣れてきた)けれど、この端午の節句はいまだにどうもピンと来ない。やはり鯉のぼりが大空を泳ぐ爽やかな感じは新暦の5月だろう。今日はたまたま晴れていたけれど、普通は梅雨入りしているか、でなくてもぼちぼち鬱陶しくなる季節だから、鯉のぼりなんかは濡れて乾かなくなる前にとっとと取り込んでおきたいだろう(うちには真の作った、色を塗る前の塗り絵みたいなミニミニ鯉のぼりが温室の換気用「くるくる」の支柱上方で泳いでいるだけ)。

さて、写真は田んぼの季節到来、の図。
周辺は普通の住宅地で、他の畑に比べて色合いがあまり美しくはないので、モノクロにしてみた。写真中央に畦の波板を入れた。管理機で溝を掘り、波板を2枚組(前の田んぼから片付けるときに2枚連結の単位で引き抜いてきたそのまま)で立てて両側を土で埋めて抑える、この繰り返し。こうしてみるとかなり歪んでいる。

この田んぼ、書類の上では2筆のようだ。
その区切りがどこかは現地に立ってみてもわからず、それとは関係なく、新しくここを田んぼとして使うにあたって、写真のように2枚に分けた。左が水田、右は畑作に使う予定。なぜこうしたかというと、全面使うと前の田んぼとほぼ同じ面積でちょうどいいといえばいいのだけれど、深水管理をするためには隣接地との境界のコンクリ畦畔が低いところがあり、そこに畦波シートなどを張るとなると手間がかかるということがひとつ(だから写真左手、奥にブロック塀のあるところで分割することにした)、それと、どちらかというと自家用の米が減っても販売用の野菜を作る畑がもう少し広く、しかも家の近くに欲しいというのがふたつめの理由。面積的にはこの2枚、田んぼ側は7a強、畑の側が約6a。かっちりした長方形ではないので、ざっと計算した数字ですが。



この田んぼでの田植えは6/18(土)の予定。
毎年恒例、「みんなで手植え!」、今年も参加者まだまだ募集中です。朝8時半頃から昼前頃まで、途中から参加、途中あがり、どちらもご都合に合わせてどうぞ。昨年までより面積が小さいので昼前に余裕で終わりそうです、ので、お気軽にご参加ください。参加無料、申し込みは前日までに。小雨決行、大雨の場合はたぶん翌日に延期。お子さん連れも大歓迎。植える時は裸足(家と田んぼの移動用にはビーサン)、短パン、シャツ(半袖でも長袖でも)、帽子、タオル、という格好が便利です。あとは飲み物と、お昼をわが家でご一緒できる時間のある方はお弁当もご持参ください。

場所は飯岡・戻川の藤田家族の自宅すぐ近く(徒歩2分)。
車はたぶん家の庭になんとか停められそうですが、可能な方は相乗りでおこし頂けると助かります。参加申し込みやお問い合わせは藤田家族まで。

なお、翌日はもうひとつの田植え。
6/19(日)、「ゆうき生協」西条・周桑地区会の行事で「古代米の田植え&田んぼの生き物調査」です。場所は西条市安用(やすもち、旧東予市域)の「まんがら農園」、野満さんの田んぼ。こちらの申し込み・問い合わせは野満さんまで。



月曜、晴れ時々曇り。真は昨日の授業参観の振り替えで休み。
朝:6時半頃からごはん。市街に出てスーパー出荷、そのあと新聞販売店に寄って野菜梱包用の新聞紙を頂く。
午前:8時頃から真と一緒に畑へ。僕は野菜をとり、真はみみずをとる。9時過ぎに戻り、野菜セットの荷作り。11時過ぎに薫と真が配達に出て、僕は昨日植えたさつま芋1列の水やり、人参、葱苗の除草など。14時戻り、昼ごはん。

午後:15時過ぎから薫とふたりで冒頭の畦波板の設置作業を約1時間半。
まず田んぼの計測30分、管理機で往復して深めの溝を掘るのに10分、そのあと波板を溝に落としこんでは左右から土を入れて踏み固める、の繰り返し。

夕方:17時半頃から、さつま芋4列ぶんの中耕。
先日の梅雨入りの大雨でさつま芋の畝はかなり土が流れて低くなってしまった(畝の土が流れ落ちて低くなり、溝の部分はその土がたまって浅くなった)ことと、草がちらほら出始めたので、それを埋めるねらいとの両方で。終わって、18時頃から午前中の人参、葱苗の除草の残りの仕上げ、葱植え付けあと3mほど残ってしまっていた部分の仕上げ、19時頃から明朝出荷分の一部収穫、ブロッコリィ、ズッキーニ、夏大根など。19時半過ぎ帰宅、20時頃から晩ごはん。真はその前にもう寝てしまっていた。宿題は今朝とっとと終わらせておいてよかったね。



政界では「大連立」の声があちこちから挙がっているとのこと。
なんだか順序が逆な気が……。まずは党派による施策の違いが少ないと思われる当座の震災対応(復旧)で与野党を問わない役割分担をして協力の実績を積み上げ、その信頼関係の上に、「ねじれ解消」あるいは長期的な「復興」のための大連立への機運が醸成される、というのが自然な気がする。あれだけ叫び合った末にどんな「信頼関係」があり、「協力」があり得るのだろう。

このまえ少し書いたけれど、震災対応において野党の議員はかなり肩身が狭い状況だろう。
平時であれば時の政権を批判することが仕事だと言っても、まあそれはそうかなという雰囲気もあるけれど、大震災後はそうはいかなくなってしまった。現地で行方不明者の捜索、ライフラインの復旧、治安維持、救命救急などにあたる自衛隊や警察、消防、医療関係者、一般の公務員等はもちろん、全国からのボランティアをはじめ、義援金や物資を送る人、東北の物産品を買い支える消費者、あるいは東北に「お金を落とすことで支援する」旅行者、さらには「自粛せず花見で盛り上がり、西から元気を!」でさえも「被災地に役立ってる」という評価を得ることができた。

そこに「政府批判が仕事」ではたしかにまずい。
もちろん、野党議員といっても一人一人は単に「野党議員」だけであるわけではなく、国会議員になるほどの方々なわけだから政府批判などごく一時の活動で、○○委員会や○○議連等の一員でもあるし、おそらく大変な奮闘ぶりであちこち走り回って汗を流し、被災地への大きな力になっているのだろうけれど、どうしても国会中継や報道番組等での政府批判ぶりが目立ってしまい、「そんなことしてる暇があったら……」みたいな話になってしまう。ちょっとかわいそうな気もする。いまの状況は議員の責任というよりは、そういう役回りになってしまう政治の仕組みの問題、ということはそれを支えている国民の責任ではないかと思う。

<本日の野菜セット>例
新玉葱、キャベツ、ブロッコリィまたは茎ブロッコリィ、ズッキーニ、小松菜、べか菜、わさび菜、リーフレタス、小大根など。
セットによっては他にロメインレタス。
[参考]最近の野菜セットの例はこちら。
コメント
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