さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
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拳闘見聞の日々。

彼は「試されざる」逸材か? Aモロニー、中谷潤人を語る

2023-05-19 15:07:03 | 海外ボクシング




日曜日の対決を前に、モロニー兄弟の弟、アンドリュー・モロニーのインタビューが出ていました。
杉浦大介記者のリモート取材によるものだそうです。
最近はNBAやMLBの日本人選手の取材でお忙しい模様ですね。







・試合をコンスタントにこなせているので、ウェイト含めコンディションが良い。
・中谷は良い選手だが、自分のレベルと対戦したことはない。「ネクスト・イノウエ」かどうかは今回分かる。
・井岡とは対戦したかった。王座獲得の近道だと見ていた。彼のフランコ再戦という選択には驚いた。
・中谷の試合は8試合見た。ロングの距離だと強い(ショートでは自分に分がある、と見ている?)。
・スパーリングは長身サウスポーと行ってきた。日本の富施郁哉もその一人。
・115ポンド最強はロマゴン。エストラーダは2位だと思う。


あと、やはり大きいのは先週、WBOバンタム級チャンピオンになった兄、ジェイソン・マロニーに続きたいというモチベーションですね。
これは、ちょっと言い方悪いですが、馬鹿に出来ない部分だと思います。
競った展開になったり、劣勢に追い込まれたと見えても、そこからさらなる力が湧いてくる、という場面があるかもしれませんね。


しかし、一番興味を引かれたのは、中谷潤人への評価です。
モロニーが「自分のレベルと闘ったことがない」「ネクスト・イノウエと呼べるべき選手なのか」という部分は、厳しいなと思う反面、客観的には、そう見られて納得せざるを得ない部分もあるなあ、と思います。

フライ級において、元王者とはいえ下から上げて来たアンヘル・アコスタ戦の完勝はあるが、階級最強を争うJCマルチネスやダラキアンといった選手との対戦機会はなく、Sフライではフランシスコ・ロドリゲス戦の勝利のみ。
そういう中谷にとり、アンドリュー・モロニーは平均的に一定以上のレベルを持つ、モラルの高いボクサーで、このクラスに上げて来た中谷潤人が「本物」かどうかを証すには、これ以上無い相手なのでしょう。
しかも上記の通り、コンディションが良さそうな上に、意気込みの面でも考え得る中で最高潮なのですから。


容易な試合にはならないだろうと、基本的には思いますが、もし鮮やかに勝とうものなら、得られるものは相当大きい、と言える一戦です。
上記のインタビューにおいて、アンドリュー・モロニーが、中谷の接近戦、ショートの攻防についてあまり評価していないらしい、と読めたところが、実際の試合でどう出るか、まずはそこに注目していますが...はてさて、どうなりますか。




その中谷は、ファイトウィークに入って公開練習やら会見やら、少しずつ露出が増えて来ているようです。
会見では英語と日本語、両方でコメントしたとのこと。






以前も少し触れましたが、試合順はモハメド・アリの孫ニコラ・アリ・ウォルシュの前らしく、場内、客入りも少ないであろう時間帯で、メインとも離れます。
しかし、元々ロサンゼルスに長く滞在して腕を磨いてきた選手でもありますし、少しずつこういう方向の努力をしていけば、いざ良い試合を出来たときに、より注目してもらえるのでは、とも思いますね。




コメント
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