ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

茂庵  (2)

2007年07月08日 | 一寸そこまで
             グロリオサ
           この変わった花形と
       くっきりしたツートンカラーが魅力
       今年はことのほか良く咲いています

お茶室には、先客が一人居られました。「茂庵」が開かれるのは、月一度だけですので、ご近所のその方は毎月楽しんでおられるそうです。

予約も要らない、初心者の方でも、茶道の心得がなくとも「お茶しょう~」の感覚で良いようです。お手前をなさるのが昨日説明しました谷川さんの流れを汲む方。手伝いをされるのが、谷川さんのお茶の先生。故に説明はこの方が主になさいました。

さすがお二人とも着物が良くお似合いです。先生のお着物は全体にナデシコが散っておりました。はんなりとしてとてもお似合いでした。谷川さんの方はやはりナデシコと蜻蛉が飛んでおりました。此方は蜻蛉とナデシコが飛び模様に描かれておりまして、キリットした感じです。帯は先生が繭色に近い色、谷川さんはブルーグレイ。模様はお太鼓の部分を見せていただくのを忘れましたが、前面は目立った模様がありませんでしたので、私の想像では同色の織り模様かな?

お茶室ですが、掛け軸は、右に木の枝、中央にカワセミ(先日のいのうえかおるさんの鳥、カワセミだと思った)の飛ぶ姿がそっくりでした。お花は友禅菊?

お道具ですが「水差し」が小樽のクリスタル。「棗」が元から棗と言う品では無く、その器の蓋に後から鳳凰を一対金で描いた品物、「茶杓」は鼈甲、蓋置は七夕に因んで星(所が★では無く角が6っつ出ているのはなぜ?)だそうです。

5人目の客の私の前に茶碗が置かれました。「ラッキーですよ」の「???」手に取る。「ベネチアンガラスです」綺麗! 6人のお客様ですから夫々違った茶碗が出てきます。今日一番のお茶碗に当ったようです。イタリアで買ってこられたようですが、本当は何に使われる物だったのでしょうか。お茶は多目でした。とても2口3口で飲み干せる量ではありません。7口ぐらいでやっとでした。2服目も頂きましたが、今度はシンプルな横長の花かごを思わせる乳白色の茶碗でした。

お茶菓子ですが柴野源水と言う小さなお菓子屋さんの「くずやき」市松模様のガラスの四角皿に載っておりました。「葛餅」よりしっかりしていまして、初めて頂く感覚でした。もう一品はお干菓子でかまくらの「鳩サブレ」で有名なお店のものでやはり1cmくらいの鳩が、塗に「カラスウリ」を金箔で描いたお皿に載って出てきました。

お茶の心得なんて無いのですが、やはり日本人ですね。心が落ち着きます。何時もはこんな優雅な生活の外で暮らしておりますが、今更習いたいとも(少しはその気もあり?)思いませんが、たまにはこんな雰囲気の中に身を置くのもいいものだな~と思いました。心豊かな一日でした。

ご近所の「京都アートゾーン神楽岡の青木野枝展」を一寸のぞきました。素的な空間に今売り出し中のノエさんの作品が並んでいました。

時間も遅くなったのでタクシーで京都駅までと言いましたら、このあたりはタクシーは無いからとご親切に電話で呼んでくださいました。

この運転手さんがお話好きで、さすが観光京都の運転手さん、道々「竜馬が襲われた場所」「高瀬舟の通った高瀬川」(観光用に川に荷を満載した船が浮かべてあった。さすが京都!)「金平糖やさん」その他もろもろ通過地点で説明してくださった。皆で{へ~」「ほ~」と新しい知識を喜んだ。

新快速に乗れば1時間足らずで帰宅。京都も近くなりました。
コメント
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