38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

地域の農地を、みんなで。

2008年03月25日 | 農と暮らしの日記
『土と健康』という月刊誌。
日本有機農業研究会が発行しており、僕も就農前から購読している。その最新号(3月号)は、一般の方にもおすすめの内容です。

特集のテーマが「地域の農地をみんなで耕そう」。
グループで田んぼを借りて米を作る人々、休耕地で有機野菜を育て、スーパーやレストランに出荷する仲間たち、共同生活しながら就農めざして腕を磨く若者たち……。また、ふだんは野菜セットを宅配してもらう農場に時どき手伝いに行く米国の事例(Community-Supported Agriculture)も。

有機農業はプロの農家だけの仕事ではない、と思う。
「食の自立」の観点から、食べる人たち自身が「農」にもっと関わることがいま求められている。有機農業、とくに少量多品目の露地野菜づくりは消費者にも最も身近な農のスタイル。みなさん、一緒に耕しましょう!

なお、この号には藤田家族の紹介もしていただいてます。
「熱き心くん」という新規就農者や研修中の方が登場するページ。40歳すぎて「くん」でもないだろうけど、就農2年終わったところ、ということで、ぎりぎりセーフ?



火曜日、渚は小学校の修了式。
朝:市街の保育園、スーパーなど出荷、納品。
午前:収穫・調整、荷造り~野菜セット配達(新居浜)。
午後:来客(近隣市の市政関係の方々)、トラクタ作業、明朝分の収穫。
日中は晴れ、日没後に予報通りの小雨。



新居浜への配達は新規のお客さんあり。
職場への配達だったので立ち話しかできなかったけれど、畑の見学に近々来ていただけそうなので楽しみだ。

午後の来客はこちらもとても勉強になった。
どうやら地域の農業の後継者を育てるために行政としてはどんな施策が求められているかの調査の一環、のようだ。その市は産業全体に占める農業の比重が西条市より小さい。休耕地も増えているようだが、「大規模化」のしにくい地形であり、さりとて他産業があれば農業はいらないということはありえないので、いまここで何か手を打たなければ……という危機感があるように思われた。

就農2年たったばかりの僕がとくに訴えるようなことはない。
ただ、畑も見ていただきながらちょっとしゃべったのは、最近あちこちで言っていることだけれど、兼業農家というシステム、初期投資の少ない新規就農、地域自給、といったことが大切だということ。そして、必要なのは農業政策よりも消費者意識の変革のための政策であること。地元の農産物、地元の農地、地元の農業者が「宝」であると思ってもらえるように、ということ。



<本日の野菜セット>例
人参、里芋、葉つき新玉葱、ほうれん草、ブロッコリィ側花蕾、サニーレタス、リーフレタス、など。
コメント
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