lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Shelley Harland / "Red Leaf" coming soon!

2007-02-25 13:29:36 | art music
□ Shelley Harland / "Red Leaf"

>> http://www.myspace.com/harland

Shelley Harlandのニューアルバム、
"Red Leaf"が近日中にリリースされるとのこと。

myspaceで新曲が幾つか試聴できますが、これだけ聴く限りでは、ダブ・エレクトロニカ調だった前3作と違い、アコースティック色の強いアルバムになりそうですね。また、"Zero Gold"を共作したPole Folderとの新曲"Love Chemical"もリリースを控えているということで、寧ろこちらの方が楽しみです(笑
"Zero Gold"の出来があまりにも良すぎたので。。

>> lens.align,: Pole Folder / "Zero Gold"
>> http://www.myspace.com/polefolder

他にも沢山のフィーチャリングオファーを受けて進行中で、
今年も色んな方面で彼女のパフォーマンスと出会えそうです。




□ Tunes of the Day

□ Gabriel Fauré / "Nocturnes"

Nocturne No.1 in E Flat Minor,Op.33, No.1 (Jean Martin)

フォーレの夜想曲といえば、第六番、第十三番が良く取り上げられ、評価されていますが、個人的にはこの第一番が好き。何処か暗惨としていて、艶やかで色気もある一方、退廃的な危うさを秘めている。。ジャン・マルタンの控えめでストイックな演奏は平面的でありながら、この重々しさとは相性が良いように感じます。後は水面のようにキラキラ光るアルペジオが突抜ける第五番も好きです。


"Sensory Design" -アーキテクチャと感覚認識に関わる諸要素について

2007-02-25 07:55:02 | Science
Sensory_design


Joy Monice Malnar and Frank Vodvarka /"Sensory Design"

University of Minnesota Press.
ISBN; 0-8166-3960-4
Release Year; 2004.

What if we designed for all of our senses? Suppose for a moment that sound, touch, and odor were treated as the equals of sight, and emotion considered as important as cognition. What would our built environment be like if sensory response, sentiment, and memory were critical design factors, the equals of structure and program?

In Sensory Design, Joy Monice Malnar and Frank Vodvarka explore the nature of our responses to spatial constructs-from various sorts of buildings to gardens and outdoor spaces, to constructions of fantasy. To the degree that this response can be calculated, it can serve as a typology for the design of significant spaces, one that would sharply contrast with the Cartesian model that dominates architecture today.

In developing this typology, the authors consult the environmental sciences, anthropology, psychology, and architectural theory, as well as the spatial analysis found in literary depiction. Finally, they examine the opportunities that CAVE(tm) and other immersive virtual reality technologies present in furthering a new, sensory-oriented design paradigm. The result is a new philosophy of design that both celebrates our sensuous occupation of the built environment and creates more humane design.

Joy Monice Malnar, AIA, is assistant professor of architecture at the University of Illinois, Urbana-Champaign. Frank Vodvarka is associate professor of fine arts at Loyola University Chicago. They are coauthors of The Interior Dimension: A Theoretical Approach to Enclosed Space (1992).


絵画、フォトグラフ、オブジェ、建築、インターフェース、コンピュータ・モデル・・・あらゆる文化や環境に遍在する様々な感覚情報をわたしたちはどう認識して、またどうやって表象に還元しているのだろうか。それらのプロセス、結節点と共時性について科学的な見地から迫る一冊。ある人の誕生日に(写真集と勘違いして)贈った洋書ですが、部分的にですが、改めて読んでみて、「普遍性」にメスを入れる切り口の鋭さに胸のすく思いです。ただ少し難解なので、全て読み解くにはまだまだかかりそう。。


Louis I. Kahn. - 真層までの距離

2007-02-25 07:13:45 | Science
Salk

(Salk Institute for Biological Studies :画像引用元 >> USC.edu)

>> Greatbuildings.com (L.I.Kahnの建築物)
>> http://en.wikipedia.org/wiki/Louis_Kahn


"I believe that all material is spent light."
『物質は燃え尽きた光です。』

"We cannot seek the truth.
Truth is just revealed,
just revealed through our courses in living."

「私たちは『真性』を探し出すことはできません
 真性は露呈されるのみ。
 生きることを通して、ただ露呈されるのみなのです。」


私が学生の頃熱をあげていたルイス・I・カーンのアーキテクチャー(寧ろ、その建築哲学やアフォリズム)について、最近また勉強し直しています。

コルビュジェ、ライト、ミースの系譜を継ぐ、20世紀最後の巨匠とされるカーンは、モダニズム、ポストモダニズムの何れのスタンスも拒否した孤高の建築家。

ヴェンチューリの、多態化する現代建築を指して曰く「脈絡なき隣接性(Super adjacency)」と「複雑な全体性(Difficult Whole)」(ex. from『建築の多様性と対立性』)であり、その中でカーンは、ある一個のアーキテクチャーの文脈の中に、あらゆる文化の伝統的形質、素材と様式が含有する歴史的なファクターや実効性を省みながら組み込んでいます。

http://www.iimahd.ernet.in/photogallery/campus.htm
(ex.インド経営大学の煉瓦アーチ)

柱は壁から産まれたのだと彼が言うように、理論的原理、側面よりも、「アーキテクチャーの自己生成」というパースペクティブに基づいて、もっと抽象的な概念とビジョンを有していたように思えます。

カーンに師事した日本の建築家、香山壽夫師は彼のデザインに準えてこう語ります。「構造の制約が建築を包む皮膜を作り出し、それで建築は人間を包む形を作る」(ルイス・カーンの特集を組んだ『X-Knowledge Home 2004 Vol.23 -"Architecture for the Truth"』より抜粋。)建築は、あらゆる『面』によって構成され、「人は面を伝う存在」であると同時に、『面は人のトラフィックが形づくる』ということ。一般的に伝統様式を拒絶するモダニズム建築において、彼が古典的な伝統様式を、そのソリッドな面に「侵入」させ、両者の対立を取り払った(あるいは、その反発を利用した)のは、そういった認識に由来するものなのかもしれません。斯様にカーンの建築は、物質化された様々なメタファーの「面」の多層構造を成していて、その中心には、彼がどこから来た人であろうと、伝統と未来の交錯する空間に放り込まれる人が居る。

まだまだ語り尽くせない感があるのですが、浅学な私が「視覚的に好き」な写真を二つ紹介して結びとさせて頂きます。

Salk2_1Dhaka
(引用元:e-Architekt)

上が代表傑作の一つ、『ソーク生物学研究所』。
「コンクリート打ち放し」という手法を、構造上の利点と再現性から捉えた独自のスタンスで追求。研究室を外部に突き出し分節化することで、概念上の個々の研究の相互作用を空間上に顕在化。フィーレンディールトラスで支えた実験室の大空間にダクト類を収容するスペースを設けるなど、視覚的効果に実効性を適えた質実剛健なシステムは、多くのアメリカの病院施設で模倣されました。

『中庭は「空をファザードにすべきだ」というルイス・バラガンのアドバイスによるもの。バラガンはル・コルビュジェの「空も庭である」という言葉に影響を受けている』(新居千秋:談)


一方はバングラデシュ国会議事堂。ドームの天蓋を突き抜けて壁に投影する日光をオブジェとして利用しています。ここでは建築が建築を多重包囲するという極めて異質な方法論が取られています。構造の解説にあたっては、建築家、渡辺豊和氏の説明を以下に引用します。

中心に向かって何重にも壁が同心円状に取り巻いている。(中略)八角形の各辺に当たる部分が一棟づつ分離していて結果として一つの巨大建築に見えるよう工夫している。八角形四辺部は各同形同大の矩形の箱であるが、残りの四辺部分が全て違う形の立体である。(中略)全体としては正方形平面なのだが正方形4分の3分L型がオフィス空間で残余の4分の1が空虚な光庭となっている。光庭部分の壁もL型であり、これに穿たれた大きな鋭角三角形の開口からくるまれた建築が見えていると言う寸法なのだ。この包みが大きなサイズから小さなサイズまで一貫して繰り返されている。小さな部屋をそれより少し大きな部屋が包み更にもっと大きい部屋が包むという具合に最後は外壁が全てを包む。(中略)大から小に至るまでの包み込みはコンクリートでないと出来ず、石造や煉瓦造では不可能なのだ。しかしこの可能性を発見したのはルイス・カーンでありこれぞ彼の独創であった。



Delerium / "Angelicus" Single Release.

2007-02-23 00:13:46 | art music
□ Delerium / "Angelicus "

(関連)
>> lens,align.:Delerium / "Angelicus" Promo Single.

Release Date; March/2007
Label; Nettwerk


>> tracklisting.

1. Angelicus (Andy Moor Full Length Mix) 8:17
2. Angelicus (Morgan Page Remix) 7:54
3. Angelicus (Redanka Remix) 7:43
4. Angelicus (Panoptica Remix) 5:46
5. Angelicus (Andy Moor Radio Edit) 4:02
6. Angelicus (Album Version) 5:10






□ Bulgarian Voices

Cosmic Voices from Bulgaria / "Bulgarian Choral Folk Songs, Vol.2"

Vocalise

Emil MinevとVania Moneva(指揮者)によって、1994年に結成された21名からなる女声ブルガリア歌唱合唱団、"Cosmic Voices from Bulgaria"の最新録音盤。

ブルガリアン・チャントといえば、Krassimir Kiurkchiiskiなどの限られた近代音楽家による伝統歌唱の音楽的整理、編曲されたものが一般的にポピュラーとなっていて、首都ソフィアの国立合唱団『ブルガリアン・ヴォイス』によって世界に知らしめられることなりましたが、ここではスラヴや古代ギリシャの伝統を継ぐトラキア地方の伝統歌や発声法など、現在のブルガリアン・チャントのルーツに再び光をあて、独自のアレンジを織り交ぜながら、史料性と芸術性の高いリソースを構成。また、彼女達の音源は、楽曲中のサンプリング音源として世界中で広く利用されていることでも知られます。




□ "Bulgaria : Folk & Village Music"

Planino Pirin,planino dzhanum (愛するピリンの山々)

1968年、Ethel RaimとMartin Koenigによって、ブルガリアの農村で実際にフィールドレコーディングされた伝統歌集から。

6世紀、バルカン半島に南下したスラヴ人とギリシャ系トラキア人、更に一世紀後、中欧アジアのチュルク系ブルガール人が交わり建国したブルガール王国が、ブルガリアの起源とされています。その後ビザンチン帝国、オスマン・トルコの数百年に渡る支配の下、多様な文化様式の交雑を経たため、伝統歌唱も地方によって、器楽演奏や発声の違い等、様々な特徴の差異があります。

それを現代的な音楽性の基に集約したものが現代の文脈での『ブルガリア合唱』。この音源ではトラキア地方や、おそらく最も現代合唱のソースを占めるピリン山地の伝統歌、そしてロドピ山地の唱歌を、そのままの形で録音しており、歴史的価値が高いです。






□ Aphex Twin / "Selected Ambient Works Vol.II"

White Blur
Grass





:: vladislav delay / "demo (n) tracks"

Lokakuu
Kotilainen

今やすっかり実験音響エレクトロニカの殿堂入りを果たしたフィンランドのDelay(複数名義有)の最高傑作。

凍りついた暗黒音響。闇から闇へ、静寂から静寂へと犇き縺れ共振する音像。グリッチは易い調和を拒む誤魔化しか、射光の如きアトモスフィアは存在の危うさと咎を繕う欺きか。無の侵食による、あるいは在ることのない虚無を造形するかの如く「図と地」を成す、音と間隙のキアロスキューロ。

ミクロからマクロ、時間と空間との一部と全体が衝突、接合、分離しながら、アーティストの意志とは違うスケールで、記録媒体から出力される音楽の表象の仕方に、新たなプロセスへの還元を示唆するようでもあります。夜の闇の中、見知らぬ風景の中を往く情感も擽られるようなしたたかな音楽性もアピールしつつ、雑多な音感を不正なフォーミュラで認識に挿げ替え結晶に閉ざした、制御のメタファーとしての音楽。






:: Paul Haslinger / Underworld (Original Score)

Bloodlines
Eternity and a Day

Graeme Revellの片腕としてもプログラミングの手腕を発揮してきたコンポーザー。"Metavoid"で共演した地獄系アンビエントの気鋭、Lustmordを共同製作に迎えた今作は、近年のGraeme Revellの話題作(Red Planet、Tomb Raider、etc...)から闇に蠢くダークグルーヴを抽出したような出来。

深い暗黒で轟く深淵の澱みに波立つような、または茫洋たる銀河の天蓋を貫き、霊びに打ち響く幾許くの光箭の如く、生々しく劈く効果音や不協和音と、微細にトリックを施されたサイバーな音響彫刻が刻まれています。派手なサウンドエフェクトが、そのまま楽曲の構成要素として機能しているのも面白いですね。

(::・・・過去のEnigma会議室への投稿から抜粋・改訂)


Baltic Sound / "Glimmer"

2007-02-21 18:45:46 | music4
□ Baltic Sound / "Glimmer"

Glimmer (Micah & Joel Armstrong Remix)

Release Date; 05/03/2007
Label; Ruhnsong Recordings
Cat.No.: RUHN003

>> tracklisting

1.Glimmer
2.Glimmer (Micah & Joel Armstrongs's ruhnsong Remix)
3.Glimmer (Joel Armstrong Remix)

ロシアのupfrontプロッグDJ、Ilya MalyevのBaltic Sound名義での作品が、Michahのレーベル、Ruhnsong Recordings (see also.http://www.myspace.com/ruhnsong)より来月リリース。

なんと言っても、レーベルオーナーであるMicahと、そのパートナー的存在であるカナダのプロッグコンポーザー、Joel Armstrongによる、次世代ニュークリックテクノとも言えそうなソリッドかつ粒子的サウンドが白眉のリミックス。

昨年はMarkus Schulzのmix CD"Ibiza 06'"にGlimmerのJoel Armstrong Remixの方が収録されていましたが(tracklistの"Micha & Joel Armstrong"は誤植)、非常に鋭角的で攻撃性のある展開が他曲の中で異彩を放っていて、単体でのリリースなら間違いなく昨年のベスト・リミックスに挙げていたでしょう。

Micahは現在Benz & MDのレーベル、Aurium Recordingsからリリースしている"Mnemosyne"がヒット中。ビートに重ねたクリック音が特徴的です。同レーベルがリリースを控えているBenz & MDの新曲、"The Sundowner"も相変わらず期待を裏切らないSonic & Lush Textureな楽曲。しばらくこの両者の動向からは目が離せません。


I'm currently listening to...

1. Baltic Sound / "Glimmer (Micah & Joel Armstrongs's Remix)"
2. Maor Levi / "Reflect"
3. Shlomi Aber,Bao / "Crop Duster"
4. Headstrong feat.Tiff Lacey / "The Truth (Adam White Remix)"
5. Snake Sedrik / "untouchable"

昨年夏辺りから注目しているTilth MusicのSnake Sedrick、川底を打つ石のようなドープな響きのトライバルビートとダークなシンセが、個人的にいつもストライクです。





□ Tunes of the Day

□ Headstrong feat. Tiff Lacey

The Truth (David West Progressive Mix)

>> http://headstrong-hq.com/
>> http://www.solarecords.com/
>> http://v3.tifflacey.net/

Don Jacksonのユニット、Headstrongが"Close Your Eyes"に続き、Tiff Laceyをフィーチャーした楽曲。David WestやAdam White等、ハード・プログレなリミックスが呼び物で、昨年12月に発表されていたプロモ盤は既に多くのDJ達の指示を得ている他、Andy Moorの"tunes of the year"に指定されるほど。

北欧のトレンドセッター、David Westのリミックスは、彼得意のリズムの連音と、一点に加速度的に凝縮するノイズテクスチャが刺激的。後半部からせり上がってくる悲壮なストリングスが哀愁溢れる名アレンジ。Reuben Halseyによるディープなチルアウト Mixもオススメです。





□ Union Jack

Two Full Moons + A Trout (Luke Chable Remix)

UKトランスレーベルの老舗、Platipusの輩出したUnion Jackの永遠のアンセム、"Two Full Moons + A Trout"のリミックストリビュート盤(昨年リリース)から、Luke Chableのリミックス。ブルガリアン・チャントと重厚なビートロールのマッチングが素晴らしいです。

この曲のリミックスといえば、同じUKレーベルとしてPlatipusと双璧を成していたRising Highのオーナー、Casper Pound(2004年に逝去)によるものが最も有名だと思うのですが、このリミックスは、ブレイクで視界で開けるようなブルガリアン・チャントへの抜き方など、何処か彼のリミックスに通じる雰囲気があって好きです。





□ Terra Ferma

The Adventures of....

Platipusレーベルは、Simon Berry(a.k.a. Art of Trance、Union Jack)によって設立され、UKトランスの黎明期を牽引してきましたが、2000年前後のレーべルカラーとしては、チルアウトやゴア、Acid Tranceといった曲調をブレンドした、一見掴みどころの無いアーティスティックな作品群を多く扱っていたのが特徴的で、現在のトランス・ハウスのアーティスト・アルバムに見られるような起伏に富んだ作品の作り方に、少なからず影響を与えているのではないかと思えます。

SimonとはUnion Jackとして共に活動していたClaudio Giussaniがソロユニットとして立ち上げたのが、このTerra Ferma。2000年に発売されたアルバム"the Adventures of..."は、当時主流であったエピックトランスのメソッドを軸に展開しつつも、アルバムの緩急をアンビエント、アシッド・トランス、トライバル・ハウスと、ジャンルの垣根を縦横無尽に行き来することで設け、クラブミュージック・アルバム(とりわけトランスの文脈)においてアーティスト性を主張するアルバムの走りとなったとも言える作品。


Sleepthief NEW Single / "The Chauffer / Send Me an Angel"

2007-02-18 11:01:43 | music4
>> http://www.myspace.com/sleepthief

Sleepthiefのニューシングル"The Chauffer"に
"Send Me An Angel"が収録されるようです。
来週にはトラックリスト、Video Clipが公開されるとのこと。
CDシングルはNeuro Discよりの限定数リリースで、
Eurydiceのようにi-Tunesでの販売となります。


□ Solarstone >> Landscape@unit

Solarstone (Richy)Landscapeの一周年イベントで昨日初来日していました(ノд`)・。・。

彼の案内役を務めたj.d.さん曰く、かなりの日本人女性好きで、
街角でしょっちゅう目移りしていたらしい。このエッチ!

とはいえ、私が最も好きなトランス/チルアウトDJで、
現在のアンビエントライクなトランスの第一人者。
(Adiemusをサンプリングした"Seven Cities"でクラブシーンを席巻)
都合で上京できませんでしたが、昨日はよっぽど空港へ
駆け込もうかと。。。次回は絶対行きます!!


不思議がいっぱいGoogle Earth.

2007-02-17 14:14:49 | art music
Circle_1

(The Richat Structure, a prominent circular feature in the Sahara desert of Mauritania near Ouadane)


□ Google Earth Mystery Trek

>> Google Earth
>> Google Earthで見つけた奇妙な場所 Part2

謎の地上絵、不可解な地形、顔のように見える森、モザイクで隠蔽された機密区画。人の所業か自然の力か。この地球上には、わたしたちの想像も及ばない「不思議な造形」が溢れているーーー。

Celestiaが飽きてきたので(早ッ!)、再びGoogle Earthで衛星写真を楽しんでいます。NASAの"World Wind"の普及版のようなものとして考えていましたが、ユーザビリティという点ではこちらの可能性が遥かに高いですね。故に課題も山積しているのですが。。因にわたしはGoogle Earthがあれば一ヶ月引きこもって遊べる自信があります。(`Д´)ゴゴゴ...

上記のスレッドにあるように、なんせ地球は広いものですから、すっごいヘンテコなものも沢山写真に捉えられているのです。たとえば、

Triangle
(37.589046655N, 116.926611164W)

area51の周辺にある、一辺1.2kmの三角形。


Airplane

ミサイル実験で撃墜されたと思われる飛行機の残骸。


Ephemeralbeauty3

(キング・ハリド軍事都市)


Elephant

アフリカの草原を行くゾウの家族。実はこれは衛星写真ではなく、航空写真を合成したもの。Google Earthのシームレスな映像のシーケシングはそうして実現されています。

Google Earthのインタフェース上には、こうした映像にアトリビュートを設けている様々なコミュニティや無数のインフォメーションを表示することができます。後はルート機能の日本版への早期の実装を望みます。

個人的にどう楽しんでいるかと言うと、地点間の旅行経路を確認したり、誰も踏み入らないような辺境の暗い土地を見つけて悦に入ったりするくらい。学術用途、ビジネス・マーケティングには技術的にまだまだ向かないと思います。(Pro版と Google Earth Enterprise Solutionsは、そちらの方に特化しているものの、地理空間データの一点集積は、インターフェース上の限界も示唆してしまう)しかし、改めて地球を見回してみて、地上に遍く根を張る生命ネットワークには、ただただ感嘆せざるを得ません。地球の緑色って、すべて命なんですよね。当たり前のことだけど。今「アリタ前」って打った。。

最後に、わたしが見つけたお気に入りの風景を二つ。
場所は詳しく説明できないので、
写真の経緯度でトラックしてみてください。

もしかしたら、まだ誰も見つけていない景色は
あなたが見つけるかも。。


Ephemealbeauty



Ephemeralbeauty2






□ Tunes of the Day

□ Steve Roach / "Spirit Dome"

ll





□ arne nordheim / "electric"

solitaire

>> biosphere / deathprod "nordheim transformed"レビュー (頁下部)

北欧のアヴァンシーンを牽引するルーングラモフォンから、ノルウェーの現代作曲家の作品集。前衛音楽の過渡期に作られたものだけあって、30年という時差を感じさせない程独特の音世界を構築。ミュージックコンクレートの枠内に属するものですが、音の透明度、質感、コラージュセンスが抜きん出ています。時に電子音で繋ぎ、生々しく触感を嗅ぐわせる音像を無秩序に羅列。しかし確実に感情をコントロールされてしまう気味の悪さ。不協和音やハム音、人声や何かが壊れる音など、一寸先の予想もつかない音のパンデモニウムといった様相を呈しています。





□ fennesz / "Venice"

Chateau rounge

水の都ヴェニスをテーマにした憂愁派サンプリング・ノイズ。数々の環境音、音素材が極微の粒子となって、フラットなノイズの砂絵に織りこまれています。そのノイズ平面一つを操って膨大なイメージを喚起させる手法で、トライバルコーラス~都市の喧騒、自然音までも表現してしまう手腕は流石。刹那にクリアなビートが割りこんで来たり、David Sylvianが登場する哀愁のボーカルトラック"Transit"など、アルバムの表情も様々。


PANTONE 8400.

2007-02-15 23:32:35 | music4
Pantone8400_1


□ SoftBank 812SH SV

PANTONEケータイ、着荷しました♪
PANTONEメタリックフォーミュラの8400番、
ハーフミラー仕上げのミニマルなデザインで嫌いじゃないです。

Pantone84002_1

待ち受けはPANTONEのカラーチャートが一定時間で
切り替わります。Simple is Smart.
機能面の方は特に興味ないのですが、
ボタンも押しやすくて、インターフェイスも直感的で好感。
(Sharp製に帰ってきて落ち着いたというだけかも)

ちなみに、割賦金システムが嫌いな私は
スーパーボーナス非加入で本体料金を一括払い。
今月からWプラン¥980だけで使わせて頂きますv




□ Tunes of the Day

□ Maor Levi

reflect

Maor Leviの新曲です。今冬一番のイチオシトラック。
氷の結晶の如く降り注ぐ硬質でアトモスフェリックなサウンドテクスチャ。



□ Planisphere / "Solarism"

no sugar added

L-Veeのプログレッシブトランス用の名義、
Planisphereのニューアルバム"Solarism"が
2/13にリリースされました。
淡く澄んだ透明感と煌めきは健在。

この曲は有機的な生音コラージュが
どこかGill Norris / "Forme"を彷彿とさせます。



□ Alucard (last update)

http://www.myspace.com/alucardpeterm
http://www.alucard.ca/

Alucardの最新楽曲がmyspaceで試聴できます。"Lonely Night"が感動的なので是非聴いてみてください!。しかし"When Two Hearts Collide"もそうですが、最近は逆にシンプルでスッキリした音に傾倒しつつありますね。環境音のサンプリングやダークな曲調が好きなのですが。。Scott Bond and Solarstone / "Redline Highway (Alucard Mix)"やZehavi and Rand / "Paroxetine"のリミックスのように吹っ切れた、重厚でシネマティックなサウンドメイキングがまた聴きたい。。。


無関心という呪い

2007-02-15 17:17:09 | 日記・エッセイ・コラム

「無分別な公平」は偏向でしかない。
然るべき差異があってこそ人は「価値」を享受できる。
この価値を巡り、人はネットワークを動かす。
明らかにバランスを欠いた公平さは
それ自身が獲得するはずだった価値を
自ら壊していることに気付くことができない。

彼らの無関心は、自身を助くることのなかった
世界と、自己への、いわば呪いであり、
彼らを否定するあらゆる論理を偏向して
無価値に臥してしまうダストコードである。


Sleepthief feat.Kristy Thirsk/ "Send Me an Angel"

2007-02-14 19:07:09 | music4
□ Sleepthief feat.Kristy Thirsk / "Send Me an Angel"

http://www.myspace.com/sleepthief (フル試聴)

Sleepthiefの新曲"Send Me An Angel"がmyspaceにて公開されました!マイナー調で物悲しくも雄大なストリングスとドープなビートが印象的で美しい佳曲。サースクの潤った幽玄な歌声が存分に堪能できます。今までで一番好きかも。

the Scorpionsの同名曲をKristy Thirskがカヴァーしたもので、ギターはBalligomingoで組んだVic Levakが弾いています。新アルバムに収録されるのも楽しみですが、単体でのリリースも望みます!


関連して、"the Dawnseeker"でフィーチャーされた
san.drineも近々ニューアルバムを出すということで期待です。

http://www.san-drine.com/
http://www.myspace.com/sandrineonline

ディープ・イルビエントなサウンドに乗せた、官能的なフレンチ・トリップホップで、その向きの方にはSleepthiefよりも受けるかもしれません。


そういえば今日2/14はヴァン・アレン帯の日ですね。

(Van Allen Velt) 引用:Space VLBI

※SVLBI・・・世界中の電波望遠鏡を駆動した3-4万kmの仮想望遠鏡による観測プロジェクト。

赤道上空を中心に、地球をドーナツ状にとりまく、高エネルギーの粒子が多量に存在している領域です。放射線帯ともいいます。

 高度2千~5千キロメートルを内帯、高度1万~2万キロメートルを外帯といいます。高エネルギー粒子はほとんど陽子と電子からなり、内帯には陽子、外帯には電子が多くなっています。

 1958年に、エクスプローラー1号(アメリカが打ち上げた最初の人工衛星)の観測結果から、アメリカのバンアレン博士が発見したので、この名前がつきました。

 宇宙空間の高エネルギー粒子が、地球の磁場に捕捉されたて出来たものと考えられています。このような放射線帯は、地球以外にも、木星や土星などに存在することが認められています。


***********************************************

"Send Me an Angel"

Music :Rudolf Schenker
Lyrics:Klaus Meine

The wise man said just walk this way
To the dawn of the light
The wind will blow into your face
As the years pass you by
Hear this voice from deep inside
Its the call of your heart
Close your eyes and your will find
The passage out of the dark

Here I am
Will you send me an angel
Here I am
In the land of the morning star

The wise man said just find your place
In the eye of the storm
Seek the roses along the way
Just beware of the thorns

Here I am
Will you send me an angel
Here I am
In the land of the morning star

The wise man said just raise your hand
And reach out for the spell
Find the door to the promised land
Just believe in yourself
Hear this voice from deep inside
Its the call of your heart
Close your eyes and your will find
The way out of the dark

Here I am
Will you send me an angel
Here I am
In the land of the morning star
Here I am
Will you send me an angel
Here I am
In the land of the morning star

????????????????

賢者の伝え 夜明けの光射す方へ
ただ歩めと
吹き抜ける年月のように
風が頬を打とうとも
その深淵なる声に耳を傾けて
心があなたを呼び起こす
目を閉じれば見つけるでしょう
闇を引き裂くあの道を

わたしはここにいます
どうか天使を遣わせてください
ここは
暁の星出づる地


賢者の伝え 嵐の目の中で
居を構えよ
道なりに咲くバラを手繰り
ただ棘に触れてはならぬ

わたしはここにいます
どうか天使を遣わせてください
ここは
暁の星出づる地

賢者の伝え 手を翳して
その刻を掴みなさい
約束の地の扉に向かい
己を信ずれば
深淵の声を心に呼び覚ます
目を閉じれば見えるでしょう
闇を抜けるあの道が


わたしはここにいます
どうか天使を遣わせてください
ここは
暁の星出づる地
天使をわたしに
どうか....


Jan Švankmajer / "J.S.Bach:Fantasia g-moll"

2007-02-14 18:21:54 | art music
Gmoll1_1

□ Jan Švankmajer / "J.S.Bach: Fantasia g-moll"

http://stage6.divx.com/members/292995/videos/1114026

ヤン・シュバンクマイエルの1965年のモノクロ作品。
バッハの『ファンタジアとフーガ ト短調 BWV.542』に捧げた即興映像アート。音楽と視覚効果の共感覚的でシュールな演出が刺激的です。(バッハ時代の「幻想曲・ファンタジア」もまた、即興的作品を指して用いられることが多い)

錆びた鉄錠門、朽ち果てた廃墟の鉄砕、打ち捨てられた廃墟、ヒビ割れた石壁....オルガンの響きと喚起される触覚や空気感といった共感覚をトレースするように、これらのモノクロの粒子のテクスチャとフレームがダイナミックに投射されます。

石壁の線上のキズと旋律をシンクロさせたり、和音で『扉の開・閉』を表現してみせる鋭敏なセンス。極微時間で明滅しながらレイヤーが分裂、重なる映像。あたかも音が物質を浸食するように、ストップモーションで捉えられた石壁に穴が空き、杭が穿たれます。そこは正に「形而上の魔術的操作」によって顕現される世界であり、私が『家での静かな一週間』に次いで好きな映像作品です。

「壁に遮られた二つの窓枠」、石の詰まったポスト、消える瞬間の電球、壁に埋め込まれた水道や錠前など、もはやそこに在る意味を失った生活ガジェットの数々。かつてそこにあった生活者の不在と荒廃が、どこか本能的な閉塞感を呼び起こすようです。生の無常感とナンセンスさ。人が生きながらにして抱いている人間感覚への「アンチセンスな部分」を逆にアートへと出力することも可能である。負荷と共感のダイナミクス。私たちが生に求める意味(幻想・ファンタジア)はそこにある。

(※どうでも良い話ですが、私は廃墟が大好きで、その匂いや空気感を感じると頭の中が「ボォーーッ」と白く霞んで、気が遠のいてしまうことがあります。これが凄く快感。。。神社・仏閣でも似た感覚が味わえるので、よく足を運んだりしています。)



□ Tunes of the Day

□ Michael Murray / "Bach:Organ Works"

Fantasia and Fugue in G minor BWV.542


□ J.S.Bach / "Musikalisches Opfer BWV.1079."
(Academy of St Martin in the Fields / Marriner)

Ricercar 1 (a 3)
Canon a 4

1747年5月7日、息子のC・P・Eバッハとその家族に会う為に訪れたポツダムで、プロイセンのフリードリヒ大王(CPEバッハが宮廷楽士として努めていた)に献呈した即興曲を、ライプツィヒに帰ったのち作品として完成させたのが『音楽の捧げもの』で、ここで試行された「逆行カノン」、「反行カノン」、「螺旋・無限カノン」といった、しばしば現代の記号論や音響学においても言及される数々の難解な対位法技巧は、平行して書かれた『フーガの技法 BWV.1080』の中にも「多重フーガ」や「鏡像フーガ」といった発展を見せながら集約されています。(Canonには、ラテン語で『最上級』という意味もある)

1747年5月8日、フリードリヒ大王が再びバッハに与えた主題は、多声部のフーガにおいては近接模倣のストレッタを作り難い構造を持っていたため、即興時にはバッハ自身のテーマに基づいた6声部のフーガが演じられましたが、作品として完成させるにあたっては、王の主題を用いた『6声部のリチェルカーレ』として結実しました。

ここで紹介する"Ricercar1"(3声部のリチェルカーレ)は、バッハが実際に王の前で演奏したものと言われています。追従する5つの各カノンはぞれぞれ音の関係性を前後上下に反転したり、循環、上昇から原調へと回旋させるといった操作がなされています。また、次の「5つのカノン」のうち、Canon a 2、Canon a 4は『謎のカノン("riddle" or "Enigmatic" Canon)』と言われ、6番の指示句には「尋ねよ、さらば見出さん」(※マタイによる福音書7章7節「"Petite et dabitur vobis quaerite et invenietis pulsate et aperietur vobis."(求めよ、さらば与えられん、尋ねよ、さらば見出さん、叩けよ、さらば開かれん)」からの引用)とあり、その解釈は演奏者に委ねられます。続く『反行の拡大カノン』、『上方5度のカノン風フーガ』と、構造上の操作を更に展開しながら、最終楽曲「6声部のリチェルカーレ」によって作品全体が統合され、結晶化します。

余談ですが、バッハの最後の創作は一般に『フーガの技法』のコントラプンクトゥスXIV、"B-A-C-H"の主題に基づくフーガが現れて中断された部分で終曲を迎えた部分だとされていますが(実はバッハが以前に書き終えていたとされる見解が強い)、この突然の断絶の先に、ミロのヴィーナスにも共通する、永遠に途切れることなく生成を繰り返すリチェルカーレが響いているような幻想を抱いてしまいます。それは現代の音楽の内で脈動を続ける、彼の残したエスプリか、あるいはもっと形而上に記銘された統合概念か。「言語(音楽書法)は思考を規定する」。私たちが音楽に抱く共感覚とは、非存在にして自らを顕現する構造上の振る舞い(Behavior)、共振の中で作用するものだと思います。


Celestia + A Posteriori.

2007-02-11 16:42:33 | Enigma
Celestia


□ Celestia >> http://www.shatters.net/celestia/

MacBookに買い替えてから、iStarsやTerra Vistaなど、細々と天文シミュレーションソフトを増やしているのですが、最近は空いた時間さえあれば、この手のソフトの巨城とも言える"Celestia"を弄って過ごしています。紹介はもはや必要ないと思いますが、Windows、Linux、Mac OSで動く三次元データソフトで、NASAが開発に協力しています。

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↑こういう操作がそのままPC上で再現できます。リアルタイムでの太陽系の状態だけではなく、"Time"、"Travel"という時空パラメータの操作によって、過去、未来のあらゆる時間、位置の状態を観測することが可能。彗星衝突といったイベントや、人工衛星、星雲や惑星のテクスチャも"Add-ons"でインストールして楽しむことができます。

Pluto_1
(冥王星とカロンから臨んだ太陽系)


マウスや方向キーでの迫力満点で泳ぐような自在な視点コントロールが売り。"Location"メニューでは指定天体への接近の仕方や、視野方向、軌道の同期設定、"Verocity"を変えれば一定のスピード(1km/s~1ly/s(超光速)で離脱しながら天体を俯瞰して、天体の運動のダイナミクスを感じられます。軌道や星座名といったデータの表示/非表示も簡単に切り替えられる他、多様な機能があって、まだまだ使いこなすには時間がかかりそうです。

関連して、先月Googleが正式にLSSTのデータストレージに関する技術開発を提携したということで、将来はCelestiaにGoogle Earthのような機能を付加したものが登場するという見方が強くなっています。最終的には、イームズの『Powers of Ten』のように、宇宙からナノスケールまでカヴァーするデータスペースが、ユーザ間を結びつける時代が来るのかもしれませんね。


さてCelestiaですが、私はもはや普段聴くことが無くなったEnigma / "A Posteriori"をイメージした楽しみ方を提案します。


"Eppur Si Mouve"
 ・・・まずは地球の周回軌道をトラッキングしながら、地球の回転運動を実感。天体のタイムスケールの再現性に感嘆しつつ、故郷を見下ろします。


"Feel Me Heaven"
・・・夢見心地で浮遊感を味わいながら、一気に"Saturn=Mephisto"であるところの土星へ。天球と星々がグルリと円を描いて、瞬く間に土星の環へ。しばし"Dancing with Mephisto"。


"Northern Lights"
・・・http://pds.jpl.nasa.gov/planets/captions/jupiter/aurora.htm
↑木星の北極上空で観測できるオーロラの音を、人工衛星ガリレオが録音したもの。イオや、エウロパとガニメデの磁力線もオーロラを発することがわかっています。それはまるで"Invisible Love"、彼らの囁き交わす見えざる言葉なのかもしれません。


Io

"Message from IO"
・・・"Hello & Welcome"木星。キャプチャはイオから臨んだ木星。(さぁてきとーになってきた。。)


"20,000 Miles Over the Sea"
・・・ Celestiaでは、どんなに惑星に接近しても極限まで衝突はしません。地球の水平線に留まることもできます。そして2万マイル彼方の月へ"Sitting on the Moon"。天体間を自在に飛び回るのは正に"the Alchemist"気分なのです。


"Goodbye Milky Way"

Sol
・・・"I will miss you,Children of the Sun.But It's time to go away"


Sol2
超光速で太陽系から遠ざかると、星座を形作る恒星間の位置関係が崩れて収束していきます。恒星同士の距離も厳密に再現していて、ゆっくり遠ざかる星、眼前を駆け抜ける星と様々。ちょっと切なくなってきます。


Milkyway
・・・"Goodbye Milky Way"。紫の線は星座の収束したもの。あそこに太陽、そして地球があります。


Goodbye
"in 5 billion years the Andromeda Galaxy will collide with our Milky Way."

・・・アンドロメダ銀河。上に見えるのが私たちの天の川銀河です。残念ながら5億年後までのシミュレーションは実行できません。また、Celestiaで遡れる距離の限界は、点在する銀河が見えなくなるまでで、Mitakaのように大規模構造を確認することは出来ません。"Mission is over,Mission is done","I go home,until someday"。そろそろ還りましょう。

でも何処に?


上述のGoogleに限らず、Astronの"SKADS/EMBRACE"とNASAのジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡開発へのIBMの参入など、最近は宇宙研究、特に天文観測分野でのIT技術の提供が目立ちます。膨大化するデータの処理とマイニングが肝となっているのですね。Bio-informatics発の技術が天文アルゴリズムとして利用できる可能性もあり、各分野の技術が加速度的に結集しつつあるような印象も。たとえば私たちの構築するヴァーチャルスペースでの操作が、リアルな宇宙活動へと直接応用できるようになる日も近いでしょう。あるいはその逆、Enigma=錬金術師のように、リアルと寸分違わぬ宇宙空間を体感的に浮遊する未来が訪れるのかもしれません。





□ Tunes of the Day

□ Vangelis

Monastery of La Rabida
Psalmus Ode


□ Craig Armstrong / "Piano Works"

Hymn 3
Heatmiser2


_*


Diamond Light Source synchrotron opens for business.

2007-02-07 05:15:05 | Science
Diamond D2

>> BBC NEWS ("Super-scope" opens for business)
>> Diamond Light Source Press Release

This week marks the dawn of a new era of scientific endeavour as Diamond Light Source, the UK’s brand new synchrotron facility, opens its doors for business and welcomes its very first scientific users. Top academic teams from Durham, Oxford, Leicester and London have been selected to be the first users of one of the brightest sources of light in the world that will enable them to find out more than ever before about the secret structure of the world around us.


英国が30年来サウス・オックスフォードで開発を続けていたDiamond Light Sourceシンクロトロン(放射光設備)が、ついに開発プロジェクトと研究者にむけて開放されました。総延長562.6m 。事実上、世界最高出力の中間エネルギーX-rayシステムで、第一陣の研究プロジェクトには、磁気学から生体高分子結晶学の研究者が名を連ねています。

特に蛋白質結晶学における構造決定の効率化(高出力の放射線は、高精度の測定と単位時間での回折像検出の高速化が可能)期待できるので、創薬分野における英国の優位性を更に確保しそう。

その恩恵はなによりバイオテクノロジー、ベンチャーキャピタルへの投資基盤の厚みによって得られているもので、(Diamond Light Sourceの資金源はCCLRC(英国政府の研究会議中央研究所評議会)とWellcome Trustで3億7000 万ポンドに及ぶ)オックスフォードには世界をリードするプロテオミクス企業としてProteome Sciences社と双璧を成すOxford Genome Sciences社がある他、アメリカのGileadSciences社をはじめとする世界有数のバイオ技術会社が英国に本社を置くなどしていて、これを契機に更に先端技術の集約に拍車をかけそうです。

(※とはいえ、昨年の英国研究議会では大規模研究施設の有益性のエビデンスが不十分だと指摘されていた他、このDiamond Light Source Synchrotronに従事するエンジニアの不足や偏りを懸念する声も聞かれていた。背景には研究職のグローバル化があると考えられている。大規模な学際研究において確実にキャリアアップを期待できる、複数分野に跨がったエキスパートの育成が急務。)

Reserch Councils UK


The IPCC 4th Assessment Report.

2007-02-04 12:26:55 | music4
>> http://www.ipcc.ch/
>> http://www.ipcc.ch/SPM2feb07.pdf (Summary)

地球の温暖化要因が科学的に"very likely"、ほぼ90%の確率で人間に拠るものの可能性が高いとされました。世紀末までの平均気温上昇予測では、best estimateで1.8-4.0℃で、前回の値を若干下回っています。(拡大は変動幅のみで、気温上昇の「加速化」は、"Likely range"についてのマスコミのミスリーディング)

気候変動の人因性の高さは、逆に変動抑制の可能性を高くします。(但し、CO2濃度と気温上昇との相関には正のフィードバックが在るため、実現されてしまった温暖化を冷却することの実現可能性は低い)しかし、現状で多発している温暖化要因によると見られる異常気象によって、世界的な作付けに影響が出ると、すぐに食糧問題から地域紛争まで響いてくる為、対策が急務であることには何ら変わり在りません。海面上昇については、南極大陸の融解についての調査が遅れている為、現時点での数値的な信頼性は評価できないものと考えられます。

経済的なダイナミクスに染まりつつある、2012年までの京都議定書以降の国際的な温暖化ガス排出量削減の枠組みに必要なのは、環境技術開発とアセスメント事業へのインセンティブの拡大であると考えます。たとえば、ゴミのリサイクル一つとっても、リサイクルにかかる燃料費、輸送におけるエネルギー消費を総合的に評価すると、まだまだ削減出来るアルゴリズムを開発できる余地があるはずです。環境維持・再生の「長周期でのリスク・コストを評価する」情報体系が、まだまだ統括されていないと感じられるのですね。

(これについては、対環境モジュールだけでなく、各事業のフレームワークを組み立てる主流となっている現在の『オブジェクト指向型』システムでは限界を迎えていると考えられます。つまり、個別のトランザクションの効率化を全体に還元できなければ意味が無い。これからは相互換に異体系間を繋ぐ、もっと俯瞰的で、自己評価・生成的な枠組みが必要となる。)


□ presume.

英国の温暖化ガス削減量、京都議定書目標値の2倍となる見込み (NIKKEI BP.net)

同時に、現状での温暖化ガス削減については、英国独自のポリシーミックス(「気候変動税」、「協定制度」、「排出権取引制度」の共用)により、政府・民間、EUでの取り組みと協同体制が成功して、目標値を大幅に上回る改善が見られたというケースが報告されており、京都メカニズムにおいて今後強い立場を維持するものと思えます。

一方、環境税すら実現していない日本では、それが今後の各企業への環境取り組みへのインセンティブ発効の財源として必要不可欠(と、私は考えている)にも関わらず、阻害しているのはやはり経団連の利己的な活動に拠るもの。日本においてはまだまだ「勝ち組が目標」と言い換えても良いくらいの「自己中心的な経済力学」というエゴの支配力を抜け出せていない。「格差は構造問題である」という本質と、その世界の構造の中で経済的強者に必然的に生じる「罪の責任」を果たそうとは考えられないのです。

(然し乍ら、環境問題等への経済的行使力と責任の有無は、個々の経済力のみに由来するものではない。彼らと関係性を築いて、経済的スタンダードに置いている人々全員が相互要因を兼ねている為、責任と行使力は分配されていると捉えられる。)


資本主義は、そのシステムの性質上、拡大し続けなければ存続できない。その陰で私たちが食いつぶしているものは何か。明らかにバランスを欠いた世界で、私たちは「日常」を享受できる。これは「寄附」で贖えるレベルの問題ではありません。しかしながら、私たちが守るべき日常がなければ、今貧困に晒されている人々へ未来に受け渡すべき日常も危ういものになる。(貧困を産み出している現状のシステムを直ちに放棄すれば、彼ら自身も被るリスクがある)その取捨選択には慎重な手続きが必要なのも事実です。

生命ネットワークには「適応疲労」という限界があって、環境を定義する変数のハードランディングを繰り返した適応度地形においては、ネットワークを保持するある幾つかの要素が変調をきたしただけで、ドミノ式にネットワークが崩壊することがあります。環境の変動を予測することは私たちに出来ても、それがもたらす影響の種類と深刻さは、問題が顕在化するまで見落としてしまう可能性が非常に高いのです。


□ reverie.

地球は、生命は、人間が何をしたところで、たとえ草木一本残らず焼き尽くそうが、素知らぬ顔で歩みを続けるでしょう。結局の所、環境問題とは、人間が人間自身に課した教条に過ぎません。護るべき自然と生態系とは、人との関わりの中で、中心的なシステムを担い、指標となり得るものなのです。

あなたには家族がいますか?
あなたには好きな人がいますか?

未来を見据えると言うことは、過去に立脚するということ。彼らの子供と、その子供達の幸せを願うことが出来るのなら、その「情」は何よりも確かな、生命の歴史が刻印した「人の指向性」なのかもしれません。


□ tunes of the day.

□ e.s.Posthumus / "Unearthed"

Antissa
Menouthis
Isfahan


>> lens,align.:e.s.Posthumus review