lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

クリスマスに希いを

2006-10-31 08:05:50 | ニュース
「たらこ」のクリスマス・ヴァージョンが
eRaのAmeno (Remix)っぽいと思った人は
日本にどのくらいいるんでしょうか。。


□ 高校の必修科目履修漏れについて

これってつまりダブル・スタンダード・システムの破綻でしょ。
教育現場の実利主義的な姿勢と、教育の存在理由との乖離で
エアポケットが生じたままブートしてしまった。
システム中に予め潜んでいた瑕疵が
結露して引き起こした事態と言えそう。

問題の本質は「受験立国の弊害」だとかを
批難することではなくて、まさに見た目通り、
一定のルールが破られていたというところに尽きます。
極論を言えば、ルールの方を変えてしまえば、
例外を認めれば、考え方を切り替えれば、
消滅してしまう問題なのかもしれません。

学歴の差異というものは、究極的には
各々の決意と選択で生じるもの。
教育現場は選ばせる為に存在するのです。
「(結果として)全体の引き上げ」は、その存在理由において
全くナンセンス、ゼロサムゲームに過ぎません。
誰かが抜け駆けすれば、みんな真似するのですから
(少なくとも、今回はそうなった)

一方で「教育水準」は受験教育とは別の所で成立するもの。
受験教育は、そのルールにおいて同じ条件を
教育者・被教育者に与えなければ、自己矛盾に陥る。
損なわれるものは何か。教育が目指すもの、
遵守されるべき秩序が、その中で獲得するはずの知の価値なのです。


レス (混声合唱系)

2006-10-29 00:32:57 | music3
>>popoさま
ブログ検索は目下検討中ですー。
そのうち付くと思います(笑)
もともと『試験運用』のままここまで来てしまったが原因ですね。
もうちょっと考えてカテゴリを作っていくべきでした。

合唱系ですが、実はそのほとんど、
90%が聴くに堪えない地雷ばかりですので、
三大~とその他有名なもの以外は正直オススメできません(;

↓の方に、数年前に私がEnigma会議室に投稿した記事に、
ちょこっとだけ手直ししたものを掲載しましたので、
(かなり読みにくいけど)参考となれば幸いです。



□ Tunes of the Day

Brighter Touch / "Mother Nature Ballad"
Chorale De Omena / "Vero Amei"




>> http://homepage1.nifty.com/sppt2/enigma/bbs/minibbslog47.html

(略)

□ Jens Gadの一連のソロプロジェクト
("Enigmatic Obsession"、"Achillea"、"Le Spa Sonique")

□ e.s.posthumus >> 映画予告編系混声合唱ビート

□ Globus >> 同上

□ Enigma "The Screen Behind The Mirror"
・・・オルフのカンタータを使用しています。

□ eRa
・・・これが決定盤でしょうか。全アルバムおすすめ。

□ Lesiem 
・・・聖歌ものが多いですが、曲によっては激しかったり。

□ E Nomine
・・・独特のケレン味が受け入れられるかどうかで評価が分かれます。音響と合唱の迫力は最大級。

□ O.S.T."The Passion of the Christ" (John Debney)
・・・最も混声合唱とパーカッションの仕事が際立った作品です。

□ Craig Armstrongの諸作品
・・・"Romeo+Julliet"のスコア盤、"Plunkett & Macleane"のスコアは合唱系でも珠玉の作品。

□ Hans Zimmerとその一味(笑)の諸作品。


以下、聖歌風、もしくは混声合唱の現代的アレンジの
リソースとして挙げておきたいのは

Vangelis、GALA、Device、Prayers、Aural Divine、Atomospheria、Enchanted、Libera、Magna Canta、Amoure、Solyma、Hashem、Phobos、Adrian Schubert、Divine Works、Salanee、Catantaya、Gregorian、David Lindon Huff、Brighter Touch、Peter Buffet、Highland、Alessandro Safina、El Bosco、Quinn、Amethystium、Cantara、Morbid Phaze、Delorean、Morena、Chorale de Omena、Via Lucis、Sirneia、Dave Miller、Ephemerid、Jonathan Elias、Don Davis、Juno Reactor (Matrix シリーズ)、Michael Picton、Nacho Sotomayor、Richard Rossbach、Emma Shapplin、Airbase(Widescreen)、Aura-Luna、Chris Hinze、Indusrial Monk、Ryan Farish、Delerium(Intermix)、Paul Schwartz、Pilgrimage...etcetc...ちょっと自分でも掌握しきれませんが、(たぶん漏れまくってます)

その他に、曲単位でそういった音を手掛けている場合も多いので、思わぬところにも好みの音が隠れているかもしれません。

クラブミュージックになるともっとあります。(Merge、Perplexer、Svensonなどなど)更に、ヘヴィメタルではもっと収拾がつかないほどあります(Therion、Dark Sanctuary、その他有名所)。最近はIDM、エレクトロニカ界隈でも聖歌を用いたりする例も(Starfish Pool等)ただ、1990年代前半の方まで遡ると、音が鑑賞に堪えないものが多いのも事実です。。



Carmina Burana on Enigma / "Eppur Si Mouve"

2006-10-28 18:39:31 | art music
Enigma / "A Posteriori"のリードトラック、
"Eppur Si Mouve"(それでも地球は動く)と、
"20,000 miles over the sea"のラテン語歌詞は、

Carl Orff/ "カルミナ・ブラーナ"の第一部、『春』における
バリトン・ソロパート"Omnia Sol Temperat"
(太陽は万物を整え治める)からの引用であることがわかりました。

"Omnia sol temperat
purus et subtilis;
novo mundo reserat
facies Aprilis..."

『太陽は万物を整え治め、
 世界は再び4月の姿を顕すだろう』


引用は歌詞のみで、旋律は別物ですが、
・・・テーマ性としては深いものがありますね。
言うまでもなく、Enigmaは、過去に4thアルバム
"the Screen Behind the Mirror"において
"Carmina Buruna"から"O Fortuna"を引用しています。

ちなみに、この歌詞は以下にこう続きます。


ad amorem properat
animus herilis
et iocundis imperat
deus puerilis.

Rerum tanta novitas
in solemni vere
et veris auctoritas
jubet nos gaudere
vias prebet solitas
et in tuo vere
fides est et probitas
tuum retinere.

Ama me fideliter,
fidem meam noto
de corde totaliter
et ex mente tota
sum presentialiter
absens in remota
quisquis amat taliter
volvitur in rota

クピドの命により人は愛を謳歌する。
 あまねく春の再生、その御力によって愛の喜びを誓約し、命じ、
 その方法を指し示す。
 「汝の真実と誠実さを以て、誓いは保たれる。」と。

 誠実に我を愛せ!
 我が信義は、遙か遠くからでさえ、
全霊を尽くして、汝を心から想い続けることだろう。
誰もが皆こうして愛し合い、
運命の車輪の上で回っているのだ。


・・・、ある意味"A Posteriori"の全タイトルに係るものですね。
太陽系は回る。"Invisible Love"、そして
"Gravity of Love"(愛の引力)に導かれて。

昨日リリースされた
"20,000 miles over the sea (Boca Junior Remix)"
かなりイマイチ、というか緩すぎますね。
もはやダメダメ感満載の今作ですが、
実はそこが良いところに印象が変わることがあるのかも。 


□ Tunes of the Days

□ Carl Orff / "Carmina Burana"
(小澤征爾指揮、ベルリンフィル)

Omnia Sol Temperat
Ave,Formosissima
O Fortuna



※コメント機能の不具合の為、
コメントへのレスは改めて別エントリーにします >>popoさま


Graeme Revell / "Musique Brut Collection" - The Insect Musicians/Necropolis,Amphibians & Reptiles.

2006-10-27 04:05:39 | art music
Musiquebrutcollection


□ Graeme Revell / "Musique Brut Collection" - The Insect Musicians/Necropolis,Amphibians & Reptiles

Nocturne (on an Oriental Theme)
The Sleeping Sickness
Variation on the 'Sakura'
Ebony Tower in the Orient.Water Fanfaare No.1

Release Year:1994
Cat.No.:Brut 1 CD
Format:1xCD

Tracklisting:
?
The Insect Musicians:

1. Nocturne (On An Oriental Theme)
2. The Sleeping Sickness
3. Melancholia
4. La Danse Des Ténèbres (Dance Of Shadows)
5. Variation On The 'Sakura' (Japanese Traditional)
6. Nature Morte (Still Life)
7. BalineseTwilights
8. Phobia (An Australian Theme)
9. Invaders Of The Heart
10. Et Spiritus Sanctus

Necropolis, Amphibians & Reptiles

11. Necropolis, Amphibians & Reptiles
12. Countess Saladine
13. Chimpnags-Apes Of The Union Canada: America
14. Allgebrah
15. Ebony Tower In The Orient. Water Fanfaare No.1
16. The Bälli


グレアム・レヴェルがAvant-Music、前衛音楽レーベルのMusique Brutから発表した作品集です。 もともとあったインダストリアルミュージックとミュージックコンクレートの危うい関係を露呈。

名前の通り"The Insect Musicians"は、音素材の全てを、レヴェル自身が各地でフィールドレコーディングした虫や昆虫(セミやキリギリス、蜂)の鳴き声、体の摩擦音等を理論的に電子変換したもので構築。数十種の昆虫達それぞれにパートが与えられたオーケストラを構成しています。。気持ちワルw正気じゃやらないよね。。。

一聴したところちょっとチープささえ感じられる、世界の伝統歌などを織り交ぜたオリエンタルな小曲集ですが、ゴリゴリッという時折ゾッとするほど生々しい触感を感じさせたり、その静謐さの裏に、狂気とシュールな感覚を汲み取れる楽曲と仕上がっています。"桜によるヴァリエーション"はあの日本古謡の変奏曲。ブックレットには、コンピュータ上で扱ったデータや理論の解説、風流な昆虫の日本絵等や解剖図も乗っていてデザイン性も高いです。

もう一方の収録内容"Necropolis,Amphibians & Reptiles"は、現代アートのパイオニアAdolf Wolfliへのトリビュート。執拗にテクストの朗読を繰り返す"Allgebrah"は、言葉の韻の連続そのものの音楽性によって表出されるアートになっています。重々しく響く鐘の音とパイプオルガンで構成された荘厳な"Ebony Tower in the Orient.Water Fanfaare No.1"も秀逸。

(過去にEnigma会議室に投稿した記事から転載、改訂)


□ Graeme Revell / "The Craft"

A Natural Witch
Calling the Corners
Behind the Curtain
Invocation



□ Lesiem

Paradisus
Roma
Temperantia

Lesiem、Magna Canta、E Nomineといえば、
ドイツの三大ゴシック合唱ユニットですが、
最近動きが無いですね。
(他にもeRaやSolymaやe.s.posthumus、Harshem..etcetc....)

_*


Delerium feat. David Duchovny / "Sybolism".

2006-10-26 16:57:38 | delerium
>> http://forums.delerium.ca/read.php?1,59
>> http://www.imsdb.com/scripts/Kalifornia.html


Deleriumが、1993年に制作した"Sybolism"という曲は、
当初は未発表作品だったものの、そののちDossierレーベルからの
ベスト版"Reflections II"に収録されました。
この曲には、猟奇殺人に言及する、
映画からのあるダイアローグがサンプリングされていました。

(※Nettwerkから発売されたベスト版、Archives IIの
"Symbolism"(タイトル改変)からはカットされています)

私も初めて聴いた時から、その声の主が
FBI捜査官、Fox Mulderこと、
デイヴィッド・ドゥカブニーであると確信していましたが、
ずーっと、"the X-Files"からの引用だと思い込んでました。


で、このたび、海外のフォーラムで再び話題になっていたので
本腰を入れて調べてみたら、判明しました。
サンプリング元はこれ↓

Kalifornia

『Kalifornia』

1993年、ドミニク・セナ監督、
ブラッド・ピット、ジュリエット・ルイス、
デイヴィッド・ドゥカブニー、ミシェル・フォーブスが主演した
サイコ・サスペンスです。
タイトルはスペルミスではなく、
Killerの『K』と"California"をかけたもの。

で、私はX-Fileのファンだった時代に見たことがあります。
ハッキリいってB級のパッとしない作品でした(^^;

各地の猟奇殺人の現場を取材するブライアン(モルダーw)が、
公募した旅の同行者(ブラッド・ピット)が実はサイコな野郎だった。。
という粗すじ(荒すぎ)

まぁ廃屋の写真撮影するところなんかは、映像も美しくて、
それこそX-ファイルのインスパイアになったのだろうと
思われる暗鬱としたムードは好きですけど。。
どうも今ひとつスパイスに欠けるような。


テキストソースはこちら

http://www.imsdb.com/scripts/Kalifornia.html

"Sledgehammer"などをキーワード検索すれば
当該箇所が見つかると思います。


□ Delerium

Sybolism


(Dialogue)

David Duchovny:
"She was pissed at him...."
"She beat the s**t outta him..."
"And lock(ed) him in here all night"
"One morning, the boy wakes up, picks up the sledgehammer, and starts hurting back..."
"How does he.... get from..... what are you doing?"

Michelle Forbes:
"I'm finished..."
"I am not upset..."


(あとがき)

このネタについては、わたしが"Delerium Maniax"の初代サイト
『世を忍ぶ仮の姿』のBBSで話題にしたこともあったのですが、
その声があの「モルダー」だというところから、
制作時期までを推定できたものの、
結局、引用元については特定できずにいました。

それにしても『the X-Files』、十年もやって、
伏線を広げに広げまくって、後半はもう伏線だけで
できてたストーリーでしたねw
終盤に向けて収束させたものの、安っぽいSF映画的展開に
なってしまったのが残念。UFOが関係ない話こそが
実はエッセンスで良質のエピソードが多いんですよー。


そうそう、若干ネタバレだけど、
モルダーの妹の失踪は、結局宇宙人が直接の原因では
なかったんですよ。

最終的な結末はシーズン7年目の
第150話『存在と時間』で明かされます。

この話の顛末は泣けました。
妹の事件が解明(?)される話では、徐々に絶望的な
真相に迫って行くモルダーが痛々しくて見てられません。
宇宙人と政府の陰謀の話をちょこっと絡めながら、
本軸は神隠し的な伝奇もののストーリー。

今までさんざんUFO説で語っておいて、今更
「そう来たか!」という脚本の捻りに脱帽。
Mobyの"My Weakness"がBGMに流れる
最後のシーンはもう涙涙。。


Enigma Interview @Photo Thema

2006-10-25 16:40:19 | Enigma
ギリシャのNews Paper、"Photo Thema"において、
Michael Cretuのインタビューが掲載されました。

原文がギリシャ語ということで、翻訳の過程で多少の齟齬が生じた可能性がありますが、対訳しましたので、ここに掲載します。

英訳文はココ↓
http://www.enigmamusic.com/forum/showthread.php?t=10841


Enigma: “We are the creative terrorists of the world”
Michael Cretu talks about Enigma’s plans and philosophy towards music
An interview by Tina Mandilara, published in Greece, newspaper “Proto Thema”, 08-10-2006.
Translation by traces
(note: the plural is used exactly as it appears in the original Greek text)



伝説的デビューから16年間に及ぶ成功をおさめ、Enigmaはその最小限の形をとどめながら、未だ夢想の深みに居続ける。核となる哲学を保ちつつ、新たな音楽の青写真とマテリアルを産み出してきた。その姿勢は、Enigmaの音楽と哲学に対する、ある種の錬金術的な方法だ。クリエイターであり、Enigmaのエスプリであるミハエル・クレトゥは、多くを語ってくれた。そして彼は、この世界をどこか別の場所に置こうとしている。もし私たちがファンタジーを羽ばたかせるなら、それは"A Posteriori"とタイトルされ、発売されたEnigmaのニューアルバム(あるいはミュージカル・プロジェクト、クレトゥはそう呼ぶ)の最大の目的である。


T.M.:まず、どうして"A Posteriori"をニューアルバムのタイトルとしたのですか?”A Posteriori(Afterwards)"とは何ですか?

M.C.:これは宇宙に関すること、複合的で広義な哲学概念なんだ。"A Posteriori"は時間のみに言及するものではなくて、私たちが物事を捉えるフレームでもあることに由来している。私たちが生きながら行為し考える、あらゆることは、"A Posteriori(その後やってくるもの)"という形で与えられ、それはさらに進んだ解釈と過程に帰結する。想像してくれ、現代世界に帰ってきた一人の錬金術師が、その体験を言い伝える様を。


T.M.:その錬金術師のイメージはあなたを夢中にさせたでしょうね。仕事中であろうと。

M.C.:当然そうだ。私は妙な物質を扱う錬金術師という自己像を好んでいる。私は錬金術師なんだよ。別種の価値同士を練り込みながら、新しい音楽大系を作り上げるという究極的な目的を目指している。併存する別種の価値たちに魅入られた、年老いた錬金術師のように、あるいは預言者のように、博士のように、理論家のように。


T.M.:あなたはいつも物事を哲学的に訴えるようですが

M.C.:あぁ、間違いないね。忘れないでくれ、Enigmaは音楽に思索的な構成を組み上げている。音楽と論述の統合。enigmaは夢想と科学と哲学を同じ次元で扱う。ある観念集合体に訴える為にね。それこそが、あの最新作を送り出した理由だ。


T.M.:おそらくその為でしょうか、今作は他のアルバムに比べて凝集性が高く、ハイライトとなる一曲を選ぼうにも。。。

M.C.:そのように意図したんだ。なぜなら、リスナーがアルバムを総合的に評価することが、私たちにとって重要なんだよ。たった一曲の為にアルバムを買わせてしまいたくない。どちらにしろ、アルバムを待ち望んでくれる人々なら、曲の善し悪しに関わらず買ってくれるだろうけど。


T.M.:しかしながら、あなたが過去に偉大なヒット曲で業績を挙げてきたことは知られています。

M.C.:そういうことは全く私の目的じゃないんだ。成功は私の視野にはない。アイデンティティこそ最優先される。自己分析、真なる声の探求。。私の言いたいことがわかるかい?


T.M.:それがあなたを、まるで一つの音楽プロジェクトのように、かかり切りにさせる必要があるのですね。

M.C.:そうだよ。もうわかってくれるよね。私がアルバムを、一冊の本の如く買われるべきだと主張し続けるわけを。


T.M.:えぇまったく。あなたがこのプロジェクト全体のことをどう呼べるのか知りたいです。というのは、Enigmaとしての普遍的な手法は(そう見えるように)同じように保たれているようなので。

M.C.:私たちは『世界における創造的テロリスト』と言えるだろう。私たちのゴールは、物事と状況をひっくり返すことだ。


T.M.:その。。すごく。。。詩的です。

M.C.:メイビー。実を言うと、今仕事で最も関心があるのは、音楽とイメージを通して如何に叙述的であるかということなんだ。


T.M.:歌詞については?以前のアルバムに比べて、大分削られてしまったようですが。

M.C.:その通り。説明というのをしたくなかったんだ。オーディオを通した音楽の旅を、アコースティックな夢を、人々にエンジョイして欲しかった。音楽というものを一つのファンタジーのように感じてもらいたい。そして、このファンタジーの解釈は、聴く者それぞれの、その場その時のムードと気持ちに拠ることだろう。


T.M.:ということは、あなたは心理学の理論と分析に基づいて作曲しているのですか?

m.C.:全てのサイエンスは私たちにとって重要だ。宗教理論も除くことなくね。その上で、影響というのは全てのものから波及していくんだよ。


T.M.:あなたに何か特別な影響を与えた著書はありますか?

M.C.:様々な分野の沢山の本からね。文学、天体物理学、カバラ(タロット)の機能からさえ。


T.M.:それでは、何かメッセージはありますか?私たちは夢を見続けるべきでしょうか?

M.C.:全くその通り。音楽をかけて、楽しんでくれ。そうして旅立つんだ。あの境界線の彼方、形而下にある全てのものの向こうに。


・・・

クレトゥとは、読んだ本が色々と被ってそうな気がする。。。


Milk.

2006-10-24 07:46:07 | music3
Img_0540_1
(IXY DIGITAL L2; ISO Auto; Exp.±0; AWB.)



□ Tunes of the Day

□ Garbage

Milk (D-Mix)




□ 髪がハネハネ。

また髪型変えましたー。
っていうかいつも変え過ぎで落ち着かないのですが、
今回を契機にそろそろイメージを固定しようかな。。
最近お気に入りのサロンでは、地毛の流れと色を
活かした方が絶対いいですよー、という有り難い
アドバイスを頂いたのですが、今は毛先にパーマをかけて
ピョンピョン跳ねまくってます。。。ワックスいらず。(^^;
まぁ今度から大人しくしてみようっと。



□ モデル

というわけで、先日からオファーされていた
件のモデル(3回目)は丁重にお断りさせて頂きました。。(;
そもそも前の会社からの伝手で頼まれてたことだし、
このまま、そこの専属(?)みたいになるのも抵抗があったし、
思ったよりもプレッシャーだし、なぜかいつもいきなり本番だし、
やっぱり何よりも恥ずかしいし。。。

良い経験が出来たという程度で胸にしまっておこう。
そして写真は封印しておこう。。。
衣装さんはボクに酷いことをしたよね(´・ω・`).
(現場でまだ事情を飲み込めない私の服をひっぺはがしたw)


Paul Schwartz / "State of Grace 3" Preview.

2006-10-23 15:30:42 | music3
3


□ Paul Schwartz / "State of Grace 3"

Release Date; 07/ 11/2006
Label; Koch Int'l Classics
Cat.No.; tba
Format: 1xCD.

Ariaシリーズ等を手がけるコンポーザー、Paul Schwartzの
恒例のクリスマス企画盤"State of Grace"の三枚目が11/7に発売。
彼の作品はどれもクラシックのピースや変奏曲のオーケストラに
エレクトロビートを噛ませて、独特のアンビエンスを放つチル・アウトサウンド。特に"State of Grace"では、カヴァー曲からオリジナル曲にいたるまで荘厳かつ絢爛な宗教的世界観に彩られています。

>> http://www.paulschwartz.com/


□ Tunes of the Day

□ Balligomingo (Unreleased Track)

Waiting
The Infinite Fire (Arvus Remix)
Salvation


_*


Schiller / "Tagtraum" DVD/CD Box Set Preview.

2006-10-23 14:37:22 | delerium
Tagtraum


□ Schiller / "Tagtraum"

Release Date; 17/11/2006
Label; Island
Cat.No.; tba
Format: 2xDVDs + 1xCD.

</object>

昨年発表されたSchillerのアルバム"Tag und Nacht"の5.1ch Surround Remixに、5曲の新曲、新アレンジを追加して、ベルリンでのLive Video、ドキュメンタリーをバンドルした3枚組Box Set。上記YouTubeにてトレーラーが公開されました。それにしても、デビュー時はEnigmaと比較されてましたが、大化けしましたねー。むしろ今回はEnigmaの方が
Schillerの路線を追随しようとしているような気さえ覚えてしまいます。




□ Enigma / "Goodbye Milky Way" Unofficial Video.

</object>

EnigmaのGoodbye Milky Wayを基にファンが作ったVideoです。
なかなか良く出来てるので紹介。12月に発表されるDVDでも、
こういう壮大なイメージを付加して欲しいものです。

"A Posteriori"は、聴けば聴くほどに毎回印象が少しずつ変化していくような気がします。気のせいレベルかもしれないけど、"A Priori"がある意味付与された限界を示すのに対して、"A Posteriori"は経験から成る総体を、限界以上に発展させていくことが出来るということなのかなーと思ったり、でも音に関してはまだまだ選択の価値があっただろうと。クレトゥには、あういう方向を選んで欲しくなかった。コンセプト自体は大好きなだけに、非常に惜しい作品であるという評価は変わりそうにありません。




□ Delerium / "Nuages Du Monde" Japanese Bonus Edition.

>> http://delerium.crossfade.biz/
>> http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1216975

Release Date: 20/12/2006
Cat.No: TECI24399
Label: Imperial
Country: Japan
note: Bonus Track

デレリアムの『ニュアージュ・ドゥ・モンド』の日本盤が、
12月20日に発売される予定だそうです!ワーイ。
ボーナス・トラックもつく予定ですが、
"Lost and Found"のBlank & Jones Remixは入るのかな?
対訳、ライナー見たさに買う予定です。


□ Bill Leeb Interview @Morpheus Music

Delerium Maniaxにも投稿しましたが、
Bill Leebがmorpheus music(こっち系音楽を紹介する個人サイト)で
インタビューに答えていたので、その対訳をここに載せます。
かなり突貫&やっつけですので、あなたのフィーリングを駆使して
読んでください。

(因に、Rhys Fulberの"Rhys"の発音は、ウェールズ地方由来の
「リース」の方を用いるとの本人からの情報です。)

http://www.morpheusmusic.co.uk/html/interviewdelerium.htm


やっつけ翻訳

Q.どうしてデレリアムをしているの?
BL.
デレリアムは、俺がやってるあらゆるハードな音楽の別側面なのさ。
それは俺の感覚のバランスと安定を測って、他のプロジェクトも円滑にする。
言い換えれば、その両面のバランスを保つことが俺ブレインに必要なのさ。


Q.今回のアルバムをはじめたのは?
BL.実は一年ほど、新しい音楽や楽器をリサーチしてたんだけど、
ビビッときちまったもんがいくつかあって、
今回はそれがIsabelleのものだったてわけ。
彼女が今回のアルバム作りのきっかけなんだよ。
リースを呼ぶ前に、少なくとも5,6曲ラフ稿を書き上げようと試みたが、
共が集ったとき、デレリアムという途方もない航海へと船出したのさ。


Q.レコーディング手法について
BL.韻も理由も存在しないところからはじめるんだ。
ある曲は、俺らが構築したリズムで固めたサンプル、
ある曲はコーラスに用いるための良いコードを思いついたり、
すぐに、よしやってみようってね。
曲作りに関しては形式に囚われないようにしてる。
違いを持たせるんだ。最低限の作法にさえね。
インスパイアされる新たな方法を常に探り続けてきたんだ。


Q.どのようにしてNuages Du Mondeに取りかかったのですか?
BL.何よりもまず、新しいデレリアムのアルバムを作り上げることをゴールとした。
その目的を目指すだけで、何を書こうなんか決めちゃいないのさ。
全工程においてクリエイティブであろうとしたんだ。
なんだかんだ、ファンからのフィードバックがあるまでは、
成し遂げられたものなんかわかりゃしないのさ。
ニューアルバムはいつもミステリィーだね。
それは新しい音楽の創造に伴う興奮と誘惑でもあるんだ。


Q.Nuages du Mondeに、あなたにとって特別な曲はありますか?
BL.全ての曲が特別な要素を持ち合わせている。
君がそれを書くにしろ、あるいは追求しないにしろ、
"Tectonic Shift"と"Lumenis"は実にアルバムを代表する曲だ。


Q.一番苦労したのは?
BL.これだけは言える。困難なのは自己模倣を避けながら、
新しい手段を見つけて尚デレリアムらしくあるということだ。
例えば、ダークかつ不気味さを併せ持つ新しいコードを見つけたりね。


Q.デレリアムって誰が何してるの?
BL.俺はソングライティング、リースはプログラマでプロデューサ、
グレッグはサウンドエンジニアだよ。


Q.シンガーに使いたい人は?
BL.SadeやChris Martinだね。
俺たちは歌にフィットさせるように歌手を選ぶんだ。
毎回試し試しのようなものさ。ほんとに驚いちまうのは、
誰かに歌を送ると、それに歌詞がついて戻ってくるんだよ、
そりゃもうすげーインスパイアで、これってほんと
マジカルプロセスだぜ。


Q.Artworkがいつも素晴らしいけど、あなたは関わってるの?
BL.Carol Anneとは、デレリアムのコンセプト段階から協力してきた。
そしてグレートなコラボレーションに進化してきたよね。
彼女はこのプロジェクトの一員なんだという気がする。
彼女は湧き出るイメージを正確に捉えていて、
その創造的なアイデアを自由な形で表現するんだ。


Q.このアルバムはKARMAとChimeraの両方の特色を持っていますね。
BL.イエス。Chimeraでは限りなくポップにしちゃったから
デレリアムのイニシャル・コンセプトを取り入れてみたくなった。
その両方の試みを融合させれば、ファンがエンジョイできる
何かを創造できると考えた次第さ。


Q.ファンの感想は何か影響を?
BL.ノー。俺らは自己表現やクリエイティブであることに関して
何者の指示も重点に置かない。たいていは、人々の期待を裏切ったり
望まないようなことをすることを好むね。
これはアーティストがアーティストである為なんだ。
こういったことが俺たちの音楽活動に繋がるんだ。


Q.デレリアムのゆくえ
BL.いつまでデレリアムをやるかなんて言うのは不可能だけど、
振り返ってみて、人生は、その人自身の決意と自己表現の方法だ。
私はその影響に晒される。かなり重く、俺の音楽探求の行方にね。
するってーと、人生って先の見えないもの。。そう、
これがデレリアム・ジャーニーだよ。



□ Tunes of the Day

□ Peter Hyrka & Dustin Michael / "Tales of Bohemia"

Chapter II (Peter McCowan Mix)




□ Graeme Revell / "Red Planet"

Mars Red Planet
The Fifth Heaven (feat.Emma Shapplin)




□ Aria3 / "Metamorphosis"
(Created By Paul Schwartz)

Farewell
Furioso




□ E Nomine / "Das Beste Aus...Gottes Beitrag und Teufels Werk"

Vater Unser Part II (Psalm 23)




□ Enigma

The Rivers of Belief (The Returning Silence)



_*


Iannis Xenakis / "Pléïades"

2006-10-22 11:15:23 | art music
X


□ Iannis Xenakis / "Pléïades"

Métaux

(私が過去にEnigma会議室へ投稿したログより転載、一部改訂)

数学者、建築家(あのコルビュジェに師事)でもあるイアニス・クセナキスという現代作曲家の方法論を要約すると、ポアソン分布をはじめ、確率関数、複素数関数など、主に数理構造に基づいた音の群像から抽出される聴覚刺激のパターンを音楽として呈示するというもの。

更に音素を構成する「波長」「時間行程」「リズム」という様々な要素を定量的にコントロールするという点で、あくまで西欧音楽史の体系にあって、同時代の作曲家よりも踏み込んで「音楽」という肖像を現代的な世界観の認識に重ねた、真の意味での革新をもたらした人物と言っていいでしょう。敢えて芸術のダイナミズムに置き換えるなら、論理に美しさを、美しさに『力』を見出すプロセスでしょうか。。

ストラスブルグのパーカッショングループによって演奏された今作は、怒涛に打ちつける数々の音色の断片を、定理構築されたリズムのフレームにフォーカスして、ある一定のフラクタル構造を成すように設計された結晶体。音群としては機能しているのに、隣接する音と音の間には関係性を見出すことは出来ず、意識を砕いて局所に染み入らせても、まるでドット状に分解されてどこまでも透明になっていくようですらあります。音の間隙を満たす空間は、その両極から染み出す絶えざる反応の触媒であり、即ち量子的な揺らぐ無の概念ではないでしょうか。

あくまで「どう聞こえるのか」を重要視するなら、ガムランの現代的解釈?しかし聞き手の情動に呼応するものはいわゆる伝統的な音楽性ではなくて、もっと形而上にある有機体としての記憶、電子の振舞いのなす包括的な群像との共時性であって、正に一部と全体との環が閉じる衝突と波状のダイナミクスを感じます。


□ Tunes of the Day

□ Unknown Artist

Voice in the Dark



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Enigma / "20,000 miles over the sea (BocaJunior remix)"

2006-10-20 10:03:42 | Enigma
□ Enigma / "20000 miles over the sea (BocaJunior remix)"

(10/27 Release)

http://music-store.ocn.ne.jp/artist/index2.aspx?tid=tTY91

http://www.iplay.pl/20,000,miles,over,the,sea,bocajunior,remix,enigma,album,mp3,40528.html


Enigma / "A Posteriori"から、10/27にダウンロード販売される
シングルカットです。実は先月にRemixed Vinylがリリースされていました。

1. Eppur Si Muove (Tacadisco Remix)
2. The Alchemist (The Alchemist's Vision by Ralf Hildenbeutel)
3. Dreaming of Andromeda (Jean F. Cochois Remix)
4. 20.000 miles over the sea (Boca Junior Remix)

1-3曲目はCretu自身が選定したリミキサーだったようで、
iTunes Exclusiveとして既に発表されています。


そういえば"A Posteriori"、ここではまだレビューしていない
(というかしたくない。。)のですが、やっと心を開いて(笑)
聴けるようになってきたかもしれません。
出来るだけ大音量で、浸れる雰囲気で聴いた方が良いかも。

幼い頃、まどろみながら車の窓を
流れる星空を眺めていた感覚を
思い起こさせてくれるような。。
とにかく掴みどころは無いけれど、
音楽というよりは、生々しい幻想そのもの、
そんな風に捉えられてきました。


L'Azzurro.

2006-10-17 09:55:22 | music3
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(IXY DIGITAL L2; ISO400; Exp.±0; AWB)


風が吹き抜けていく。
肌寒い風。
水も空気も凛と澄まして
冷たく輝く星々を一つ、
また一つ湛えはじめる。

川は寂しく煌めきながら
ただただ静かに流れて
蒼の深淵に溶けていく。

遙かな 光は 伝える
遠くで 宙が 燃えて
沈んだ 月の 欠片を
映した 漣は 忘れる

何処かへ行ったわけではなく
もうどこにもない。


□ Tunes of the Day

□ Ricky Martin & Meja

Private Emotion


□ Suzanne Ciani

L'Azzurro


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素数で起きたい。

2006-10-13 02:41:43 | music3
人間誰しも、多かれ少なかれ、客観的に見て
変態的な嗜好や性癖を持つものだと思います。
で、私にとってその一つにあたるのが、

『素数の時刻に目覚ましをセットする』

このルールの中にもこだわりが在って、
例えば翌朝七時に起きたいとすると、
『7:01』よりも『7:03』、
6時15分に起きたいとすると、
『6:13』よりも『6:17』に合わせたくなります。

絶対に偶数分にあわせることはありません。
奇数、というか、素数からはじめたい(???)
という変な性癖に囚われています。
(『5:30』だったら、『5:27』よりも『5:31』に)

そして少し時間の遅い方を選ぶのもデフォルトです(笑)
自分でも理由は良くわからないけど、
共感覚的なものなのかな?


□ グッスミン (Lion)

Lionの健美創研が出している
快眠サポート飲料『グッスミン』、
飲み始めてそう日は経ちませんが、
どうもちゃんと効果があるような気がします。

とにかく眠り姫のように眠れる(笑)
そして寝すぎても不快感が全くしない!
ココ重要で、私はちょっとでも寝すぎると
不快感や頭痛を例外なく催す体質なので、
それが無いということは、自分にとって十分な実証でした。
(効果の個人差はあるだろうけど。。。)
15時間寝てもスッキリ!!(←アホ)

トマト酢が主成分なので、味はしょっぱくてイマイチ。
トマト由来のアミノ酸成分の効果で、深睡眠へ導くんだって
すると成長ホルモンがぎょーさん分泌されて、
身体組織を修復したり、脂肪酸をエネルギーに変えたりして、
さらに血流増大させて体熱をあげて睡眠効果を高めるそーです。
L-カルニチンやリコピン、V.B2が入ってるのは
相乗効果を狙ってそうですね。
一瓶50ml250円、これで良い眠りを買えるのなら安い?

>> http://kenbisouken.lion.co.jp/gussumin/index.htm


□ Tunes of the Day

□ Happy Valley

The Forest Breathing
Iridescence


□ Rodrigo Leao & Vox Ensemble / "theatrum"

Solitarium
O Novo Mundo


□ Zenith / "Flowers of Intelligence"

Electric Turtle


SOLVE ME LUCTO
OMNI TEMPORE
???ーRodrigo Leao "Solve Me Lucto"

悲しみが
我を砕く
永遠に


Hybrid / "I Choose Noise"

2006-10-13 00:04:49 | music3
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□ Hybrid / "I Choose Noise"

I Choose Noise
Choke
Just For Today (feat.Kirsty Hawkshaw)

Release Date; 04/ 9/2006
Label; Distinctive Records
Cat.No.;DISNCD172
Format:1xCD

>> Tracklisting

>> http://www.distinctiverecords.com/default.asp?pid=discography&rid=DISN172 (試聴)


00 Everything Is Brand New (Hidden Track)
01 Secret Circles
02 Dogstar (feat. Perry Farrell)
03 I Choose Noise
04 Falling Down (feat. Judy Tzuke)
05 Last Man Standing
06 Hooligan Spirit
07 Choke (feat.John Graham)
08 Keep it In The Family
09 Until Tomorrow (feat. John Graham)
10 Dream Stalker
11 Just For Today (feat. Kirsty Hawkshaw)


Mike TrumanとChris HealingsによるHybridの3rdアルバム。
今回はメイン・パフォーマーにカルト的オルタナ・バンド"Porno for Pyros"のPerry FarellとPeter Distefanoを迎えた他、前作に引き続きベースにPeter Hookを召喚。そして、今やハリウッド大作映画の重厚で叙情的なスコアリングを一手に引き受ける『ハンス・ジマーの継承者』Harry Gregson Williamsが、サントラ演奏のキャリアを誇るNorthwest Sinfoniaを率いて、ダイナミックで超壮大なオーケストラ・アレンジを担当。

加えて、TiltやQuivver、Space Manoeuvres名義でプロレッシヴ・ハウスシーンをSF的な音で彩ってきた名匠John Grahamがサウンド・メイキングを全面的に支援。まるでサントラの為に制作されたSF映画のサントラ(笑)の様相を呈しています。

1st"Wide Angle"を遥かに凌ぐインダストリアルビートとオーケストレーションを駆使した、交響曲の作風に立ち戻り、一曲一曲がいちいちアクション映画のハイライトトラックみたいで、サイファイなアトモスフィアやサウンドエフェクトをこれでもかというほど織り交ぜてきます。好きな人には堪らないかも。一方で、"choke"のように2ndアルバム"Morning Sci-Fi"からの進化を感じさせるインダストリアル・チューンや、"Dogstar"のように、オルタナ・ライクなヴォーカル・トラックも一貫して健在です。

実はHybrid、前作"Morning Sci-Fi"以降、Harry Gregson Williamsとは、共にTony Scott監督の映画作品のスコア("Man on fire"、"Kingdom of Heaven")を手がけてきた経緯があり、今作の"Dream Stalker"では、トニー・スコットのスピーチがサンプリングされています。

前作に引き続きKirsty Hawkshawが天使のような声を響かせる"Just For Today"が呼び物。前半では哀愁と泣きのストリングスが疾走するビートと絡み合って絶頂を迎え、1stと2ndアルバムをも凌駕する怒濤のサンプリング・シークエンスへ。ブレイクでノイズのカオスを抜けると、一気にストリングスがメジャーコードへと転調し、駆け抜けるように旋律が高揚。そしてキラキラと砕け散ったKirsty Hawkshawの声の破片が舞っている。歌詞はありません。インストゥルメントという思い切った方法での起用でした.

Hidden Trackの"Everything Is Brand New"は、一曲目を再生してすぐにトラックを巻き戻して遡れば聴くことができます。オーケストラだけを用いて徐々に高揚感を煽る純スコア風の導入曲。


Delerium / "Apparition" Lyrics.

2006-10-11 00:20:27 | delerium
Apparition.
(Performed by Greg Froese)

Don't let the eyes of Sadness
Reflect on your inner soul
Let the light shine through
Let the light shine!

And if the heart yearns through
A past the test of Life.

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Apparition (顕現)

哀しき瞳を湛えたもうな
汝が内なる御霊を示したまえ
其の光輝かして顕さん
光輝かして!

絶えなく心痛み焦がれたるは
生が為したもう試練なりしゆえ

(Special Thanks to Bahn & seangothpunk)

ヴァンクーバー・バッハ児童合唱団に所属するボーイ・ソプラノ、
Greg Froeseによるパフォーマンス。
彼は児童合唱団を代表する歌い手のようで、
過去の仕事にもおいても高く評価されているようです。

http://www.vancouverbachchoir.com/choir.php
http://www.reviewvancouver.org/proms_2004.htm



>> http://www.delerium.ca/
>> http://blog.goo.ne.jp/razoralign/d/20061006
>> http://blog.goo.ne.jp/razoralign/d/20060828