2011年/日本/89分
監督:砂田麻美
出演:砂田知昭
わたくし、 終活に大忙し。
父が遺した”エンディングノート”が開かれる、その時まで。
人間味あふれる父とその姿を見守る家族を「娘」が描いた、
感動のエンターテインメント・ドキュメンタリー。(~チラシより)
予告編:YouTube
残り少なくなった今年どうしても観ておきたかったのは「エンディングノート」と「瞳は静かに」の2本。
50席の劇場の観客は老若男女が一人またはカップルで結構な入り。「好評につきアンコール上映決定!」という劇場のHPでの説明に納得。
「エンディングノート」は会社を引退して2年後の検診で癌が見つかった父の姿と家族の姿を娘である監督・砂田麻美がその最期までカメラを回し続けたドキュメンタリー映画だ。
重いテーマだが、全編にユーモアが溢れていて、何より主人公が常に前向きに死ぬまでを生き抜いたことに素直に感動する。そして残される家族に対する思いの深さ、愛情の濃さに心打たれる。如何に自分の生を全うさせるか、如何に死ぬべきか・・・「段取り人間」である彼はきっちり段取りをしながら自分の最期をプロデュースしていく。家族との折々の会話、妻との病室での会話、そして監督自身によるナレーションの軽妙さに慰められ、翻って自分自身についても考えていた。