Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

美術館へ

2011-12-06 00:29:23 | 旅:ミラノ紀行
ミラノと言えば何?・・・と聞くと「う~ん、最後の晩餐とお買い物の街かな」・・・
う~ん、最後の晩餐は興味あるけれど、お買い物には全然興味ないし・・・という訳で今回ミラノに行くにあたって、一冊のガイドブックも用意していなかったずぼらな私。しかし、ドゥオーモとかサンタンブロージョ聖堂とか色々あるんじゃないの、と出発の一日前に駅前の本屋までダッシュで出かけ『地球の歩き方:ミラノ ヴェネツィアと湖水地方』を購入。
色々紹介されていた美術館・博物館の中で『アンブロジアーナ絵画館』と『ブレラ絵画館』は絶対に行ってみたいと思いある日の午後出かけた。二館は互いにそう遠くない距離にあり、どちらの館からも歩ける距離にあるので先ず開館時間の短い『アンブロジアーナ絵画館』に行きそれから『ブレラ絵画館』を訪れた。

『アンブロジアーナ絵画館』は17世紀、ミラノの司教フェデリコ・ボッロメオによって建てられた住居が絵画館となっているもので、そのコレクションはルネッサンスを中心にもの凄く充実していた。中世絵画も思いのほか多く楽しめた。カラヴァッジョの「果物籠」はこの館の呼び物の一つで大事にされているんだなあ、ということが如実に伝わってくる。そして、ここにはレオナルド・ダ・ヴィンチの手稿を数多く持っており、その展示の仕方も工夫が凝らされ面白かった。
この絵画館はその建物自体も美術品で、壁、床、天井どこをとっても隙なく意匠が凝らされている。そして最後の部屋は図書館になっていた。昔の古~い図書館。

ブレラ絵画館』に着いたら長蛇の列。ここも建物自体が美術品、16世紀から作られ17世紀に完成された歴史ある建造物。
退場した人数分だけ入場させる、という入場方法を取っているようで1時間近く待った。いよいよ入場してみると、中はどんなにか混んでいるだろうかという予想は見事に外れ、実にゆったりと館内を巡ることができたのには驚かされた。(日本の美術館の混みようは異常だよね!!)1400年代~現代イタリア絵画を主に外国絵画の部屋もあり、どの部屋に足を踏み入れても「おおおっ!!」となる。1400年代~1600年代のイタリア画家たちの作品群は特に充実していた気がする。途中に絵画修復のための部屋もあり珍しかった。結局、この日の最後の見学者となって館を出た。


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RAILWAYS~愛を伝えられない大人たちへ

2011-12-05 23:15:48 | 映画 ら行
        
2011年/日本/123分
監督:蔵方政俊
出演:三浦友和、余貴美子、小池栄子、中尾明慶、吉行和子

現在、富山県の富山地方鉄道で活躍中という西武池袋線をかつて走っていた懐かしのレッドアローの雄姿が見られるというので行ってみた。最初のシーンから「おおお~!」2両編成のレッドアローが走る。
抑制のきいたしみじみとした作品、それでいてやわらかな笑いを伴って。描かれる夫婦と世代的に重なっているせいもあり、その真っ直ぐさ、不器用さに共感を覚える。う~ん、わかるわかる、その気持ち・・・と頷くこと多し。
立山連峰を背景に走る電車のシーンは美しく、その景色で時間の経過を知ることになる。こんなにも自然に恵まれ美しい国に住んでいるのだ、と今更ながら深く思う

劇場で3枚セットの絵葉書プレゼントをもらいほくほくです。しかも1枚目は懐かしい西武池袋線を走っていたレッドアロー号~


コメント (1)
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木洩れ日の家で

2011-12-04 22:46:59 | 映画 か行
               
2007年/ポーランド/104分
原題:Pora umierać
監督・脚本:ドロタ・ケンジェジャフスカ
撮影:アルトゥル・ラインハルト
音楽:ヴウォデク・パヴリク
出演:ダヌタ・シャフラルスカ、クシシュトフ・グロビシュ、パトルィツィヤ・シェフチク、カミル・ビタウ、ロベルト・トマシェフスキ、ヴィトルト・カチャノフスキ、マウゴジャタ・ロジニャトフスカ、アグニェシュカ・ポトシャドリク

岩波ホールで上映された時は連日多くの観客でにぎわったというポーランド映画『木洩れ日の家で』が新所沢のLet'sシネパークで1週間限定で上映された。
主人公のAnielaを演じたダヌタ・シャフラルスカは現在95歳、この映画を撮影中は91歳だったという。しかし、その身のこなし言動全てがとてもその年齢とは思えない!!ああ、こんな風に年をとれたら素敵だなっ、と思わせる。
飼い犬のフィラと二人(一人と一匹)で思い出の詰まる大きな家に住んでいるのだが、その関係はまさに「二人」なのだ。カメラで映し出されるフィラの表情の豊かなこと!!
91歳だからと言って決して浮世離れせず、生きていればぶつかる様々なことに毅然として立ち向かい、事の始末を見事なまでにつけて・・・そしてある日ぱたっと逝ってしまう。う~む!!一緒に観た友人は犬を飼っているのでフィラを残して逝くのはフィラが可哀想だと残念がったが・・。
そして全編モノクロームで映し出される世界の美しさ、雄弁さを堪能した
コメント (2)
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気になる・・・

2011-12-03 23:18:48 | 旅:ミラノ紀行
ヒースロー空港で見かけた大きくてきらきら光るクリスマス・ツリー。
きれいだなあと見ていた目を転じた時に飛び込んできたレストランの名前・・・う~ん、気になる!!
わがままレストランって、もしや注文の多い料理店じゃあないよね、なんてアホなことを考えてにかにかする私。
しかし、何語でどういう意味なんだろう・・・気になる。
 
そう思っていると、空耳アワーならぬ空目(!?)語の看板が気になるもの。
ミラノ市内で見かけた左はチーズなどの食料品を扱うお店(読んだ時はぎょっとしました)
右は「雪天国」と左上に書いてある不思議な日本の風景が展開するポスター。冬用のブーツの宣伝のようです。
      
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ドゥオーモ:Duomo

2011-12-02 00:26:38 | 旅:ミラノ紀行
クリーニングが進みたいそうその正面が美しさを取り戻したという「ドゥオーモ:Duomo」。
ミラノと言えばやはりここドゥオーモ:Duomo、大聖堂でしょうか。この季節太陽が正面に当たってこのドゥオーモが一番美しく輝くという午後を見計らって見物に行きました。
確かにやわらかな白い色に輝くこの大聖堂は荘厳で美しい!!
そして、セキュリティーはもの凄く厳しい!!所持品の中身を「すべて」入口で見せなければ入れません。

ここを訪れた人々が触るためにピカピカに磨かれ輝く入口の扉の一部。そして上から撮った窓、大理石の微妙な色合がきれいです。
   
大聖堂の内部の床。
こんなにも文様が様々にあって表情があることに驚かされます。
 
訪れた日は聖堂内部に入るのも、屋上に上るのも全く待ち時間なし!!
で、上ってみました。上るのはそう大変ではないのですが、気付けば結構な高さまで上ってます!!
実は同行者から夏にここで某歌手のバック・コーラスをしたという話を聞いて、その壮大さにくらくらしました。そりゃあ素晴らしいコンサートになったそうですさぞかし気持ちよかっただろうなぁ~!!

まあ、音楽なしではありますがドゥオーモの上から眺めたミラノの街をお楽しみください。

余談ですが、別の日ここを通りかかったら長蛇の列が延々続いてました。特に週末は混むようです。
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サンタンブロージョ聖堂

2011-12-01 00:18:08 | 旅:ミラノ紀行
ミラノで見たかったのは幾つかあったのだけれど、先ずこちら・・・サンタンブロージョ聖堂。

しばらく前から読み続けているとんぼの本「イタリア古寺巡礼」のミラノ→ヴェネツィアの最初に掲載されているのがこの聖堂。そして
旅に出る前日にあわてて購入した「地球の歩き方」はロンバルディア・ロマネスク建築の傑作と紹介されていて、聖堂に着く前から期待にわくわくする。
         
この聖堂、二つの鐘楼~
この色、形~
扉も柱も柱頭も何だか不思議に面白い怪獣やら牛やら人やら植物などの彫刻で飾られ、おっ!ここにこんなものが!!とか、あれ?!これは何?とか、一つ見つけては喜んでしまう。
     
聖堂の中、廊下の天井。
 
聖堂内から「サンタンブロージョ聖堂宝物庫」に入場できるようになっているので入ってみた。
この時代にこれだけのものを!という宝物の数々、そしてモザイクの豪華で緻密な美しさに溜息が出た。
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