Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

SOMEWHERE

2011-05-06 00:22:33 | 映画 さ行
             
2010年/アメリカ/98分
監督・脚本:ソフィア・コッポラ
出演:スティーヴン・ドーフ、エル・ファニング、クリス・ポンティアス
ストーリー:ハリウッドの人気俳優、ジョニー・マルコは、かつて伝説のスターたちも暮らしていたホテル“シャトー・マーモント”で暮らしている。享楽的で華やかだが、空虚な日々だ。腕を骨折し、ギプスを余儀なくされたジョニーのところに、11歳の娘・クレオがやって来た。前妻・レイラが「しばらく家を空ける」と出て行ったため、彼女を預かる事になったのだ。ジョニーとクレオはシャトー・マーモントで穏やかな親子らしい日々を過ごす…。~goo映画より

ソフィア・コッポラ監督の最新作という『SOMEWHERE』、終了日間近ということでバウスシアター(2)はほぼ満席。観終わって劇場を出たら次の回を待っている観客が列をなしていた。観られて満足~
“シャトー・マーモント”で暮しているジョニーの華やかな日常がとにかく丹念に描かれる。それは華やかで刹那的なのだけれど、それも彼にとって「生活」の一つの形であることに気付かされる。そして、どうしようもないほどの深い孤独と虚無を内に抱え込んで生きているということにも。そうした孤独と虚無を大なり小なり持たずに生きている人間がいるだろうか、とも。だからこそ、深いところで共感を呼ぶのではないだろうか、と思う。そんな出口のない毎日の中に飛び込んできたジョニーの娘クレオとの生活は特別なことがあるわけではなく、二人の生活は何気ない仕草と会話とで紡がれ織りだされていく。ジョニーがゴルトベルグ変奏曲のアリアを椅子にくったりして眠っているクレオを背中にして一心にとつとつと弾いているシーン、よかったな~♪(それにしても、クレオの透明な妖精のような美しさ)そうして紡ぎだされた一つ一つが心にもたらす意味、大きさに気付いた時・・・観終わって心に残るのは「希望」だった。
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4 コメント

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おおっ、 (Puff)
2011-05-11 22:52:07
満席でしたか!
観ることが出来て良かったです~!

最初と最後では顔の表情が全然違いましたね。
娘とのささやかなひと時でしたけど、
彼の中では確実に何かが変わっのがよく分かりましたね。

ホテル“シャトー・マーモント”に流れる
豪華だけど何処かけだるい雰囲気も印象的でしたね。
そうそう、デル・トロさんのカメオ出演はビックリしました。
ファンなのでとっても嬉しかったです。
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Puffさま! (rubicone)
2011-05-12 23:01:34
まさか、あんなに混んでいるとは思いもよりませんでした。小さい劇場なので、余計に直ぐ満席になってしまうのでしょう。でも、がら~んとしているのより、景気がよくていいわ・・など思ってみたり。

ジョニーの孤独が、クレオの出現によって変化していく様は素敵でした。
ところで、「デル・トロさんのカメオ出演」え~!!全然、気付かず見逃してしまったですどこの」シーンだったのでしょう?なんで、見逃しちゃったかなあ~
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デル・トロさん♪ (Puff)
2011-05-13 11:58:39
あのホテルのエレベーターで同乗するシーンです。
二言三言、話を交わしました。
キャップを被ってラフな格好をしてましたヨ。
顔はパッと見て分かる感じでしたが。

再見したら絶対分かると思います!
機会があればチェックしてみて下さいネ。
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ありがとうございます~☆ (rubicone)
2011-05-14 00:25:58
Puffさん、こんばんは!!早速、教えていただきありがとうございます。
そっかぁ~、そうだったんだ~!なんで気付かなかったんだろ?
でも、さすがPuffさん!!
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