さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
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拳闘見聞の日々。

3回の切り換えが奏功 宇津木秀、ライバル鈴木雅弘を返り討ち

2024-07-20 09:34:41 | 関東ボクシング



ということで今日は夕刻からダブル世界戦。田中恒成の無念たるや、とちょっと辛い気分でもあります。
私は今回、自宅観戦ですが、これもし会場行く予定だったら、と思うと、怖い気もしますね。
荒本一成のデビュー戦が配信に入り、開始時間も18時からになるそうですが。


とりあえず昨日のU-NEXT、鈴木雅弘vs宇津木秀の再戦感想ですが、両者激しいラリーで始まった試合は、3回に宇津木が構え直してジャブを多用し、間を取って、打っては外し、の攻防にシフトチェンジしたことが、明暗を分けました。

前回の試合は半ばワンサイドでしたが、要は宇津木が打っては動き、当てては外し、という攻防を積み重ねていった結果。
この流れになれば宇津木が良いが、今回は初回、2回と、フックやアッパーの交換が多い、ラリーが繰り広げられました。

この展開なら鈴木の良さが出る。五分五分か、徐々に鈴木に傾くかだ、と思っていた3回、最初から宇津木ががらりとやり方変えました。
この後は徐々に宇津木がヒットを重ねて抜け出し、5回にダメージ与えてから、軽いラッシュを続け、反撃の手も止まりかけた鈴木を見て、レフェリーがストップ。
最後の決定打こそ受けていませんが、その前に何度も動きが止まるクリーンヒットを受けていて、仕方ないところでした。


鈴木はロルダン・アルデアと比国でドロー、日本で初回KO勝ちという過程で、いよいよライト級でも納まりが良くなってきた感があり、実際今回も強打をカジュアルに繰り出す(変な表現ですが)スタイルが出来上がってきたと見えました。
しかし宇津木は、その相手の良さが出る展開を、途中から回避する切り換えが出来た。これが勝利に繋がりました。見事な闘いぶりでした。


なんか、U-NEXTの興行で、来月日本王座の防衛戦がある、三代大訓とのチャンピオン対決は既定路線になっているような感じですね。
もちろん三代が次戦に勝たねばならないわけですが、年内に、かつて同門だったライバル対決が見られるかもしれません。これは楽しみです。


メインは非常に中身のある、それでいて激しい攻防が見られ、大いに満足しましたが、ひとつだけ不満。
あまりにも両者のトランクスやシューズの色が似通っていて、本当に見分けにくい。いくらグローブの色が違うからといって、これはちょっと...と。

試合契約時に、両陣営で話し合って、大まかにで良いから、トランクスやシューズの色を違うもの、対照的なものに決める、くらいのことはしてもらいたいです。
タイトルマッチ、メインイベントであり、有料配信される試合なんですから。
この辺、まだまだ「見せる」「見られる」ことへの意識が低いのだなあ、と改めて実感させられました。プロ意識の欠如、とも言えましょうか。
三代と宇津木の試合でも、また似たようなことが起こりそうで、ちょっと心配です。


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2 コメント

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Unknown (R45ファン)
2024-07-20 10:25:44
最初は技術、パワーを互いに出しつつも、後先考えない意地の殴り合いに近い戦いになりましたが、3ラウンドからおっしゃる通り宇津木くんの戦いが変わりましたよね。ジャブでしっかり組み立て自分の間で戦う。
鈴木くんは前回素晴らしいKOでしたがどうしても一撃一撃に溜めが入るから間が空く。その間隙を突かれましたね。
宇津木くんの回転力が支配していましたし、鈴木くんの右クロス、ボディもすごい威力ですが、軌道が大きい分少し威力逃してたりして、差が出てました。

後心配になったのは長濱陸さん。ダメージ溜まった身体なのか、衰えと打たれもろさが目につきました。晩年の選手の姿に見え、厳しいと見えます
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2024-07-20 11:09:42
>R45ファンさん

最初は激しいラリー、ヒートした展開でしたね。ただ、あれは鈴木に分がある展開でもあろう、と思っていて、それを宇津木が綺麗に切り換え、構え直し、試合を「作り変えた」のは見事でした。
宇津木は迫力では鈴木に劣りますが、仰る通り少しずつの鋭さ、インサイドを打てる精度など、地味なところから差を付けていきましたね。
鈴木は一打の威力で試合を回すパンチャーですから、彼は彼で、自分の闘いを全うしたのだと言えるでしょう。両者共に、堂々たる闘いだったと思います。
長濱については同感です。全盛期だったら長濱有利の予想が立つ試合だったと思いますが、現状はこういうものだ、ということでしょうね。
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