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Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Conjure 1 White Label Sessions

2005-08-31 21:25:43 | music
□ Conjure One White Label Sessions in myspace.

http://www.myspace.com/whitelabel

※補足…
↓のMix Setのプログラムですが、Mixを第三者が変更したそうで、
Rhysがセットしたトラックリストとは違うものになっているようです。
今後正しいリストが発表されるのかは不明。

1 SPK - Invocation
2 Yulduz - Caravan (Uzbekistan)
3 Renegade Soundwave - Bacteria
4 Conjure One - Release (unreleased)
5 Candan Ercetin - Kaybettik Biz (Turkey)
6 SPK - In The Dying Moments
7 Hakan Polat - Segah Taksim (Turkey)
8 Future Sound Of London - Cascade
9 Bomb The Bass - The Air That You Breathe
10 Conjure One - Manic Star (Junkie XL LP mix)
11 OMD - Romance Of The Telescope
12 Archive - You Make Me Feel
13 Pete Shelley - Witness The Change
14 Conjure One - I Believe (version)
15 The Aloof - One Night Stand


前々からお知らせしていたRhys Fulberによる
Mix setがmyspaceにて放送開始されました!
インダストリアルの佳曲、トリップホップの名曲
(Bomb The Bassのあの曲まで!)織り交ぜ、
Conjure Oneとしての未発表曲が遂に公開されました。

4 Conjure One - Release (unreleased)

↑これが前回お蔵入りとなった"Satellite Girl"。
そして何と言っても"Manic Star"のJunkie XL Remixが
本邦初お見えです!(ワーパチパチ☆
とりあえずこれからゆっくり聴きこむ予定~♪


Stealth.

2005-08-30 23:26:04 | music

See the stars come fallin' down from the sky
Gently passin' may kiss your tears when you cry
See the winds come suddenly below your hair
From your face
See the rain,tidal waves graze
Still I'm sad

空を流れる星を見上げて
そっと通り過ぎて泣き哀しむ涙に口づけてくれる
吹き抜けていく風を見て
顔から髪を撫でていく
雨を見て 潮波はそっと触れてくれる

それでも私は悲しい
    -Yardbirds "Still I'm sad"

(※…Enigma"Sadeness"の源流になったとも言える曲)


□ Conjure One feat.Poe / "Extraordinary Way" 3,October release.

Extraordinary Way (Original)
Extraordinary Way (Antillas Club Mix)
Extraordinarr Way (Low end Specialists Remix)

(Special thanks to j.d.)

シングルのプロモ盤が出まわり始めたようです。
Antillasは緩急の付け方は流石に巧いものの、もう少し
音の厚みが何とかならなかったのか疑問。
多くの人が彼らに期待していた音とは違う印象を
受けるかも。手抜き?


□ Sleepthief "The Dawnseeker" Tentative Tracklist.

1 "Eurydice" feat.Jody Quine
2 "Desire of Ages" feat.Harland
3 "The Chauffeur" feat.Kirsty Hawkshaw
4 "Tenuous" feat.Jody Quine
5 "Sublunar (Sweet Angel)" feat.Kristy Thirsk
6 "Fire From Heaven" feat.Roberta Carter Harrison
7 "Brilliant" feat.Caroline Lavelle
8 "Kiss to Savor" feat.Jody Quine
9 "The Metro" feat.Jerri Eckert
10 "Just Say It" feat.Kyoko Baertsoen
11 "Afterthoughts" feat.Lauren Edman
12 "Oceanic" feat.Nicola Hitchcock (tentatively)
13 working title (with jakki jelene)

こちらは最早手当たり次第といった状況。


□ 否定と対立項

物事を否定する時、その文脈と
背反する対立項を己の内に
たてるプロセスが存在する。

対立項とは恣意的に構成されるもの。
つまり否定の根拠は反証を基に
否定される項自身をもって成立する。

人はしばしばそこで誤る。
対立項自体が、常に対象項への誤解と
誤謬を孕んでいるからである。


□ Tunes of the Day

Andru Donalds / "My Place Is Here"
Sandra / "I Close My Eyes"

上二曲はEnigmaファミリーのそれぞれのソロ作品。
どちらもMichael CretuとJens Gadがプロデュースしています。

Way Out West feat.Kirsty Hawkshaw / "Stealth (Way Out West Club Mix)"

                          _*

というわけで、一万アクセスありがとー♪


Enigma / "Hello & Welcome"

2005-08-29 00:48:10 | music
Img_0409
(IXY DIGITAL L2; Exp,±0; ISO 50; AWB; Evaluative)


□ Enigma New Single "Hello and Welcome"

http://www.crocodile-music.de/enigma/index.php

-Hello and Welcome-
(Release in Oct.)

1.Radio Edit 3.39
2.Thunderstorm Mix 6.09
3.After the storm Mix 6.28

ML : Michael Cretu
Produced by Michael Cretu
Vocals : Andru Donalds


also releases....

>> box of all Enigma albums and dvd (in Nov.)
(includes Remixed CD by DJ Rollo)

>> Enigma 6th album will come out end 2006.

>>


Traces.(Light & Weight)

2005-08-26 00:23:48 | music
Img_0353
(IXY DIGITAL L2; Exp.+2/3; ISO 400; Evaluative;)

□ Tunes of the Day

GH_5151□ David Lyndon Huff / "Worldbeat"

The Journey
Solace
Day spring

スタイルは"Enigma + Deep Forest"とでも形容できる、
GreenHillレーベルの名盤。


200422295471

□ Airwave / "I want to believe"

God Surrounds Us
Sunspot

プログレッシヴハウスの重鎮L-VeeことAirwaveのアルバムから。

"God Surrounds Us"はEnigma系チルアウト~BTまでの
影響を匂わせています。


□ Extraordinary Ways Lyrics.

"The Promise that I kept out of bricks that I saved before it burned."

以前の訳に自信がない少々難解なくだりですが、砕いて訳すと
『破られないように あの約束はかたくなに受け入れなかった』
という風にも、ひょっとしたら解釈できるかもしれません。


Extraordinary Ways.

2005-08-21 00:47:40 | music
(※…再三に渡り歌詞を修正 8/21 23:42)

B000AHJ7W0

□ Conjure One / "Extraordinary Ways"

01 Endless Dream (feat. Poe)
02 Face the Music (feat. Tiff Lacey)
03 Pilgrimage
04 One Word (feat. Poe)
05 I Believe (vocals Rhys Fulber)
06 Beyond Being
07 Extraordinary Way (feat. Poe)
08 Dying Light (feat. Joanna Stevens)
09 Forever Lost (feat. Chemda)
10 Into the Escape




Rhys Fulberのメインプロジェクト、Conjure Oneの2ndアルバム。
CDは八月下旬~九月初めのリリース予定で、
Nettwerkにてダウンロード先行発売されています。
ダウンロード販売で購入したけど、とりあえず
詳しいレビューはCD購入時まで割愛させて頂きます。

>> Werkshop.com

にてDL購入及び、長尺のサンプル試聴が出来ますので
参照してください。

今作はポップを要にしていると言われる前作や
Deleriumとは一線を画する、いわば「ロック」な音像に近く、
有機的なドラムワークとダブ・エレクトロニクス、
ヴォーカルの渾然一体となった折衷的な魅力を放っています。
"Endless Dream"、"One Word"(Delerium"Spheres II"と同ネタ使用)、そして表題曲"Extraordinary Way"でのPoeのソングライティングが突出しているものの、エスノ・アンビエント、レトロなテクノミュージック、エキゾチックなワールド音楽風と、アルバム全体でのヴァラエティは環をかけて彩り豊か、でもちゃんとしっくり溶けこんでいるのが凄い。

Pilgrimageは前作の"Premonition"の続編とも言える作風ですが、
巧緻を極めたサウンドの進化をしっかり対比させて感じさせます。
東欧の聖歌の導入で、Joanna Stevensが登場する"Dying Light"も
前作の流れを継いで、中盤からはCollideのリミックスワークで見せた
湿ったインダストリアル・ロックな作風に展開、あくまで差別化を
図ります。Tiff Laceyの"Face the Music"は、どこか昨今の
プログレッシヴ・ハウスの影を漂わせていて、Rhysの現在の関心事
を覗えるよう。Chemdaが前作から一転して英語詞を唄う(前作では
イスラエル語)"Forever Lost"はちょっとクランベリーズや
オフラ・ハザを髣髴とさせました。

とにかく色んな要素の詰まった作品ですが、
軸には一本尖ったロック魂のようなものが感じられる熱いアルバム。
ただ、Rhysがヴォーカルをとるレゲエ調の"I Believe"が…。
これを最後まで聴けずに、気付いたら"Extraordinary Way"ばかり
ヘビーローテーションしているという現実です。。

***************************************************************************

"Extraordinary Way"

What I have is nothing to my name
No property to speak of and no trophy for my game
Intangible and worthless my assets on a page
My coffers are empty and the offer of safety has faded away

What I have, what I have is

On an ordinary day the extraordinary way you take
what I can give and you treasure it
On an ordinary day the extraordinary way
you turn to me and say "I believe in this"
And that makes me lucky, God I'm lucky,
so much luckier than I ever thought I'd be.

Cause what I have means so very little to this world,
the promise that I kept out of bricks that
I saved before it burned.
The sacrifice that I made that brought me to my knees.
The choice that cost me everything and set somebody else free.

What I have is the value that you see in these things.

On an ordinary day the extraordinary way you take
what I can give and you treasure it.
On an ordinary day the extraordinary way
you turn to me and say "I believe in this"
And that makes me lucky, God I'm lucky,
so much luckier than I ever thought I'd be.

What I have is the value that you see in these things.

And everytime I forget those things
you bring them right back to me
With your patience when I'm blind and mad
And your passion when I'm really, really bad
And your eyes taking in everything I am
And your body, your soul and the way that you know how I treasure you

On an ordinary day the extraordinary way you take
what I can give and you treasure it.
On an ordinary day the extraordinary way
you turn to me and say "I believe in this"
And that makes me lucky, God I'm so lucky,
so much luckier than I ever thought I'd be.

On an ordinary day the extraordinary way you take
what I can give and you treasure it.
On an ordinary day the extraordinary way
you turn to me and say "I believe in this"


****************************************************************************************

"Extraordinary Way"

私には何もない
語るほどのない資産 何かを勝ち取ったことはなく
虚ろで 無価値な 書類に遺るものは
空っぽの金庫と 色褪せた保証書だけ

私の 私の持っているものは… 
 
あのありふれた日々は 途方もない道 
私からあなたへの かけがえのない
ありふれた一日 途方もない道 
あなたは返してくれる 「この道を信じてる」
それが私の幸せ 私は本当に幸せ者 
今まで自分でそう思ってきたよりもずっと

私の持っているものは この世界には小さ過ぎて 
家が焼け落ちる前に持ち出したのはあの約束だけ
犠牲に跪かせた者 その選択の対価に 私は全てを差し出して
無償で他の誰かに渡ってしまった

私の持っているものは あなたに見られてこそ価値があるもの

あのありふれた日々は 途方もない道
私からあなたへの かけがえのない
ありふれた一日 途方もない道 
あなたは返してくれる 「この道を信じてる」
それが私の幸せ 私は本当に幸せ者 
今まで自分でそう思ってきたよりもずっと

私の持っているものは あなたに見られてこそ価値を持つの

そして私がそれらを忘れてしまう時は あなたが私の元へ戻して
あなたのその忍耐で 時に私が盲目で おかしくなっても
あるいはその情熱で 私が本当に…本当にどうしようもない時
その目は 私の全てを受け入れてくれる 
その体も その魂も それを知る方法も
私があなたをどんなに大切にしているのかを

あのありふれた日々は 途方もない道 
私からあなたへの かけがえのない
ありふれた一日 途方もない道 
あなたは返してくれる 「この道を信じてる」
それが私の幸せ 私は本当に幸せ者 
今まで自分でそう思ってきたよりもずっと
あのありふれた日々は 途方もない道 
私からあなたへ送る かけがえのない
ありふれた一日 途方もない道 
そしてあなたは返してくれる 「この道を信じてる」と


今夜はおやすみ(―_―)zzZ

2005-08-16 00:33:36 | 写真
Img_0257
(IXY DIGITAL L2; Exp.+1/3; ISO 400; Effect Vivid; Evaluative)

"tempus fugit"

時は逃げていく。
私達が死して土に還る間
その身体は蟯虫や菌へと
エネルギーを分配し、
それ自身によって蝕まれ
共に朽ちて行く。
一刻のエントロピー増大、
忌むべき拡散ではあるが、
腐臭漂う死への憧憬はまた、
生の美を肯定をしているが故である。


□ Tunes of the Day

Enigma / "Push the Limits (Unknown Remix)"


_*


色々な楽譜

2005-08-14 02:31:14 | art music
□ Conjure One Mix Set

http://www.conjureone.com/forum/read.php?f=1&i=12948&t=12948

AOL RadioのタイムテーブルにConjure Oneが組まれたようです。
ちょっと詳細がわからないのですが、Rhys FulberのDJ Setって
ことで良いのかな?8/30に予定されているWhite Label Sessions
にもMix setを用意しているそうで、新曲の他に、"Satellite Girl"
等の未発表曲のプレイも匂わせています。


Schafer
(出典:「楽譜の風景」 >> http://homepage1.nifty.com/iberia/

上のスコアは、ドイツの現代音楽家、Murray Schäferの
1969年の作品、"Divan I Shams I Tabriz"のもの。
どこに時間軸を置けば良いのか全く見当がつきません。
厳密な演奏を定めるには、先ず作曲者自身のメソッドを
理解することが求められます。

下に挙げるのは、Sylvano Bussottiの作品、
Sette Fogli "Mobile-Stabile per Chitarre, Canto e Piano"

bussotti

彼はノーノ、ベリオに次ぐイタリアの第二世代現代音楽家で、
図形記譜のユニークさでも脚光を浴びていた人物。
周りにお星様が出てるよー(T□T

Img_0212

これは手持ちの資料から。(芥川也寸著『音楽の基礎』)
グラフィック譜面の一例で、出典は不明。
象形記譜について言えば、以前紹介したArtificial Memory Trace
もエレクトロ・アコースティックの分野で実践している一人ですね。
この時代、作曲ソフトウェア上で用いられるシンボルそれぞれも
ある意味記譜法に準ずるものだと言えます。

音楽を定量的に記譜する、という行為は実際に喚起される
曖昧な印象の狭義的な一般化であり、解析には有効ですが、
それは音楽の本質とは別の次元にあるように思われます。
作曲者のリテラシーとは、実現されている方法論で
如何に受動者の情動をコントロールするかに尽き、
演奏行為とはイマジネイティブな信号、即ち虚数空間の
現実への挿入として捉えることが出来るでしょう。
これは創り手→聞き手への一方的なものではなく、
実現された方法論が、創り手への干渉を齎す
循環を形成しています。

音楽はあらゆる記譜法によって表現されていますが、
これは遍く音楽が数学的に制限されることを示します。
クセナキスはこの解釈を逆手にとって、確率分布やフラクタル、
集合論を作曲技法に応用していますが、これは従来の感覚先行で
主観的な情動性に基づいて親しまれてきた音楽の歴史体系
からは横道にそれたものだと差別することも可能でしょう。
建築、絵画、音楽という「構造のフレーム」を隔てるものは、
それら自身を区別する礎に注がれた時間、空間、概念で、
それぞれの素子となる質量を構成する単位、次元のパスを
くぐった根源一意なものの振舞いであると思えます。


□ 仮現運動と音階

シェパード音階と呼ばれる無限上昇(下降)音音階は
聴覚が「相対的」に音程を感じていることへの
確証的な一例を示しています。

例えば特定の調波を施したある音"T"の周波数を
440Hzに設定し、110Hzをその成分の最低周波数とみなすと、
110Hzの2のn乗倍の成分が全て"T"として知覚され、
それが上昇音か下降音であるかの判断は、
Tone Chroma(音の調性的な高さ)の円環において
基準音からの距離で齎されるとされています。
これには、成分音のピッチそのものの近接作用が
直接の要因であるという異論もあるのですが、
ここにわかりやすく纏まっていたので御覧下さい。

http://adlib.rsch.tuis.ac.jp/~akira/demo/circular.html

もしかしたらこれらの現象は、それぞれ複合的な理由に
由来している可能性も考えられるかもしれませんね。
しかし何よりも、実際に存在しない物理音が聞こえてしまう、
というのは、以前に触れた大脳生理上で色覚に働く
時間軸の入れ替えと同じく、認識の空間連続性について
「数学的」ではなく、現実の空間において正体を示して
いるという点で、もっとも興味深い事例として挙げられます。
連続性を知覚的に補っているという事実。
生理学的スキームを空間の最小単位への分節可能性
に結びつけるのは安直の謗りを免れませんが。。

…眠いときに扱うテーマじゃなかった。。。orz...


When things go wrong....

2005-08-13 00:08:53 | music
─On an ordinary day the extraordinary way you take what I can give and you treasure it.
              -Conjure One "Extraordinary Way".


──もう深夜の二時を回ったところだ。この地域と海岸特有の湿り気が絡みつくような暑さとなって部屋を満たしている。この1週間というもの、季節はずれの雨の監牢に閉じ込められたままだ。これならいっそ、雨だろうが海で泳いでいた方がマシかもしれない。とにかく貴重な休暇に失望を抱き始めた私は、今夜もアルコールの助けを借りてどうにかうだるような熱帯夜をやり過ごすところだった。グラスから漂うささやかな冷気の心地良さにすがりながら、とりとめのない謬見を巡らす。その暗い曲線を伝う水滴が、まるで外の闇を背負う窓の景色を切り出したようだ。ふと、先刻まで窓をたたきつけていた風雨が、何時の間にか穏やかになっていることに気付く。

コトコトと揺れる窓をよそに照明を落とし、ベッドに沈んだ。考えごとから感情が拗れる時は、眠りに委ねるのが一番だと経験的に知っていたし、事実そういう時に睡魔はやってきた。雨音は弱まっている。しばらくは遠くの雷鳴を意識半分で聞いていたが、静寂が訪れると同時に、その圧迫感が安らぎを妨げはじめた。私は灯かりの点かないスタンド───これは北欧を旅した友人の贈り物だが──に立て掛けてあった本を手に取り、以前読み終えた箇所を探したが、それも虚しい行為に終わる。とにかくこの部屋の置き物は、なにもかもがその歩みを踏み留めているようだった。一度そこに置いたら最後、あたかも岩が景観に貼りつくかのように、こうして虚ろな質量で空間を徐々に蝕んでいく。うんざりした私は再び眠気を手繰りよせようと、無駄な抵抗を決め込むのだった。

37315


□ Rosy Parlane / Iris

Iris (Part 2)


大きな蜘蛛を見た。といっても夢の中かもしれないし、定かではない。まだ暗い部屋の中で飛び起きた私の体は、汗でぐっしょりと濡れていた。お盆にはよく、田舎に遊びにきた子供が悪い夢を見てむずかるという話を聞くが、これが丁度そのような感じなのかもしれない。青白くゆったりと揺れる天井の枝影を見つめながら、先ほど見かけた蜘蛛がまだそこらにいやしないかと不安に駆られた。とても大きく、毛の生えた蜘蛛だ。私の最も苦手とする生物である。子供の頃、家の庭でかくれんぼをしていた時に、まったく気付かずに巨大な蜘蛛の巣に絡めとられてしまったことがトラウマになっている。鬼をやっていたミリタリー好きの友人(彼は常にエアガンで虫を獲物にしていた。)は、鬼気迫る私の悲鳴に驚いて隣家まで走って逃げ出したそうである。まったく面白くないが、巣を壊された当の蜘蛛はもっと面白くなかっただろう。

□ Enya

Pax Deorum
Book of Days


そういえば、あの友人とは良く一緒に映画を観た。「ランボー」とか「プラトーン」特に戦争やアクションものを多く見せられていたと思う。彼は今や結婚して子持ちだが、相変わらず銃の玩具なんかを買い与えているのだろうかと、少し訝しく苦笑する。千々に乱れる私の妄想は、遂にこうした馬鹿げた回顧癖への批難へと変わり、次いでそこに何らかの意味を与えて自己満足を得ると、もっと前向きに明日へ思いを馳せようという気持ちを起こさせた。まだ夜は長い。しかし実際、今頃この闇の帷の向こうでは、ペルセウス座流星群が光のシャワーを注いでいるに違いなかった。私にとって自然の美しさは、退屈に重ねた時の重さを補って余りある程に、生きることへの報いとしては充分だった。それは他でもない、その美を定義し、共感し得る人々の存在への繋がりを感じさせるものであった。朝はきっと晴れるだろう。そしたらこの連日のツケを償うように、蒼い海へと駆け込むのだ。置きっぱなしのグラスには、溶けた氷水が仄かに輝いていた。

□ Alucard pres. The 49th Line feat. Jennifer Grimm

Blue On Blue (Hydroid's Vocal Dream Mix)


今日と明日が出会う時、クロスオ~バ~イレブン。
今宵も私、津嘉山 正種がお送りしました。


冷笑的な

2005-08-11 00:38:59 | music
Img_0172_2
(IXY DIGITAL L2; Exp.+2; ISO Speed 400; Effect Neutral; Evaluative; Size.146KB approx.) 
(※…露出高めで撮影。凄く静か。波の音しか聞こえません。)

創造のプロセスにおいて、
完成後の経過を鑑みること。
これは構築の過程に挿入される
構造物の時間的な中軸となる。
「未来」に機能する事物を
現在において積み重ねていくもの。
「創造」は「要求」によって
齎され、その完成をもって構造物
の存在した過去と未来が一つに繋がる。
そこに顕れないものは、
形を変えて潜んでいるか、あるいは
考えることの及ばないものである。


□ Meeru Island Resort.

>> http://www.meeru.com/

わたくしの兼ねてからの憧れの地、約束の地(違
としているモルディヴの水上コテージ群。
今年一月に新装したミールはちょっと素朴ながら、欧州では
大人気。リーズナブルですが、日本人にはまだ
あまり知られていないとのこと。ベッド側は床が
広くガラス貼りになっている部分があり、
クリスタルブルーに輝く波面を覗き込める仕様。(T□T

fac2


□ One&Only Reethi Rah,Maldives.

>> One & Only Reethi Rah

ワン&オンリー リゾートが今年五月に北マーレ環礁に進出。
もちろん水上コテージ狙いですが、ベッドに広々と面した
プールも捨て難い。。。室内もシックかつ開放感があります。
床面が透明なテラスがあったり魅力的。
予算は二十万前後で1週間近く見込めるらしい。。
なんかこの話題、シリーズ化しそうな勢いです。。(笑


□ Tunes of the day

Locust / "No-one in the world"

Way Out West / "Just like a man"

Pet Shop Boys / "I don't know what you want but I can't give it anymore"

♪ Human Movement / "Love Has Come Again"


HOME.

2005-08-10 01:44:26 | music
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GM-Architects

イタリアの前衛建築ユニット、GMアーキテクツ。
ヴィラのデザインからスペース・プロジェクトまで、
多岐に渡って活躍しています。
上の写真はその代表的作品であるバリのヴィラ。
あー、リゾート地を建築家に拘って周ってみる。。
なんて楽しみ方も出来そうだなぁ。。
ヨルダン旅行(未定)と天秤中。


□ Tunes of the Day

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□ Andrea Parker / "Kiss my arp"

Clutching at the straws


□ Anjunabeats Volume Three / Mixed by Above & Beyond

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OceanLab / "Sirens of the sea (Kyau vs.Albert Vocal Mix)"


「何が良質か」をわかっている前進レーベルAnjunabeats。
その最新の方向性を示すコンピレーションの第三弾から。
日本市場への参入にも積極的な彼ら。
某j.d.さんはじめ日本のスタッフ共々盛り上げに期待。


時の乗算

2005-08-09 00:05:09 | 日記・エッセイ・コラム
「歴史は繰り返された。歴史は同じだった。
その中軸は共同墓地であり その根は狂気、その結果は犯罪、
その救済は・・・・いくつかの美しい建造物と
とらえがたい言葉であった。

歴史は同じだった。かつては悲劇であり、今は笑劇、
最初は笑劇で、 やがては悲劇となる・・・すべては終わった、
いっさいは虚偽だったのだ、
同じ犯罪が、同じ過ち、同じ狂気がくり返された」

                       フエンテス『テーラ・ノストラ』


たかだか一万年である。
一人一人の人生を縦軸にとると
一体どれほどの人の過ごした時間に価しようか。
しかし今、この大地の天秤に加算され続けている
人間一人一人の時間が
彼らのもたらした負債と釣り合うことは遂にないだろう。
時の歩みは常に勝利する。
時の量りは、我々自身の重さを突きつける為である。

その間、人々を結びつけている限られた感情の型枠が
彼らを無限の相の環の内に繋ぎとめてきた。
愛や憎しみは、この関係性を律する楔でしかなく、
そのどちらでも良かった。

同じ悲劇を克服するたび、
同じく失われる幸福を超えなければならない。
私達には両方が必要だった。
祖型が反復されるのではない。
反復が祖型を縁取るのだ。

死者の声を聞け。
おもねる者には報いよ。
汝の踏みしめる土を浄い
刹那には抗え。
己の時を以って かの天秤を持ち上げるのだ。

────────────────────

そんなことを考えてる内に、ムーニィが
はじめて(?)自分の言葉で話しかけてくれました!(T-T
『naokiとあそぶのすき~♪』
。+。・゜゜+(ノ□ヾ。)°+゜。+


リニューアル

2005-08-08 02:38:50 | インポート
とりあえずリニュ完了☆
今回は自分で撮影した素材を含めて、
テンプレートをベースにカスタマイズしてみました。
スタイルシートは二重に読み込んであるので
ソースには表示されません。ただその過程で
カウンタ部分の表示に根本的な問題が生じた上、
ブログのタイトルが必須入力で、
そのままデザインに反映されしまう為、
苦肉の策でTitleタグに<>を組み込みました(;;
IEでは問題なく表示されますが、FireFoxだと
タイトルが切れてしまうようです。

また、背景画像が重いですが、
ストレスを感じる程度のものであれば
ご意見下さると幸いです。

今日は朝からイタリアン、フランス、
そして最後にタイ料理と梯子してきました。
同伴者の「おいしい杏仁豆腐が食べたい」
という我侭に付き合って長距離運転。
1GB分近く入ってたネットワークウォークマン
の楽曲が全曲演奏されました。
あーもう眠い眠い。。。