lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Dream of the Pirarucu Radio.

2008-09-26 09:32:42 | music7
Pirarucu_2
(IXY DIGITAL L2; Nightsnap; AWB; Evaluative; iPhoto.)



□ Tunes of the Day - Worldbeat Essential.

□ Human Art Engine

All I Ask (Vadom'alo) - 2008 Mix
Madelaine (Agbe De Mou Le Yome)



□ Hermann Langshwert

Dream Caravan



□ Ryan Farish & Donna Lewis

Dancing Angel




歌は世につれ、世は歌につれ、
悲しい時、嬉しい時、そこにはいつも歌がありました。
もうすぐ時計の針は12時を回ろうとしています
今日と明日が出会うとき、この音楽も 美しく、
あなたの夢に、溶け込んでいきますように
クロスオーバー(略)ジェット○○リーム~♪



今夜紹介するのは、Chill out/Lounge方面でコンスタンスにリリースを重ねるドイツの新進レーベル、Peacelounge Recordsから、Human Art EngineとHermann Langshwert。

>> http://www.peacelounge.com/


Ibizza界隈ではCafe del MarやBuddha Barなどのご多分に漏れず、中東・アジア圏のEthnic-Orientalテイストを取り入れたAmbientやFuture Jazzが依然として人気を誇っていますが、クオリティはまさに千篇一律、玉石混淆。

1990年代中期のClub Sceneに、そのSpiritualな風を持って受け入れられたNew-Age/World beatの方法論は、現代に至ってもはや手詰まりに陥った感がアリアリと窺えます。しかし皮肉なことに、このPeacelounge Recordsは、その時代、過去の埋もれた名盤から音源をMix Compilationに引っ張って来た結果、他の類似作品とは一線を画すインパクトを齎すことに成功しています。


ドイツのHuman Art Engineは2001年にアルバム"Trans Afrique"をリリース。Deep Forestを回顧させるシンプルでダイナミックなProgrammed Beatと、Primitiveな民族唱歌のSamplingのエスプリの効いたハーモニーは、殊に現在のシーンには稀有なもの。

同じくドイツのテクノ・コンポーザー、Hermann Langshwertの"Dream Caravan"は、インド舞曲に教会聖歌のループが重なる、これもまた古き良き90年代のアブストラクト・テクノ、トリップホップの世紀末的な響きに満ちています。


Peacelounge Recordsがリリースしている"Globality"というSeriesは、上に挙げたようなのコンセプト(Ethnic / Wordbeat)が一貫してあるMix CDとなっています。



三つ目に紹介したRyan FarishとDonna Lewisのコラボレーション(2008年)は、これもまた懐かしい(あっち方面では現在進行形?)New-AgeとBreaksという組み合わせ。全く畑違いな二人なだけに驚いた組み合わせでした。ちなみにDonna Lewisは今年、"Pink Dress"とタイトルされた4th Albumを発表。瑞々しく可愛いヴォーカルは衰えていません。望むらくは良いWriterに恵まれることを....




□ Breaking News.

□ Balligomingo 2nd Album is finishing.

>> Balligomingo has a new album (sleepthief blog.)

そんなNew-age/Trip-Hopの最後の砦とも言うべきSleepthiefから、宿命のライバル(笑)、Balligomingoの新作が完成状況にあるとの情報が齎されました。

Garrett Schwarzを中心に、Vic Levak、Jody Quineが協力して育てたBalligomingo。Sleepthiefとは、そのサウンドやFetured Vocal形式という共通点の他、その成り立ち上、アーティスト同士の横のつながりが非常に強いプロジェクトでもあります。


しかし過去にGarrettがネットで公開したサンプルを巡って、Kristy Thirskとのコラボが決裂。またKristy Thirsk側が、「ある曲」について盗作を指摘、関係は修復困難になったままです。2006年にmyspace上で製作を公表し、ヴォーカリストも明らかにするなど進展があるように見えましたが、昨年以降ニューアルバムの進捗は停滞に陥っていました。ともあれ、期待しています。


Enigmaspace.com renewal / "Where Are We From" German Pre-Orders Exclusive.

2008-09-22 09:25:26 | Enigma
Enigmaspace



□ Enigmaspace.com

>> http://www.enigmaspace.com


EnigmaのOfficial Site、Enigmaspace.comがリニューアルしました。
前予告通り、3-Dの宇宙空間をコックピット視点で飛び回るというゲームみたいな演出。


あぁ、なんていうかもう。。。

モッサリするぅ!!!


面白いけど、イライラ度が凌駕しています。
"Wing Commander"っていうゲームを思い出しました。

キラルシ星人「地球人の血は宇宙では沸騰するそうだな!」

頭に血が昇りそうです。


冗談はさておき、このリニューアルサイトにLog-in出来るのは、リリース以前、カウントダウン終了前にEnigmaspaceに登録(Registered)していたユーザーと、CD-ExtraからのアクセスでSign inした人のみのようです。(訂正:今からでもサイト上でアカウント登録できるようです。)


太陽系の各惑星ごとに割り当てられた各種データ/コンテンツは膨大で、"Seven Lives Many Faces"もFull-Lengthで試聴できる他、過去作品の歌詞やサンプル、Cretuが新たに寄せたコメント(曲についての解説)や、最新のインタビューを収録したEPK、A.R.T. StudioとALCHEMISTといった機材の詳細まで、ありとあらゆる情報が詰め込まれています。

一方で未完成のコンテンツも多く、惑星とその関連リンクがゴチャゴチャになっていたり重複していたりで、アクセシビリティの点で不便さも。サイトとしての完成度は、公開には尚早という印象ですが、単純にプロモーションの進行がリリースに間に合わなかったのでしょうね。



Cretuが主宰するEnigma Remix Contestも近々行われる予定とのことですが、まだ大部分は不明のままです。また、iPodやlaptop PCをEnigmaのスキンにする以下の企画も紹介されています。

http://designskins.com/lp_enigma/


Related Entry:
>> lens,align.: Celestia + A Posteriori.




□ Enigma / "Where Are We From"
 (German iTunes Exclusive for Pre-Orders Only.)

>> lens, align.: "Where Are We From"


ドイツのi-Tunesにて"Seven Lives Many Faces"のダウンロード購入を予約していた人のみにリリースされたExclusiveトラック、"Where Are We From"。

先日、このブログの常連さんでもあるポーランド在住のOceano氏のご厚意により、この曲を譲り受けることができました。

Many Thanks Oceano!!
http://musicspiritland.blogspot.com/ (Oceano's the great polish music blog.)


曲は至ってシンプルで、ギターの物悲しい単旋律に平明なビートテクスチュアが乗る、静淑な様式美を湛えたもの。日本盤Bonusの"Epilogue"同様、ある種の"Demo Track"のような風体ですが、"Where Are We From"の方が上品で好きですね。何れにしろ、アルバムの正規収録曲とは異質な楽曲と言えるでしょう。


[追記]

"Seven Lives Many Faces"の2CD Special EditionがUPSのExpress便にて昨日着荷しました。レビューは一両日中に、あるいはそれ以降に書ければいいなー。


Enigma / "Seven Lives Many Faces" Japanese Edition.

2008-09-17 18:25:37 | Enigma
Sevencover



□ エニグマ / 『七つの命、無数の顔』

>> my post for EMB.

Release Date; 17/09/2008
Label; EMI Music Japan
Cat. No.; TOCP-70605
Format; 1xCD, CD-EXTRA
Note; "Epilogue" is bonus track for Japanese only.

Related Entry @lens,align.
>> my 1st impression of listening the album.


>> tracklisting.

1.遭遇
2.七つの命
3.触れ合い
4.セイム・ペアレンツ
5.ファタ・モルガナ
6.地獄の天国
7.天国の扉
8.ねじれた愛
9.ジュテーム、最期のときまで
10.デジャヴュ
11.世代が代わっても
12.音の言葉
13.エピローグ Epilogue(日本盤のみのボーナストラック)

the pictures of this product.
http://mnemosyne.de-blog.jp/..../sevenjapanedition.zip


Sevenback_3 Sevendisk Seven4psleevebackdetail


CD-EXTRA:
Bonus Material incl.3D enviromental application.
Connect to Enigmaspace.com


全世界のファンから注目されている(笑)
日本盤が今朝未明に届きました。

内容については、上記EMBの当該Threadにて報告した通り。
lens,align.でのレビューは、欧州盤ボーナスやドイツ限定トラックを聴いてからエントリーする予定です。楽曲についての感想は、先日の記事にて紹介しています。

>> lens. align.:my 1st impression of listening the album.


以下、日本盤のコンテンツについて簡単に。
(a brief summary for Japanese)


□ "Epilogue"について

"length: 1minutes 57seconds" 1分57秒足らずの、単なる"Track Material (音素材)"。明らかに"Hell"s Heaven"の一部分を切り取って簡便なビートを貼付けただけで、抑揚も無くフェード・アウトしていきます。あまり言いたくはないですが、本当に聴く価値があるとは言い難いトラック。



□ about CD-Extra

"just an automacally access to EnigmaSpace.com for 3D virtual game. (isn't available yet.)"

enigmaspace.comへの"Personal Access"が可能になります。


quote:
Thank you for purchasing the new ENIGMA album "Seven Lives Many Faces"!

This CD includes a special offer, which will guide you to an infinite New World: the EnigmaSpace. For the first time, the past, present and future of ENIGMA is presented in the World Wide Web. At www.EnigmaSpace.com a full 3-D universe is waiting to be discovered. Register exclusively now, and you will be one of the first voyagers to navigate a futuristic starship through this galaxy.

We will set up a personal account for you, which will provide exclusive access to comprehensive information about ENIGMA, to its complete media content as well as to special events and features. Communicate with other space inhabitants or just stay in touch with this New World.

Join our galactic journey! We welcome you on board of the new EnigmaSpace - Ship!



とのことで、9/17時点ではまだ行われていませんが、
EnigmaSpace.comでのCount-Down(6 hours remain at present.)終了後に開催される(?)3-D レンダリングを用いたVirtual GameのようなものへのLog in Access権限が与えられるようです。

疑問なのは、元々のEnigmaspace.comのRegistered Userとの差別化があるのかどうか。CD購入者からのアクセスにアドバンテージが無いと不公平のような気もするのですが。。購入者でないとゲームに参加できないのかどうかも明記して欲しいですね。

スリーブの裏面にも、mobile、Cellular Phone(携帯電話)からEnigmaspace.comにアクセスする為のQR-code(dosen't work yet)がプリントされていますが、まだ機能していません。



□ ライナーノーツ、対訳について
 (about liner notes and translational lyrics.)

Enigmaの日本盤アルバムではお馴染みの大伴良則さん(Y. OTOMO)によるライナー。内容の詳細については伏せますが、過去の作品や音楽的背景についての解説や手堅い考察は、さすがプロといった所。

ただ残念なのは、クレジット未着の段階で書かれた為、ヴォーカリストの情報についてあちこちに事実誤認が目立つこと。Andru DonaldsやSebastian/Nikitaの歌声をMichael Cretuのものだと紹介してしまっています。


歌詞対訳は英語、Catalan(カタルーニャ語)ともに行われていますが、逆に訳者には音源が渡っていない様子で、アンドルーがシャウトする曲までも「女性主観」の言詞で記述されていて、ちょっと気持ち悪いです(笑)

他にも、誤訳とまでは言わないけれど、外国語特有の言い回しが直訳で記されているため、意味合いに微妙な齟齬が生じている部分もあるようです。



Related Entry:
>> lens. align.:my 1st impression of listening the album.
>> lens,align.: "Seven Lives / La Puerta del Cielo" Review.


Enya / "And Winter Came" 10. November 2008 Release.

2008-09-15 11:45:11 | music7
Newalbum



□ Enya / "And Winter Came"

>> http://www.enya.com/

Release Date; 10/11/2008
Label; Warner Bros.
Cat.No.; tba
Format: 1xCD

Special thanks to:
http://musicspiritland.blogspot.com/ (Oceano's the great polish music blog.)



涼やかな風がおもむろに 乾いた木陰を吹き抜ける
水面はそよかな愛撫に波立って
皎々と輝く月を清らかな静寂に照り返す
森がひそやかな秋の予感に色づく季節。

今年の冬、クリスマスの到来を告げる華々しい贈り物が、
アイルランドのゆかしい古城から全世界へと届けられます。



実は以前から海外のファンの間でにわかに予感が高まっていたEnyaのNew Studio Album。"And Winter Came"のリリースが、遂に公式にアナウンスされました。


Enyaは過去にも数多くのChristmas Songを披露してきましたが、あくまでもこれは"Amarantine"に次ぐ"7th Original Album"であって、"not a totally Christmas Album"、つまり、今まで彼女が歌ってきた「クリスマス・ソング集」とは非なるものだということです。

近日中に先行シングルのリリースも予定されているそうですが、今から本当に待ちきれないです。



私のEnyaに対する思い入れは過去に語ってきた通りですが、その大部分は未だ言葉になりえません。ある時は神聖なまでに心を落ち着けてくれるし、或はある時は、胸の灼ける(胸焼けじゃないよ)ほど激しく慕情を揺さぶられるもの。そう、それはまるで巡る季節の中、いつまでも想い人を待つ永遠の乙女心のよう(笑)


僭越ながら、Enya.comのNews Releaseを以下に訳しました。


*****************************************************************************

(前略)

"And Winter Came"は、再び年来の作曲仲間であるプロデューサー/アレンジャーのNicky Ryan、及び作詞者のRoma Ryanと共に、ダブリン近郊のAigle Studioにて2年の時をかけて製作されました。


「私は常々クリスマス・アルバムをやってみたいと思っていたわ。」エンヤはそう語ります。「でも、いざ作り始めてみて、私はその大部分を"クリスマス・ソング"に頼りたくないと感じたの。」

「私たちは当初クリスマス用の曲を書いていたが、それは徐々に『Enya』としてのアルバムらしく発展しはじめたんだ。まるでクリスマスがやってくる頃の冬の情景が、あちこちに垣間見えるようなね。でもこれを『Enyaのクリスマス・アルバム』とは言い切りたくはないんだ。」と、Nicky。

とは言うものの、"And Winter Came"は華々しい祝祭の歓びに満ちているのです。

                    (Enya.com)


Delerium / "Silence (Acoustic Version)" and 2008 Tour Doc.

2008-09-14 12:36:19 | delerium
Delesile


□ Delerium ft. Sarah McLachlan / "Silence" 2008 EP

<object width="300" height="110"><param name="movie" value="http://media.imeem.com/m/W2iOMVoK6B/aus=false/"></param><embed src="http://media.imeem.com/m/W2iOMVoK6B/aus=false/" type="application/x-shockwave-flash" width="300" height="90" border="0" ></embed></object>
Release Date; 07/10/2008, 29/09/2008 (12-inch Analog)
Label; Nettwerk
Cat.No.; tba
Format: Download, 12-inch Analog

>> Nettwerk Records blog @imeem (Full Length Preview)
>> http://www.delerium.ca
>> http://www.myspace.com/lissatandvoltaxx



>> tracklisting.

01. Silence (Lissat & Voltaxx Remix)
02. Silence (Niels van Gogh Gold Remix)
03. Silence (Acoustic Version)
04. Silence (Lissat & Voltax Instrumental Remix)


Special thanks to:
http://musicspiritland.blogspot.com/ (Oceano's the great polish music blog.)



Delerium / "Silence"の2008年版 Re-issue SingleがReleaseされます。ドイツのElectro-House Duo、Lissat & VotaxxによるNew Remixに加えて、予てよりAnnounceされていたDeleriumの"Acousitc Re-Recording"の楽曲の一つ(と、思われる。)が先行収録されています。



Delerium "Acoustic Anthology (incl. 2 new songs)"
  - will be released in Dec.2 2008?

関連して、Delerium.caによると、以前よりKristy Thirskらがblogで明らかにしていた通り、過去曲の"Acoustic/stripped down Remake" を収録したアルバムが、新作2曲を加えて12月にリリースされるとのアナウンスが消息筋よりあるようです。

上の"Silence (Acousitc Version)"が、その一環なのかどうかは確認がとれていませんが、そうだとすると、スタジオ入りしていないヴォーカルの曲は、Instrumentのみ差し替える内容となるのかも。仔細が明らかになり次第、ここで追って報告したいと思います。



</object>



□ Delerium Tour Doc.01

>> http://jp.youtube.com/OfficialDelerium


9/11より遂にはじまったD-TourのOfficial Video Documentaryが、これより定期的にYouTubeにuploadされます。今回のツアーに際して、その模様を記録するVideographer/Editor (撮影/編集)を一般より公募しており、上記YouTube Channelに随時追加されていく予定。

このVideo Documentaryを手がけたPatrick Kingのコンテンツのように、特定のプロダクションによる公式リリースも含まれ、今後、映像の再編集を施したLive DVDなどの展開にも期待したいです。先日のEurope Tourについては現在、有志によるofficial footage DVDが鋭意製作中です。



Enigma / "Seven Lives Many Faces" my 1st Impression and bonus track samples are available.

2008-09-13 09:13:07 | Enigma
Sevenfaces_3



□ "Seven Lives Many Faces" Pre-Listening (全曲フル試聴)
 (12th September - 14th September 2008)

>> http://www.myspace.com/enigmaplanet


My heart is trembling.

This is the most artistic album ever!!
Well compression of Cretu's Retrospectiveness, Modern, Classical and the 80's pop-influences which blended with Reverations.




一昨日告知した、enigmaPLANETで行われているEnigmaのニューアルバム、"Seven Lives Many Faces"のリスニング・イベント(9/12-9/14)。正規収録された12曲がフル・レングスで鑑賞できます。(当初は技術的な問題から、楽曲のuploadが数時間遅れるトラブルもありました。)

上の英文は、昨日、興奮の坩堝と化したEMBにて、アルバムを聴き終えた私が発したファースト・インプレッションです。これ以上の言葉は抑えておきたいのが本音。レビューはCDが出揃ってから、もっと聴き込んでから記述したいと思います。

何よりも、この作品は過去作と同様、12曲で一体の音楽だということを忘れてはなりません。今回のイベントの意義はそこにあります。



今の段階で一つ言えることは、

「Enigmaはヘンタイ!」


そして、これまでで最も芸術的な試みが為された作品だということ。それは"MCMXC a.D."が1990年初頭に音楽界に打ち込んだ楔の裏側で、80'sから連綿と継承されてきたポップ・ディスコカルチャーの、20年越しの発露とも言うべきもの。

German Electro、Progressive Rockといったジャンルの垣根だけでなく、宗教・民族・観念の境界をも超えて、世界のあらゆる音楽文化をミクスチャーしながら、それら全てを"Cretu's Own (彼自身のもの)"に昇華。そう、実に今作は、彼が自身のソロや元妻のSandraも含め、80年代からプロデュースしてきた楽曲と、これまでになく相通じている部分があります。



時にはイギリスのバンド、Michael Dunfordの"Renaissance"を想起すらさせ、時にはAutechreの如くカッティング・エッジなビートを刻む。そしてアルバム中に散りばめられているのは、Gregorian Chant(グレゴリオ聖歌)や教会合唱、民族歌唱といった懐かしいエレメント、更に懐古的なオーケストラル・ヒットが迫力を添えつつ、未だ踏破されえなかった音の新境地として魂に響く。


全体的にMinor chordと不協和音が織りなすダークで刺々しい霧に包まれていながらも、3rd Album以来の感動的で豊穣なメロディが時に救いを齎し、尚且つ、地に足の着いたAdultyが屹然と存在。そして、Enigmaのビザーレと背徳性を最も強烈に印象づけてきた女性の官能的な囁きと吐息、鼓動が、聴く者の本能に共鳴し、衝動を掻き立てます。

楽曲中を突発的に劈くようなパッド展開と転調が多いのも特徴ですね。前作"A Posteriori"の流れを汲む曲調も。Cretuにとってのレトロスペクティヴであると同時に、全く新しいオーガニックな音楽体験がそこにあります。



取り留めのない印象を連ねてきましたが、実は私自身にとっては『Enigmaを客観的に批評』なんて、到底なしうる業ではありません。Enigmaはもはや、私を構成する抽象概念の宇宙と不可分な存在で、それは「音楽を聴く」と言うよりも、「世界をアップデートする」行為に等しいものなのです。


と、ここまでが一夜明けた今の総括。
レビューにも転用するかも。




□ "Seven Lives Many Faces" 2CD Bonus Track Sample.

>> http://www.jpc.de/jpcng/poprock/detail/-/hnum/918....


欧州盤としてリリースされる"Limited 2CD Edition"のBonus Trackが上記URLで試聴可能です。作風からして、この7th AlbumにおけるOut Trackと思われます。"We Are Nature"には、本編で起用されなかったRuth-Ann BoyleとMargarita Roigのデュエット、美しいアトモスフィアの調和が聴かれます。

綺麗。。


ただ、クレトゥは"Bonus is the Bonus"と、レコード会社への配慮として割り切った感のあるコメント。自身はやや冷淡な見方を示しているようです。常に完璧主義者であった彼のことなので、アルバム・コンセプトから外れた曲、納得のいかない曲を世に出すことには一定の抵抗があるのでしょう。


Enigma / "Seven Lives Many Faces" mp3 Album ALL TRACKS Samples @play.com

2008-09-11 15:59:09 | Enigma
Slmfmp3



□ Enigma / "Seven Lives Many Faces" all tracks samples.

>> http://www.play.com/Music/MP3-Download-Album.....


本日3件目のEnigma記事です。
9/19にCDと同時にリリースされるmp3 Albumが、http://www.play.comにて全曲が試聴可能になっています。30秒足らずのshort sampleですが、聴き流した限りでは、かなり90年代末期のダイナミックなワールド・ビート・サウンドに歩み寄っているようです。


下の記事で案内した、enigmaPLANETのFull Length Listening eventも、もう日を置かずすぐに始まるので、寧ろショート・サンプルで先入観を植え付けるのは避けた方が良いでしょうね。


Enigma / "Seven Lives Many Faces" Album Pre-Listen

2008-09-11 10:45:24 | Enigma
</object>



□ "Seven Lives Many Faces" FULL Pre-Listening online
  (12th September - 14th September 2008)

>> http://www.myspace.com/enigmaplanet


EnigmaのNew Album、"Seven Lives Many Faces"のReleaseに先駆けて、オンラインでのアルバムFull-Preview(全試聴)が、myspace上のofficial site、enigmaPLANETにおいて9/12-9/14までの間に実施されます。

作品の魅力を伝えるには「短い"Sample"では用を成さない」という主張から敢行されるもので、私もとても共感できる部分が大きいです。でもレビューはCDで聴いてからにしたいな。。




□ "Seven Lives Many Faces" Exclusive Review.

>> http://www.enigmamusic.com/enigma7/english.html

Available on:
>> www.enigmamusic.com - www.enigmamusica.com - www.Enigma-FanClub.com


A Review By: Onur TEZGELDI,
written in Ibiza ? SPAIN, A.R.T Studio
Reformed on August 16th, 2008.


Related entry:
lens, align.: Michael Cretu premieres "Seven Lives Many Faces" to Webmasters!!


先月お報せしたものですが、諸々の事情で遅れていたニューアルバムのPre-release Reviewの公開が遂に為されました!


世界を先導するEnigmaの"Top Fan-site"の管理人たちが、先月クレトゥのA.R.T. Studioに招かれたニューアルバムの試聴会、このレビューは、なんとその場で書かれたものだそうです。端的な要約に加えて、楽曲ごとの歌詞も記載されている完璧さ。

1曲毎に幻想的な筆致で、しかし真摯さに違わぬ抑制の効いたレビューは、流石、国際色溢れるファンの面々を統率してきた錬磨が窺えるというもの。興味のある方は、ぜひその目で、その耳でお確かめください!


私は。。。


(∩゜д゜)アーアーキコエナーイ.


せめてPre-Listeningまでは、楽しみをとっておきたいと思います!
とりあえず1st Albumから通して聴き直してみよー♪


Enigma / "Seven Lives Many Faces" Japanese Edition Tracklist (but open to question.)

2008-09-11 09:15:39 | Enigma
Enigma7coverfinal



□ エニグマ / 『七つの命、無数の顔』

>> http://joshinweb.jp/dp/4988006866430.html

Release Date; 17/09/2008
Label; EMI Music Japan
Cat. No.; TOCP-70605
Format; 1xCD, CD-EXTRA
Note; maybe "Epilogue" is bonus track for Japanese only.

Attention!: the Source (Joshinweb and some stores.) reliability is doubtful.
(注意:不確定情報)



1.遭遇
2.七つの命
3.触れ合い
4.セイム・ペアレンツ
5.ファタ・モルガナ
6.地獄の天国
7.天国の扉
8.ねじれた愛
9.ジュテーム、最期のときまで
10.デジャヴュ
11.世代が代わっても
12.音の言葉
13.エピローグ (日本盤のみのボーナストラック)


Thank you for your notification Oceano.
but "Joshinweb" (or its reference) is doubtful information source in Japan...they often made the overly advanced mistake, and spread the wrong information. they made the same about Delerium's "Nuages du Monde" Japanese Edition in the past :(

There are no officially information about bonus track yet.

However that may be,the bonus track is correct.



ということで、以前から気付いていたものの、信憑性の疑わしさ からスルーしていた日本盤の情報。実は公式サイトのEnigmamusic.comにおいて、このソースの信頼性が知られないまま周知されてしまった為、ここで書き糺すことにしました。

joshinweb(他の幾つかのストアも同ソースを転載)は、以前Deleriumの"Nuages Du Monde"のリリース前についても、勝手な邦訳を施したトラックリストを公開した過去もあって予断できません。日本語タイトルも直訳でナンセンスもいいとこ、流通前の仮題を鵜呑みにしているとしか思えない不自然さが。。

とはいえ、13曲目が"Epilogue"という曲であるという情報は、一曲単位での特定という判断性から認めることが可能かもしれません。


>> For example my opinion.

・「自分ならこう付ける、邦題!」


『セヴン・ライヴズ メニィ・フェイシズ』


1. エンカウンターズ  ENCOUNTERS
2. セヴン・ライブズ  SEVEN LIVES
3. タッチネス  TOUCHNESS
4. 始祖  SAME PARENTS,THE
5. 蜃気楼  FATA MORGANA
6. ヘルズ・ヘヴン   HELL'S HEAVEN
7. 天国への扉  LA PUERTA DEL CIELO
8. ディストーテッド・ラヴ  DISTORTED LOVE
9. 変わらぬ愛  JE T'AIME TILL MY DYING DAY
10. デジャ・ヴュ  DEJA VU
11. ビットウィーン・ジェネレーションズ  BETWEEN GENERATIONS
12. ランゲージ・オブ・サウンド  LANGUAGE OF SOUND,THE
13. エピローグ  EPILOGUE



Enigma / "Where Are We From" (German iTunes Exclusive for Pre-Orders Only.)

2008-09-09 07:09:16 | Enigma
Slmfitms



□ Enigma / "Seven Lives Many Faces" (German iTunes Version)
 incl. Pre-Orders Exclusive Track "Where Are We From"
 (※ ドイツ iTunes 予約限定)

>> http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore....


Release Date; 19/09/2008
Label; EMI Music Germany
Format: iTunes Plus (AAC Audio)


>> tracklisting. (see also the picture above)

01. Encounters
02. Seven Lives
03. Touchness
04. The Same Parents
05. Fata morgana (Instrumental)
06. Hell's Heaven (Instrumental)
07. La Puerta Del Cielo
08. Distorted Love
09. je T'aime Till My Dying Day
10. Deja Vu (Instrumental)
11. Between Generations
12. The Language Of Sound (Instrumental)



13. Comments On The Album Title [exclusive]
14. Comments To Seven Lives [exclusive]
15. Comments To Touchness [exclusive]
16. Comments To The Same Parents [exclusive]
17. Comments To Fata Morgana [exclusive]
18. Comments To Hells Heaven [exclusive]
19. Comments To La Puerta Del Cielo [exclusive]
20. Comments To Distorted Love [exclusive]
21. Comments To Je T'aime Till My Dying Day [exclusive]
22. Comments To Deja Vu [exclusive]
23. Comments To Between Generations [exclusive]
24. Comments To Language Of Sound [exclusive]
25. Where Are We From (Instrumental) [Exclusive Track][Pre-Orders Only]




ドイツのiTunesにて、9/19にReleaseされるEnigmaのニューアルバム、"Seven Lives Many Faces"のiTunes 限定版(iTunes Exclusive)の予約受付が開始されました。

各曲ごとに"Comments to..."と付け加えられていますが、これがMichael Cretu自身によるインタビューないし、要約を指すのでは無いかと言われています。


そして注目を集めているのが、このドイツiTunesでのアルバム予約者限定にリリースされるBonus Track、"Where Are We From" (instrumental)の存在。


「私たちは何処から来たのか?」これは2nd Album "the Cross of Changes"から、"Out From the Deep"のLyrics、

We came out from the deep
To help and understand, but not to kill
It takes many lives till we succeed
To clear the debts of many hundres years
That's why we are here !



及び3rd Album "Le Roi Est Mort, Vive Le Roi!"の、"Morphing Thru Time"

Were just travellers
In endless space
If were following our mind
We can glide into light
.
No one knows if therell be an answer
While were morphing thru time



これらの歌詞を想起させるものがあります。


各国のiTunes版でも同様の収録内容でリリースするのかどうか、今後の展開が待たれます。



命長ければ....

2008-09-02 09:29:24 | ニュース
不名誉、不面目、赤恥、生き恥、死に恥....
「恥」には色んな種類があり、そのどれもが、人が生きていく上で受け身を避けては通れないものです。


昨夜会った友人から、酒席で受けた上司の説教についての愚痴を聞かされました。

曰く「若い奴はまったく常識がなってない。」


というようなことを延々と強い口調で聞かされたそうですが、私の目には、彼は至極一般、年相応の礼儀と常識を弁えた人物に映り、人当たりも良く、なぜそこまで糾弾されなければならないのか、彼自身については要因が皆目見当付きません。

それはきっと、「私が彼と同い年だから」に他ならないからなのでしょう。「社会の常識」は、膨大な時間を通じた見聞と体験の集積であって、人生を生きた絶対時間の足りない「若者」を俯瞰して通念や知見の欠損を認められるのは、常に切磋琢磨を繰り返してきた「より大人な人間たち」以外ではあって欲しく無いものです。

(もちろん、そこには各世代の行動原理を構成する環境要因や情報差異の埋め難いギャップがあるのは事実。自分の意図とは全く違う方向に言質を取られたり、伝聞過程で恐ろしい齟齬が生じたり・・・)


とはいえ、20代も半ばを過ぎた私もそろそろ、晒した恥や失敗に「若いから」という言い訳を添えたくは無い時分です。



福田首相の辞任表明に寄せて、本当に、近代において政府・国民共々これほど迷霧の中で蒙昧し、奔走した時節も珍しいのではないでしょうか。福田さんのイメージの中では、安倍前総理から続く難しい政局を切り開き、支持率を得られない中で「やるべきことはやった」という自己の客観像があるのかもしれませんが、会見中ずっと続く国民感情とは乖離した自己評価、説得力に乏しい口上、愚痴に等しい責任転嫁の果てに、「ひとごとの態度だ」と非難した記者に対して「私はあなたと違って自分を客観的にみることが出来る」と捨て台詞。


冒頭で触れた「恥」の大きな成分として、「客観像の乖離」が挙げられると思います。私は別に国家行政と切り離して、福田首相の人格を畏れ多くも否定するつもりでも、(客観像としての)国民に必要以上のシニシズムを認めるつもりでもありませんが、あの会見はただただ見苦しかった。それは寧ろ逆風の中で踏ん張ってきた福田さんのこれまでの労苦が窺えるものだからこそ、余計に悲しいのでした。

もし私たちがもっと賢明で、彼の働きに一定の理解を示していたとしたら、政局の迷妄は防げたのでしょうか。とんでもない、それが出来るはずないからこその結果だということを、肝に銘じてもらいたい。あなたは決断させられたのだということを。


生きていれば、無数の矛盾やジレンマが行く手に立ち塞がります。一方では評価され一方では貶され、いつの間にか塗った覚えの無い「恥」に自分が色刷りされている。世の中の尺度に定向性は無く、人は常に自身への否定を受け止められる器量を試されています。他人の評価を鑑としながら、成すべきことを透徹できるか否か。「恥の文化」の危機が叫ばれて久しい昨今、決して同次元に語ることは出来ないけれど、今、社会の冷風に晒されている若者たちにとっても、この辞任劇を他山の石とすべき部分が大きいのかも。



話は変わって、

折から黒海洋上で続いている、アメリカを中心とするNATO・グルジア艦隊と、ロシア艦隊との軍事的緊張状態。巷では世界が新冷戦に突入するとの見方が強まる中、日本としては「NATOとロシアの双方に対して」どういう姿勢を示すべきなのか、今現在が最重要の局面での、この辞任騒ぎだということ。かのビスマルクが大久保利通に教示して曰く、「大国は国際法をいとも簡単に破る」。

そもそも紛争の発端や責任所在についての情報戦が繰り広げられ、ことの真偽が霧に包まれたまま。グルジアがNATO入りすることで、恐れていた通り、ロシアもミサイル供与という形でイランに目配せ、いくらアメリカが疲弊してるとは言え、「戦争は最悪の状況だ」とは思わない連中がいる限り、如何に小さいといえども有事の可能性は否定出来ません。この状況を利用したいと思う人間が、然るべき立場にいるに違いないのです。


いつの世も、国家間の軍事に民衆の声は届き辛いもの。誰が望んで殺し合い、犠牲を捧げるのか。知りたくも無い悲惨さをいつまでも繰り返してまで何を学ぶのか。不条理を制するはずの力が、また不条理を生む。「こんなはずじゃなかった」と思う前に、何処で踏み止まるべきなのか。

武力均衡が庇護であるが故、衝突もまた避けられぬ必然なら、我々は自身を庇護するもっと良い選択を考えるべきである。NATO加盟国、或はロシアの国民の本音はどうであろうか。何故彼らの、私たちの声は届かないのだろう。何よりも、既に起こってしまった悲劇の負債と代償は・・・。


(関連)

>> lens,align.; South Ossetia conflict.


1 litre™ Northumberland Forest, Canada.

2008-09-01 20:17:47 | 通販・買い物
1litre



□ 1 litre™ Northumberland Forest, Canada

>> http://www.1litre.com/gallery


カナダの行政保護下にあるノーサンバンランド森林地帯、オークリッジモレイン。経済発展の著しいオンタリオ州にあって、この一帯は400,000 平方エーカーにも及ぶ、昔のままの広大な自然と深い静寂を湛えています。その地から湧き出るNatural Spring Water (湧水)を斬新なボトルにパッケージしたのが、この"1 Litre Canada"。


飲料水のコンペティション、ソムリエやシェフのテイスティング、レストランなどの後援によって8年前に誕生したこのブランドは、その凛として澄んだ味わいはもとより、シックで目新しいデザインが人気を誇り、2004年度の"the Berkeley Spring Water Tasting Competition"において、「市民が選ぶパッケージ・デザイン賞」の金賞を獲得。

2007年には、世界大手の食品・飲料コンサルティング企業、Zenith Internationalの主宰する、"BOTTLEDWATERWORLD AWARDS"の『全体コンセプト賞』及び最高賞である『ベスト・ボトル賞』の二部門を制覇。内実ともに国際的にクオリティが認められた形となり、現在は世界有数のイベントやラグジュアリー・ホテル、レストランなどで提供されているそうです。


>> Mineral Compsition.

1litreppm_2

水の硬度はミネラル含有量で242 p.p.m (≒mg/L)ということで、日本人にとっては比較的飲みやすい中硬水に属します。エビアンが290ppm程なので、普通の飲料水としても充分適したものだと言えるでしょう。


1litrecup

上部キャップは、そのままカップとしても使えます。湧水独特の風味が仄かにしますが、硬水の割にクセは少なく、透明感のあるまろやかなのどごし。でも、カナダのFlare誌に「飲みたくなくなるコンテンツ」と評されるのも納得できるくらい、そのまま飾っておきたい気分になりますね。

また、一番上で撮影してあるように、1 Half Litre (500ml)、ハーフ・サイズのものも販売されています。これでもちょっと大きく、ボトルは柔らかくてベコベコ凹むので、大荷物と一緒の携帯には不向きかも。それとキャップが意外に固いので強く握る必要があり、開ける時にダラダラ零してしまいました。

もうしばらくは続きそうな残暑、日中の避暑や水涼みの傍らに、人目を惹き付けるこの洗練されたデザインのミネラル・ウォーターを置いてみるのは如何でしょう。