(上:North American Version) (下:UK/Europe Version)
□ Delerium / "Nuages Du Monde"
>> lens,align.: Nuages Du Monde Review.
>> :: Delerium Maniax ::
>> Delerium.ca
Release Date; 03/ 10/2006
Label; Nettwerk
Cat.No.; 306022
Format:1xCD
EU盤が到着致しましたので、クレジットから得られた情報を追記します。
Nettwerkでは"Nuages Du Monde"とDNA Printが当選する
コンテストを開いているものの、CDを販売する予定はないみたい。
(翌日Werkshopでの取り扱いがはじまりました)
http://www.nettwerk.com/deleriumcontest/
先にリンクした、
当ブログのプロモ・レビューと合わせてご覧ください。
>> lens,align.: Nuages Du Monde Review.
(確認情報の差で齟齬がありますがご了承ください)
プロデュース .
Produced by Rhys Fulber and Bill Leeb.
Mixed By Greg Reely at Hipposonic Studios.
Programming by Rhys Fulber.
事実上、"Semantic Spaces"、"KARMA"以来の、Bill LeebとRhys Fulberのデュオ作品。Rhys Fulberが全曲で参加し、プロデュースの比重を占めているようです。どうりでConjure One/ "Extraordinary Ways"とビートワークが酷似していたわけですね。。
ミキシングにはおなじみGreg Reelyの起用。
他にはストリングス、コーラスアレンジにChris Elliott。ベーシストとして、Fulberの妻Leah Randiが数曲に参加。
"Chimera"の"Returning"でピアノを弾いていたRoy Salmon(=Roy Salmond)がピアノ/ギターで参加。
また、Conjure One/ "Face the Music"をリミックスしている
RedankaのAndy HoltがAdditional Productionで参加。
おそらくビート回りを強化していると思われます。
スリーブには、各アーティスト側で用意された写真(転載)とメッセージがクレジットとともに記載されています。
各曲の制作については、ヴォーカリストサイドのスタジオで録音、転送するという、いつもの方式を採用。以下に一曲毎の詳細に触れて行きます。思いの外カヴァーや引用が多くありました。
(楽曲の作風と感想については上記リンクのレビュー参照。)
1. Angelicus feat. Isabel Bayrakdarian
(Leeb/Fulber/Kradjian)
五世紀始めのアルメニア聖歌の断片より引用。
歌詞は『アレルヤ』『アーメン』と、ヴォカリーズ(母音のスキャット)で構成。
この野太いベースの疾走感はAndy Holtによるものだろう。
録音はトロントのカナダ・ブロードキャスティング・センター内に
設けられたグレン・グールドスタジオで行われた。
希代のピアニスト、Glenn Gouldを讃えて設立された当スタジオは世界屈指の録音技術を持っている。
>>
http://glenngouldstudio.cbc.ca/
2. Extollere feat. Katharine Blake & Mediaeval Baebes.
(Leeb/Fulber/Blake)
中欧に伝わる詩"Love For A Beautiful Lady"を引用。
引き離された恋人達に北風が告げる。彼らが再び出会う日がくることを。
録音はキャサリン・ブレイクの自宅スタジオにて。
プロデューサーのPete Davisによるアレンジが加えられている。
3. The Way You Want It To Be feat. Zoë Johnston
(Leeb/Fulber/Johnston)
Zoë Johnstonの自宅スタジオにて。
Roy Salmonが各演奏パートを担当。
4. Indoctrination feat. Kiran Ahluwalia
(Leeb/Fulber/Ahluwalia)
ブルックリンのSystems Twoにてヴォーカルの録音。
Andy Holtのプログラミング。
彼女がこの音楽を聴いた段階での印象を歌詞にした。
"Chalo ni sakhi,dhundo moray mun ke khevaiya"
『友よ、一緒に探しにいこう。私の心を良き方向へ導く者を。』
5. Self-Saboteur feat. Kristy Thirsk
(Leeb/Fulber/Thirsk)
バンクーバーの自宅スタジオにて録音。
ギターはRoy Salmon。
『この歌は、ある人たちのことについて書いたの。
彼らは世界に憤りと怒りを感じている。
自分自身が人生で失ってしまった機会によって。
彼らは自分の失望をいつも誰かのせいにしていて、
それが身勝手な怒りと高慢であることが見えていない。
その怒りと高慢の陰に永く隠れて生き続ける人間もいるわ。
彼らには理解できていないのよ。
己の最も忌むべき敵は己であることを。』
6. Tectonic Shift
(Leeb/Fulber/Gerrard/Perry)
以前にここでDead Can Danceの"Windfall"と
酷似していることを指摘しましたが、
Gerrard/Perry(=Dead Can Dance)のクレジットの通り、
同曲へのオマージュのようです。
旋律を微妙に開いてアレンジしています。
7. Lumenis feat. Isabel Bayrakdarian
(Leeb/Fulber/Kradjian)
Armoury Studioにて録音。
ベースはLeah Randi。
8. Fleeting Instant feat. Kirsty Hawkshaw
(Leeb/Fuber/Hawkshaw)
Kirstyの自設スタジオ『The Shed』での録音。
ヴォーカル・プロダクションにTom Hill。
ギターはRoy Salmon、Leah Randiのベース。
9. Sister Sojourn Ghost feat. Katharine Blake & Mediaeval Baebes
(Leeb/Fulber/Mediaeval Baebes)
ミディーヴァル・ベイブスの2005年のアルバム、"Mirabilis"に
収録された"Umlahi"をデレリアムの解釈で引用、アレンジしたもの。
歌詞はブレイクの造語で歌われている。
三たびAndy Holtのプログラミングが光る。
Roy Salmonはギターとあるが、ピアノも彼の特徴を匂わせている。
10. Lost and Found feat. Jaël
(Leeb/Fulber/Jaël)
スイスのベルンにあるLunikの録音スタジオ、
INFLUXにて、バンドリーダーのLuk Zimmermanが、
Jaëlのボーカル・レコーディングを担った。
ギターはRoy Salmonによるもの。
11. Apparition
(Leeb/Fulber/Elliott)
ボーイ・ソプラノの正体はGreg Froeseなるパフォーマーで、
Mushroom StudioでGreg Reelyが録音したもの。
合唱はChris Elliotが指揮したようだが、果たして
サンプラーによるものなのか、生演奏にエフェクトを
かけたものなのかは判定が難しい。
歌詞は英語で歌われているようである。
と、とりあえずこのように現時点での情報をまとめてみました。
この後数日に渡り各曲の歌詞/対訳を掲載したいと考えています。
情報の総括は今のところ目処がたっていません。。
(構成に無理が生じた為・・・)