ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

国盗人(くにぬすびと)

2007年07月27日 | 一寸そこまで
             ルドベキア
         我家で一番背高のっぽです
           3M以上あります
     青い夏空に届かんばかりに咲いています

厚労省が昨日(26日)発表した「簡易生命表」に寄れば日本人の平均寿命は男性79.00才(前年より0.44増)女性85.81才(0.29)と、男女とも過去最高を更新した。同省が各国の最新データーと比較したところ、男性は05年の4位から2位に、女性は22年連続世界一という事になる。

ジリジリと男性が迫ってきました。昔は「男所帯にウジが沸く」と言われましたが、掃除洗濯は機械任せ、今は小まめな人も増えましたし、少量のお惣菜も売っていますし、女房に先立たれて困るだろうと思っているのは、案外女房本人だけだったりして・・・。

これは今年生まれた0歳児の余命を表すものですから、私達が、その年まで生きるという事とは少し違うような気もします。元気に生活している人ばかりではなく、寝たきりの方も入っているわけで、日本はその率(寝たきりの高齢者)も高いと聞いた事があるので素直には喜べない気がする。

          ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

兵庫県立芸術文化センター中ホール(800席)で「国盗人」狂言の野村満斎さんの演出、主演を友人4名で見に行った。

説明文は『野村満斎演出・出演による 新作「国盗人」。身体性に富んだ 俳優達と共に、狂言の発想を用い、時空間から解き放たれた 新たな劇世界に、悪名高き「リチャード三世」の物語を描きます。不変なるシェイクスピア作品の真髄に迫る「国盗人」にご期待ください』とありました。

入り口を入ると人だかり、何事かと近づいてみると、ビデオでシェイクスピアビギナーのために「国盗人」を100倍楽しむ方法として、東京公演を作者の河合祥一郎と野村満斎のプレ・レクチャービデオの上映だった。

25日から27日まで4回公演で他の日は少し空席もあったようだが、本日は完売で、空席なし。帰ってから気が付いたのだが、最終公演だったわけで、アンコールの回数が異常に多かったわけがわかった。出演の皆様「無事終わった!」とほっとされたのだろう。

シェイクスピアの「リチャード三世」を日本国に当てはめて書かれたもの、狂言の要素も取り入れた河合祥一郎作、舞台は幕間無く、大道具をたくみに使って、場所の転換を図っていた。

衣装がコシノジュンコと言うので楽しみにしていたが、何しろ大部分の照明が暗いのです。だから2階席(1階が奥行き20mとこじんまりと、座席のスロープがきつくしてあるので、2階といえども3階の感があった)の私の目にははっきり解り難かった。パンフレットを見ると悪三郎の心の闇を表す黒い服が素晴らしい。

野村満斎さんは狂言で鍛えた声で台詞もはっきり聞こえる、出場者の皆さんもそうなんですが、ひときはずば抜けている。立て板に水の如き立て続けの台詞・・・、満斎さん働き盛りだな~と言う感じを受けた。

白石かよこさん、妃と悪三郎の母(もしかすれば妃の娘、台詞なしも彼女だったかもしれない)恨み、悲しみ、恐れ、後悔の台詞、凄いど迫力だった。白石さんの「兵どもの夢のあと」と言う台詞に始まり最終場面も同じ台詞で終わる。その場面の白石さんは明治の鹿鳴館のスタイルと言うかモネの夫人像と言うか、白いロングの洋服を着て、パラソルを差して現代を表現していた。

物語としては、絶対権力者になりたいと言うもので単純、台詞劇と言うか、動き少なく台詞多しです。野村満斎さんを見に行って満足でした。



コメント (4)
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