38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

田の抑草に、米糠投入。

2011年06月19日 | 農と暮らしの日記
きのうみんなで植えた田んぼに、今日の午後、米糠を流し込んだ。
米糠は久しぶりの登場で、就農初年度とその次の年にも使ったのだけれど、その効果がよくわからず、以後は使わずにいた。米糠散布のねらいは「抑草」。無農薬の稲作では草の対策がとにかく第一、というか唯一の課題で、昨年までの田んぼでは年を追うごとに草が増えてきてもう限界、という感じだったので、今年はできる対策をすべてやるつもりで、米糠は初期段階の重要な役割を担っている。

今年の抑草の第一歩はすでに実施済み。
それは「代掻き」で、今年は田植えの10日前に荒代掻き、そして田植え前日に仕上げの代掻き(植え代とも言うらしい)をした。仕上げの代掻きをしてから田植えまで土を落ち着かせるために数日あけるのが一般的。だけれど今年のねらいは、早めに荒代掻きをして、いったん草の芽が出るか出ないかくらいまで放っておき、再度の代掻きでその草の芽を浮かせてしまい、翌日に植えるから苗のほうが圧倒的に優位に立つ……ということ。

そこへさらに米糠投入。
米糠を入れると土の表層や水面が覆われて草が出にくくなるということと、次第に発酵して草の生育に害を及ぼすということが大きな効果らしい。しかも「深水」にすることでダメ押しになるようだ。このあたりなかなか成功体験がないから明言できない。今年なんとか少しでも手ごたえをつかみたいところ。



朝:5時過ぎ起き、スーパー出荷の荷作り、早めの朝ごはん。
7時半頃にスーパーに出荷、ついでに渚と真を市街の実家に迎えに行く。子どもたちは昨日、市街の実家にお泊り。昨日ブログを書いたのがいつもより早い夕方で、その後、藤田家族4人は市街の僕の実家へ。兄が松山から田植えの手伝いに来てくれて、そのまま実家に泊まるということで、それなら僕たちも晩ごはんを一緒に……ということになった次第。子どもたちは22時からのテレビ「あ○○に○○○れ」を観たいというので泊まらせることにした。この「あ○○に○○○れ」は正月に大阪の薫の実家に帰省したときにスペシャルで観て以来で、毎週これがスペシャルでなく普通に放送されているのを友だちから聞いたりして知っているから、この機会を逃すまいということだろう。ふだん家にテレビがないとこれだけで盛り上がってくれるので、ありがたい限り。僕もちょっと観てみたかったが。

午前:真は小学校の親子活動で薫と一緒に学校へ。
今年度はアフリカの太鼓、ジャンベ。「curryの種」というカレー屋さんらによるワークショップということで、僕は畑でじゃが芋掘りをしていて、そこまで太鼓の音が響いてきていた。

じゃが芋の収穫はメイクインと男爵を少しずつ。
雨模様だったから泥まみれの芋を持ち帰って洗って……というつもりでいたのだけれど、掘っていたら雲が晴れて11時頃からは日もさしてきた。ということで水洗いはせずに済み、持ち帰ってキャリーのまま陰干し。

午後:市内の中学校からF先生が来訪。
昨年に続いて2度目、7月上旬に予定されている職場体験の受け入れについての事前打ち合わせ。15時頃からまた雨が降って来て、僕は田んぼの水入れ、波板の補修、そして冒頭の米糠の投入など。
雨の中の田んぼ仕事はこのうえなく気持ちいい。何度か書いているけれど「雨」が「いい天気」でなくなっているのは、ネクタイに革靴だからだ。Tシャツで裸足ならこの季節の雨は最高に気持ちよく、いつまででもその中に身を置いていたくなる。もう心の底から「いい天気」。17時半頃まで水を入れながら作業。



明日からも傘マークが絶えない週間予報。
九州南部ほどではないけれど、当地の地面もかなり水を吸っているはず。そろそろこのあたりで一度、からっと晴れる2~3日が欲しい。
コメント (2)
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