さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
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拳闘見聞の日々。

世界注目の日、ベガスで中谷潤人戴冠なるか 5月のライブ配信・放送覚え書き(その2)

2023-05-05 06:03:23 | 話題あれこれ




日本時間の21日は、WOWOWライブでトップランクのPPV興行、生中継。
4つのベルトを保持するライト級王者、デビン・ヘイニーと、復活目指すワシル・ロマチェンコの一戦。







これはMGMグランドでしょうか。えらく大きな扱いで。
先のデービス、ガルシア戦に負けじ、こちらの方が試合の格は上だ、というアピールでもありましょう。

コロナに加えてロシアの侵略戦争という災禍に見舞われたウクライナの英雄、ロマチェンコにとっては、珍しく不利の声も多い一戦です。
元々ベテランの域、ライト級は本来のベストなのか、という疑問もあり、そこへとにかく速い、一切の理屈が通じない速さのヘイニーと当たる、となれば、仕方ない部分もありましょう。

しかしロマチェンコのボディ攻撃がヘイニーを捉え、失速させる場面が一切ないまま試合が終わる、という想像もしにくいですね。
ヘイニーがジャブを当てて足で外し、詰められても目で外し、身のこなしでロマチェンコを翻弄し、というまま、12ラウンズ過ぎるものでしょうか。
もし実際にそうなったら、もうお手上げですけども。そういう想像をさせるだけで、確かにヘイニーも並みの才能ではない、と言えますが。

このように、「打倒」の凄絶さとはまた違う、酷な形での新旧交代が告げられるのではないか、という想像もしますが、しかし苦難の時を生きる英雄、ロマチェンコの意地と誇りが、そのさなかに見られるのだとしたら、この試合の記憶はおそらく、その一点に集中したものとなるでしょう。
何しろ、単に待望の一戦、というのとは少し違う感情を持つ試合ですね。




で、アンダーには中谷潤人vsアンドリュー・モロニー戦が入りました。
PPVの枠内には入らないそうで、メインとは時間も空くようです。客席が埋まりきらないうちに、試合となるのかも。
これがDAZNの西海岸興行で、エストラーダやロマゴン、ジェシー・ロドリゲスらと同じカードに出るとなれば、そういうことにはならないのでしょうが。
そういう意味では、今のトップランク興行は、中谷にとって最高の場所とは言えないのかもしれません。

しかしカードとしては良いものです。アンドリュー・モロニーの試合はWOWOWを通じて数を見られたこともあり、どの部分も平均してレベルが高い、安定感のある技巧派で、なおかつモラルの高い選手であることは、よく知っています。
確かに飛び抜けた怖さはないですが、中谷にとっては115ポンド世界王座の一角を占める上で、容易な相手とはとても言えず、それ故に、勝って得られるものも大きい。そういう試合ですね。






試合まで間がありますが、ひとまず日本向けの取材に応じた、ということで、少し前にあれこれ記事は出ていました。
その実力や可能性からして、もっと注目を集める存在であってほしいのですが...。



同日、名古屋では田中恒成vsパブロ・カリージョ戦があります。
これはCBCが生中継しますが、当然中部、東海地方限定の話で、ネット配信などはどうなんでしょうかね。
以前はTBS系列のparaviが(別料金取って)やってましたが、paraviがU-NEXTとの合併予定とのことで。
井岡一翔や堤駿斗はABEMAに行きましたが、こちらはどうなりますかね。


28日はDAZNでルイス・アルベルト・ロペスvsマイケル・コンラン戦。IBFフェザー級タイトルマッチです。
こちらも英国じゃ大盛り上がりなんでしょうね。景気が良くて結構です。
勝者に阿部麗也が挑む運びになるはずですので、要注目ですね。
ロペスが勝てば来日もあり?でしょうが、コンランが勝つと、日本に招くというわけにはいかなさそうで...はてさて。



31日は堤駿斗vsジョー・サンティシマ。ABEMAでライブ配信。
サンティシマ、下町俊樹戦では大差で敗れたものの、長身サウスポー下町相手だったから、という面もありましょうか。
普通の体格、右構え相手だったらまだまだ強い、という可能性は充分あるサンティシマ。
如何に逸材・堤といえども、三戦目で当たるとなると、簡単ではない、と思いますが...。



コメント
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