Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

エリザベス:ゴールデン・エイジ

2008-03-07 00:41:54 | 映画 あ行
            *公式サイト
2007年/イギリス/114分
原題:ELIZABETH: THE GOLDEN AGE
監督:シェカール・カプール
出演:ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、クライヴ・オーウェン、アビー・コーニッシュ、サマンサ・モートン

前作「エリザベス」を観たのは1998年、ということを改めて知り驚く。そんなに時間が経っていたのかと!あのラスト・シーンで国家と結婚することを宣言し、白塗りで豪華な衣装に身を包んで人々の前に現れたヴァージン・クィーン、エリザベス。
この作品はその後、エリザベスが女王の座についてからイングランドが黄金時代を迎えるまでの内憂外患が描かれる。
まさに「敵を制し、愛を制し、国を制した女王の物語」(チラシより)だ。

豪華絢爛たる歴史絵巻、描かれたこの時代は凄く入り組んでいてわかりにくい時代だと思うのだけれど、すっと違和感なく頭に入ってくるように作られていて楽しめた。またその衣装の豪奢なことにはやっぱりうっとりする。
国と結婚することを選んだエリザベスの厳しく孤独で、しかもそれをコントロールする強さに終始圧倒させられた。髪をたなびかせ軍隊を鼓舞するエリザベス、その信念に裏打ちされた揺るぎない声、また一人部屋で苦悩するエリザベスの憂いに満ちた表情・・・。そして彼女の分身でもあった同名のエリザベスの可憐さに、女王エリザベスの反映を感じ彼女の孤独の深さをより強く思わされていた。

しかし、スペインの無敵艦隊との戦いの様子は、ちょっと拍子抜けするくらいのあっさり加減だったなあ~。
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4 コメント

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こちらにも~☆ (Puff)
2008-03-11 17:45:20
ね、前作の「エリザベス」から早10年が経ったのですねぇー・・・
ホント時の経つのは早いです。
前作では新人だったケイト・ブランシェットも、
今では演技派俳優としてベテランの域ですものね。
この作品は彼女と共にあるんだなあ、と何だかしみじみとしちゃいました。

そうそう、複雑に入り組んだ歴史もすっきりとまとめられて入りやすかったですね。
そして何と言っても豪華な衣装の数々(+かつらも♪)

ちょっと惜しかったのは、やはりアルマダ海戦ですよね。
ハリウッド映画のようにスペクタル映画にしなくてもいいから、
もう少し見せ方を工夫して広がりがあっても良かったなあと思いました。
あと、リス・エヴァンスをもっと見たかったデス(・・・ファンなんです
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Puffさま~♪ (rubicone)
2008-03-13 00:03:06
前作のエリザベスって女王の座に着く前の話だったということもあり、とても初々しい女王さまだったというイメージを抱いていたのですが、この作品ではすっかりその女王の貫禄が備わっていたことに圧倒されました。それはPuffさんが仰るように、ケイト・ブランシェットのキャリアを積み重ねてきた10年と合致してたんですね~!!

でもPuffさんも「アルマダ海戦」についはやっぱり思うところがあったのですね~。一つの山場では、と思っていたので、あれよあれよという間にぱぱぱっと勝敗が決してしまっていた感じでちょっと肩透かしをくらったような・・スペイン何もしないで負けちゃって、いいとこなしじゃん、みたいな・・・。
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観ました・・・ (わん太夫 o(^-^)o。)
2008-03-16 21:29:47
今日見てきました

金券ショップで、1270円のチケットを買って・・・

スペインの無敵艦隊に対峙する、

国主としてのエリザベスの気迫、凄いです

「洋もの」的に神の奇跡にすがらず、

自ら国の運命を切り開くその気概、

さすがに傑物ですね・・・

とは言え、キャプテン・ドレイクの戦術も見事 \(~o~)/
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わん太夫さま! (rubicone)
2008-03-17 23:59:33
おおっ!ご覧になられたのですね~!!
甲冑に身を包み、髪たなびかせ白馬にまたがって、戦士を鼓舞するシーンなど、彼女の気迫に圧倒されました~。
あれだけのこみいった時代を、わかりやすい歴史絵巻に仕立てていて楽しめました!!勿論、衣装の豪華さも~
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