さうぽんの拳闘見物日記

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拳闘見聞の日々。

媒体が変わっただけ、では意味がないが 堤駿斗、ABEMAと単年スポンサー契約

2023-05-12 05:56:52 | 関東ボクシング



31日にジョー・サンティシマとのOPBF王座決定戦を控えた堤駿斗が、ABEMAとスポンサー契約を結んだとのこと。





契約、と言っても、一体何をどういう条件で契約したものか、さっぱりわからないのはご愛敬というか、毎度の通りというか。
スポンサーとしてトランクスにロゴ載せていくらなのか、試合配信に対しての対価なのか、何試合条件なのか、とか、ホントに何にもわかりません。
要はなにがしかの契約料が支払われ、向こう一年は堤の試合を独占配信し、順当ならその先も、という感じでしょうか。


これで会見して、一応質疑応答もしたんでしょうけど...内容的には堤駿斗の、ライバルたち(武居由樹や松本圭佑、那須川天心)への思い、そして目標として井上尚弥の名前を挙げた、という、要は彼の気持ちを中心に記事になっているものもありました。


まあ、要は堤が勝ち進んでいけば、今後も契約とやらは延長されて、堤の試合はABEMAが配信し続ける、ということのようですね。
堤の試合がコンスタントに行われる見込みが立った、それは良い話です。
出来れば他の、画質の良いところ(U-NEXTやLemino)と組んでほしかったですが。



ABEMAにとっては、ボクサーとの契約は初とのことですが、変に囲い込むような、または「他に人無し」みたいな情報発信の仕方...つまり、TBSの二番煎じみたいな、古臭い真似を繰り返さないでもらいたい、と思います。

例えば次の王座決定戦とて、対戦相手のサンティシマは直近の試合で、下町俊貴に大差で敗れていて、タイトルマッチとして最上級のカードとは言えない、それも事実です。
その事実には一切触れずに、三戦目での東洋制覇!快挙!と噴き上がられても、見てるこっちは白けるだけ。
そんな要らん下駄履かさんでも、プロ三戦とも、なかなか手強いフィリピンの上位クラスと闘っている、そのこと自体の価値を、まずは語って伝えてほしいし、そうすべき、でしょう。



何と言ってもABEMAは、新時代の映像配信メディア、という看板で売っているんですから、開かれた発想で物事を進めてもらいたいものです。
ボクシングだけが、興行者のご都合にべったりの、昭和のTV局がやっていたことそのままで、延々と続くわけがない。

試合内容やカードの良し悪し、選手の人気、話題性をいかに作るか、というようなこと以前に、ボクシングがどのようなものとして「在る」か、というところが問題です。
言えばスポーツとして「報道」に耐えうるものか、それとも...というところですね。
そこをしっかり考えないと、いくら小手先の策を弄したところで、あまり意味がありません。

もっとも、ABEMA全体の雰囲気を見ていると、そういう方向性は、あまり感じ取れないですね。
逸材、堤駿斗の今後には大いに期待しますし、今回の契約が、彼の今後に資するところ大、となってもらいたいものですが。



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