さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

10回戦デビューも? 「令和のナポレス」アンディ・クルス、マッチルームと契約 

2023-05-09 15:04:58 | 海外ボクシング

何度か取り上げたことのある、東京五輪ライト級金メダリスト、アンディ・クルスですが、遂にマッチルームと契約し、プロデビューの運びとなりそうです。






こと3ラウンズの闘いにおいては、攻防ともに名人、達人の域で、東京五輪決勝のキーショーン・デービス戦は、私の乏しいアマチュアへの知識の中ではありますが、過去最高クラスの名勝負でした。
衝撃を受けた試合、という言い方なら、古くはテオフィロ・ステベンソンvsジョン・テートとか、ホルヘ・エリセール・フリオvs松島勝之とか、ホエル・カサマヨールvsウェイン・マッカラーとか、それなりに色々あるんですが、好ファイト、という意味では、これが一番か、と。


キーショーン・デービスは早くも、トップランク社有数のプロスペクトとして名を上げていますが(現状、若干調子に乗っている感あり)、アンディ・クルスが遅ればせながらプロのリングでどんな姿を見せるのか、楽しみですね。

ただ、最近のキューバ選手は、上記のカサマヨールなどとはちょっと趣が違い、言わずと知れたリゴンドーや、今度来日するロベイシー・ラミレスもそうですが、結局アマチュアでは3ラウンズに凝縮していた技量力量を、12ラウンズに希釈して闘う、という風が強まっている、と感じます。
プロ転向が年齢的に遅い人は仕方ないにしても、ロベイシー・ラミレスなんてまだ若いだろうに、と。

アンディ・クルスは近年のアマチュアボクサーの中で、全階級通じて屈指の名選手と評されていましたが、さてプロではどうなりますか。
何でも10回戦デビューという構想があるらしく、こちらの想像を超えた早い「勝負」があり得るかもしれません。はてさて。



こちらは契約時の様子。マッチルームはクルスのみならず、WBC新王者レジス・プログレイスとも契約したとのことです。
景気の良いことですね。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

行方不明のSバンタム、タイトルマッチ決定 下町俊貴、仕切り直しで戴冠なるか

2023-05-09 00:04:55 | 関東ボクシング




本来なら4月26日に行われるはずだった日本スーパーバンタム級タイトルマッチ、カードを変えて仕切り直し、決定。
6月29日ホールで、下町俊貴vs大湾硫斗のカードで、空位決定戦とのことです。






本来、下町と対戦予定だった石井渡士也が棄権して、日時、カード変更となりました。
下町にとっては仕切り直しで、相手も変わるわけですが、大湾硫斗の試合ぶりを見る限り、石井渡士也以上の強敵とは言えないように思います。
思い切り良くパンチを振り、攻撃はスピードもパワーもありますが、同時に打つタイミングや防御への気配りなどはまだ足りない。
カウンターのタイミングは相打ち気味のが多く、しかし身体の「逃がし」はあまり考えてないように見える。ちょっと危ない攻め方するなあ、という印象が強いです。

ただし、それ故の怖さというのも確かにあります。下町がリーチを生かした距離構築を厳しく行い、自分のペースで闘えれば良いですが、もし強引に突破されて、大湾の激しいアタックに晒される展開になれば、勝敗はどう転ぶかわからないでしょう。
下町には、やっと実現するタイトルマッチです。122ポンドのコンディションにも心配はありますが、自分の良さを生かして、現時点でのベストを見せて欲しいですね。



この日はメインが中嶋一輝vsTJドヘニーで、アンダーにも若手同士の好カードが組まれています。
中嶋に関しては、元IBF王者ドヘニーもさすがに下り坂、直近の敗戦もしっかりWOWOWで見た後なので、試練の一戦、好カードとまでは思いにくいですが、この先そういうカードに挑む前段、として見るなら、悪いカードでもないでしょう。
もっとも、相手の射程を外し、しぶとく食い下がるドヘニーのスタイルは、今でも中嶋にとって、容易なものではないかもしれませんが。
前回は良い出来だった中嶋、この試合でも良いところを見せて欲しいものです。



ライブ配信はLeminoですが、また無料配信になるとのことですね。
これは嬉しい話です。翌7月のフルトン井上戦も無料ですし、しかもABEMAと違って画質が良い。
実況解説も、亀海喜寛起用というヒットがあり、かなり良い方向性が見えるし、有り難い限りです。
先月の配信ではアプリ関連でトラブルがあったと聞きますので、その辺は不安が残りますが。


しかしLeminoにとっては、ボクシングとはそれほどまでに、加入者増加の呼び水となるもの、と期待されているんでしょうかね。
もちろん、あくまで「井上尚弥」のブランドあってのことで、当面、他のカードはそれに付随して、という話かもしれませんが。
何にせよ、当面、フェニックスバトルのLemino配信興行は、偶数月開催で続くはずですが、仮に有料になってでも、さらにプレミアム感のある好カードが組まれるなら、大いに歓迎ですね。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする