さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
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拳闘見聞の日々。

閉塞のまま終わらず、画期を成して去る 中谷正義引退表明

2023-05-30 14:12:46 | 関西ボクシング



中谷正義、引退を表明。Twitterで本人が明らかにしました。






思うところは、「前回の試合」について書いた記事で、ほぼ書いてしまっています。
しかしいざ、引退が現実のものとなったので、少しだけ。



ライト級という階級を取り巻く状況はもちろん困難ではあれど、それを乗り越えて選手のキャリアを共に切り拓かんという意志がほぼ見えないマネジメントによる、長きに渡る閉塞に耐え、遂に世界的な選手との対戦を実現し、その場で秀でた技量力量を発揮、その実力を認められた。
中谷正義というボクサーは、およそ考え得る中で、これ以上は望めないと思う高みにまで辿り着いた、偉大なボクサーでした。

また、中谷の後に国内最強の座を掴んだ「後継」の吉野修一郎と実際に闘い、勝てば自らが再浮上、負ければ自らの得た国際的評価を勝者に引き継ぐ、という、然るべき「タイトルマッチ」を闘ってくれたことも、ボクシングファンにとって、尊敬と感謝の対象でありました。


移籍と前後して実現した数々の、世界的選手の試合はもちろんですが、後楽園ホールで戴冠し、大阪や神戸、京都の会場で闘ったOPBFタイトルマッチの数々もまた、忘れ難いものばかり。
拙ブログでも、何度も観戦記を書かせてもらいましたが、充実した試合の数々を、未来への期待とともに、楽しく見ていたことを思い出します。


ファンとして、壮大な夢をもらったボクサーのひとりでした。
改めて、数々の素晴らしい闘いを思い、中谷正義に感謝したいと思います。


コメント (2)
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