*プラド美術館展
先日東京都美術館で開催されている『プラド美術館展』に(会期:6月30日(金)まで)行ってきた。
81点という作品数なので時間の余裕をみなくてはならなかったのだが、この日は余裕がなくぜいぜいと駆け足になってしまった。その上、会場内は平日だったのにも関わらずかなり混んでいたし。しかし美術館の閉館時間が午後5時というのは、早過ぎっ
2002年に国立西洋美術館で開催された『プラド美術館展』も印象深かったのだが、今回のも充実していて何年後でも色鮮やかに思い起こす事ができる気がする。
今描かれたような輝きを持って見る者を魅了する絵画に思わずため息が出る幾世紀を経て今、そこにあるとは、とても思えない美しさ。
つい絵画と同年代の作品弾いているんだ、なんて目でも見てしまう。(音楽は音源としては残ってないのに美術はいいな、なんて)ところでチラシの表紙になっているティツィアーノ「ヴィーナスとオルガン奏者」はオルガンも面白く見たけど、このオルガン奏者の視線の先・・・ん?!えっ?!
先日東京都美術館で開催されている『プラド美術館展』に(会期:6月30日(金)まで)行ってきた。
81点という作品数なので時間の余裕をみなくてはならなかったのだが、この日は余裕がなくぜいぜいと駆け足になってしまった。その上、会場内は平日だったのにも関わらずかなり混んでいたし。しかし美術館の閉館時間が午後5時というのは、早過ぎっ
2002年に国立西洋美術館で開催された『プラド美術館展』も印象深かったのだが、今回のも充実していて何年後でも色鮮やかに思い起こす事ができる気がする。
今描かれたような輝きを持って見る者を魅了する絵画に思わずため息が出る幾世紀を経て今、そこにあるとは、とても思えない美しさ。
つい絵画と同年代の作品弾いているんだ、なんて目でも見てしまう。(音楽は音源としては残ってないのに美術はいいな、なんて)ところでチラシの表紙になっているティツィアーノ「ヴィーナスとオルガン奏者」はオルガンも面白く見たけど、このオルガン奏者の視線の先・・・ん?!えっ?!
絵の右側に重心が寄ってて、キューピッドなんて窮屈そう。そう思って、ざっと周囲の他の絵を見渡したところ、こんな不安定な構図のものは見当たりませんでした。
オルガン奏者がヴィーナスほど目立っていれば、対象になるけど、彼は、スペースこそ、そこそことっていますが、後ろ向きだし、黒っぽいし。ヴィーナスと平行な曲線を描いているし。
ティツィアーノは古典的なヴィーナスを描きながら、新しいコトをやりたかったのかしら?
主題はオルガン奏者の「視線」ということですかね。
いやいや、ひょっとして、キューピッド?
アムールに求心されている??
白くて清純なヴィーナスの姿のせい?と思って絵に近付くと、これはまたなんつー弾き方じゃ!というオルガン奏者の姿勢と視線。そして窓外に広がる不思議な景色。描かれている動物に寓意があるような気もしませんか。でなければ小径を行く男女のペアが描かれているはずがない?あああ、わかったら楽しかろうなあ~!
ティツィアーノ「ヴィーナスとオルガン奏者」 で検索すると、いくつか解説が出てきました。