ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

佐賀のがばいばあちゃん

2007年07月04日 | 読みました
           レックスベゴニア
       葉を鑑賞する為のベゴニアです
        花は咲いても小さな花です

今朝随分迷った。「フラの教室」に出ようかどうしようかと。どういうわけか水曜日には行けない日が2ヶ月も続き、10回ほど抜けてしまったからだ。覚えられなくとも良い、ハワイアンを聞いて、習っている居る時が楽しければ良い。と思っていたのではないの?と自問自答。「今日出なければ、もう行けなくなるよ」と自分に言い聞かせて、重い足を引きずって教室に向かった。

始まるまでどきどきしていた。先生が来られて私を見て「あら!」と言う顔をされた。「今日久し振りの方も居られるようなので基本の形をやって見ましょう」基本形から今まで習った曲までおさらいをしてくださった。最後の方の曲は勿論私は初めてでした。習ったところは案外覚えていました。嬉しい事にちゃんと付いていけたのです。

「アレはフラ体操です」と言われ様とも、やっぱり楽しい。これからも休む事があっても良いじゃないの、楽しみましょうと思いました。

           ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

      佐賀のがばいばあちゃん   島田洋七

「徹子の部屋」でこの本のことを知りました。随分前(2003年)と思っていましたら4年もたっていました。その時から読みたいと思っていました。私と同じテレビを見て読みたいと思われた方が多くて、元の出版会社に問い合わせが殺到したそうですが、その時はもう完売していました。その後は徳間書房が文庫本で出してくれることになったそうです。

唱歌の学校のはったさんの息子さんが「面白いから読んで見たら」と置いていかれたという話を聞いて、お願いして貸していただきました。

『貧乏には暗い貧乏と明るい貧乏がある。うちは明るい貧乏だからよか。それも、最近貧乏になったのとは違うから、心配せんでよか。自信をもちなさい。うちは、先祖代々貧乏だから』と貧乏だからと沈むのではなく、工夫をしてその日を切り抜けていく知恵が一杯の本です。

「なるほど」「そうだそうだ」と言う言葉が一杯ありましたが、その中でも私が心引かれたのは「人にきづかれないのが本当の優しさ、本当の親切」本当にそうだと思います。「私がしてあげたのよ」とした事を周りに知らしめるのは、親切ではなく、自己満足だという事だと思います。

洋七さんが中学3年の修学旅行の時、部活(野球)の一人が修学旅行に行かないという。キャプテンだった洋七さんは理由を訊ねる、お母さんが病気になって修学旅行の積立金を使った為と知る。皆で揃って行きたいと思ったので、部員に計って皆でアルバイトをして、修学旅行の資金をためて、その子に手渡した。受け取らないというのを無理に渡すと彼は「預かっておく」と受け取ってくれた。

でも修学旅行のとき彼は来なかった。皆は怒った。皆がバイトしたお金を使い込んだのだろうと彼を責めた。彼はいった「修学旅行は初めから行かないつもりだった。あのお金は、これ買った。後輩に残そうと思って」其処には真新しいキャッチャーミットとバット、それにボールが3ケースがあった。

その時ばあちゃんの言葉を思い出した。自分は彼に頼まれたわけでもないのに勝手にバイトして、金を押し付けて、旅行に来なかったと怒って、彼への優しさなんて無い。自分達が満足したいが為だけに、彼に親切を押し売りしていたのだ。

年を取ると自分では気付か無い内に「親切の押し売り」するようです。気をつけたい。

コメント (4)
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