lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

錯節

2006-04-30 22:33:36 | 写真
Img_0581b
(IXY DIGITAL L2; Exp.±0; AWB; Evaluative.)

煙る荒廃 鼻をつく薪の燻り
茅葺きを叩く雨に
窓の景色は褪せる
久しい重みに軋む床板だけが
この錆びついた空間を
解きほぐすように響き、
ゆっくりと押し動かそうとしていた。

何かを感じるにはあまりにも
虚ろな時間。
しかしこの隔絶感、
淡さこそが、生の生々しさであった。



□ Chicane feat.Tom Jones / "Stoned in Love" CDS

Music for Elevators

ChicaneがTom Jonesを迎えた
ニューシングルのカップリング曲。
タイトル通り、Chicane色の
"Elevator Music"。



□ Dot Allison. / "Afterglow."

Alpha Female
Colour Me



_*


Chanting Stones.

2006-04-29 00:03:22 | music2
120336555_m

□ Chanting Stones / "Chanting Stones"

Illumination
Descending
Eternal

Release Date; 16/04/2006
Label; Orange Music
Cat.No.; OM79650
Format; 1xCD

>> Tracklisting

01.Illumination
02.Descending
03.Whirlpool
04.Eternal
05.Firelight Ceremony
06.Clandestine
07.In Time
08.Tribes
09.Silhouettes
10.Wandering

Jamez BitzのDelerium、Amethystium直系アンビエント。
Sleepthiefこと、Justin Elswickへの謝辞が述べられたCDスリーブには、他にもBahn氏をはじめ、多くのDelerium関係のコミュニティの人々の関与を経てきた足跡が滲んでいます。

2年以上に渡るサイト上での活動で温められてきたアイデアは、中期Deleriumや、その系統のエスノ・アンビエントのファンが『聴きたかった曲』を具現化したようなもの。浮遊感のあるパッドや、ドープに響くリズムピース、神秘的、抒情的な憧憬を煽るメロディラインなど、要素に還元してみれば、これ以上ない仕上がりを期待したいところですが、「フォロワー」としての哀しさか、どうしても一線からは半歩引いたように古めかしく、淡白に感じました。


Sttdfc

□ Sleepthief on Musical Discoveries.

http://www.musicaldiscoveries.com/reviews/sleepthief.htm

Sleepthiefのインタビューと特集記事が、
Russ Elliot氏の著名な女性ヴォーカリスト統合サイト、
Musical Discoveriesに掲載されました。
Sleepthiefのヴォーカリスト(写真付き)、プロジェクトの経歴
類型アーティストなど、その背景と影響についても
この記事を読めば一通りカヴァーできます。

Sleepthief / "The Dawnseeker"は
i-Tunes USAでリリース中。
i-Tunes Europe、Canadaでも順次リリース。
CDアルバムはNeuro Discより6/27のリリース。


□ Tunes of the Day

□ Dave Miller/Capella Gregoriana/"Mystic Gregorian"

Introitus:Circle of Life
Hallelujah



□ Gregorian / "Masters of Chant"

Don't Give Up



_*

***************************************************

Don't Give Up
(Peter Gabriel)

この誇り高き地で私達は力強く育った
望まれるがままに
戦い方を教わり 勝つことを学んだ
しくじるなんて考えたこともなかった
もう敵なんていないかのように
私はもはや夢のすべてが砕け散った男
顔を変え 名前を変えた
誰も敗者など相手にしないのだから

あきらめないで
あなたには友がいるのだから

あきらめないで
あなたはまだ打ち負かされてなんかいない
あきらめないで
あなたなら乗り越えられる

見慣れた光景だった
自分がそうなるなんて思わずに
私達が追いやられることになるなんて
これほど不思議なものなのだ
物事が一転するとは

その晩 車で我が家へと走った
湖のほとり 私が生まれた家
夜が明けて その地を照らす
森は焼き尽くされていた

あきらめないで
あなたにはまだ私たちがいるよ
あきらめないで
そんなに多くのことは必要じゃない
あきらめないで
どこかにあるはずだから
私たちの居場所が

頭を休めて
考えすぎないで
きっと大丈夫
つらい時は
私たちをあてにしなさい

あきらめないで
あきらめないで お願いだから

この場から逃げ出したい
もう我慢できない
あの橋の上へと立って
見下ろしてみようか
何があっても
何が過ぎ去ろうとも
川は流れ続ける
川は流れ続ける

街を移り 苦労をした
ここを住処にしようと
どんな仕事だろうと 大勢が群がる
誰からも必要とされない人間達が

あきらめないで
友がいるじゃない
あきらめないで
あなたは独りじゃない
あきらめないで
一体何を恥じているの
あきらめないで
私たちがついてるから

今 あきらめてはダメ
あなたのことを誇りにしてる
あきらめないで
今までも決して楽ではなかった
あきらめないで
きっとどこかにあるはず
私たちの居場所が


3/31 グランド・ハイアット Tokyo

2006-04-28 00:37:46 | music2
Img_0561

>> http://www.grandhyatttokyo.com/

…3/31。午後2時頃、六本木ヒルズに到着。
この日のことはあまり書くようなことはないのですが、
簡単な感想を。

ロビーのゴージャスで洗練された雰囲気は素敵で、
薄暗くなってきた宵の頃なんかは、人通りも少なく
最高なのですが、日中はどことなくせわしない感じ。
トイレもとにかく大きい(笑)積み重ねた高そうな手拭タオルは、
使ったあとに横の回収箱にポン。

部屋の窓からは某元ライブドア社長の高層マンションが見えます。
バスルームは形状から何からだいたい前泊のコンラッドと同じで
ちょっとガッカリ。部屋でひとしきりリラックスしたところで、
六本木ヒルズ内を散策、都内を回遊の後、深夜近くに戻ります。

Img_0559 Img_0563_1

翌日はハイアットグループのゴールドパスポートの特典で、
午後2時のレイトチェックアウト。改めて、フロントが騒がしいのは
他と比べてもマイナスイメージが残る気がします。
ということで、ほとんど寝泊りしただけなので、ホテルについて
どうこうっていうのはあまりありません。ただハード面では、
ゴテゴテしたところが好みの別れる所かなーと思います。
人気の落ちついた頃に泊まるのが丁度いいかも。
隠れ家的な要素に安らぎを求めるなら、
断然パークハイアットの方をオススメします。

※ 画像がピンボケなのは、ISO Auto時の回路の不具合が原因でした。



□ Conjure One Live with FLA.

Conjure OneのLiveが、Frontline Assembly
ツアーのOpen Upとして行われることになったようです。

>> Tour Date

06/22/2006 08:00 PM  - Nation   
, Washington , DC 20374,US - 
supporting Front Line Assembly

06/23/2006 08:00 PM  - The Trocadero   
, Philadelphia, PA 19019,US - 
supporting Front Line Assembly

06/24/2006 05:00 PM  - Pacha   
618 W.46th St., New York, NY 10001,US - 
supporting Front Line Assembly

06/25/2006 08:00 PM  - Club Soda   
, Montreal, ,CA - 
supporting Front Line Assembly

06/27/2006 08:00 PM  - The Opera House   
, Toronto, ,CA - 
supporting Front Line Assembly



□ Tunes of the Day

□ Beanfield / "Seek"

15 & 8



□ Sweetback / "Stage 2"

All my days.



□ Ben Neill

Iceman (Electro Mix)

ラモンテ・ヤングに師事し、『ミュータントランペット』という革新的な複合楽器を開発、演奏。作曲技法においてはシュトックハウゼンにはじまる楽曲の数的構造と制御に関心を寄せ、数々の音楽のポストモダン運動、インプロヴィゼーションを繰り広げてきたアヴァンギャルド界きっての活動家でもあるベン・ニール。95年に行われたアンダーグラウンド・ダンスイベント『フェノメナ』を皮切りに、クラブ・ミュージックシーンにも大きな共感と造詣を深めていくことになります。

そもそも彼が音楽に抱く数秘的なインスピレーションは、科学思想家、Terence McKennaによるところが大きいということで、クセナキスやシュトックハウゼンの厳密なアカデミズムとは一線を画する、どこか超科学的なヒッピー的な嗜好に共鳴しやすいのかもしれません。


touch the sky.

2006-04-27 01:58:46 | 日記・エッセイ・コラム

□ 5月6日 みずがめ座η流星群が極大

http://www.astroarts.co.jp/alacarte/2006/200605/0506/index-j.shtml

ここ数日はネットにも繋いでいませんでした。
しばらくは起床→仕事→残業→就寝のデッドサイクル。
抜けるような青空、零れ落ちそうな満点の星空を
眺めていると、無意識にスーッと涙が。。(ノ-T
みずがめ座は私の生まれの星座でもあるので、
これを機にリフレッシュできたらいいな。



□ Tunes of the Day

□ 29 Palms

Touch the Sky (Vocal Mix)



□ Energy 52

Café del Mar (Michael Woods Ambient Mix)



□ Lange

Frozen Beach



_*


"I want to believe."

2006-04-18 01:35:09 | music3

□ 異星人解剖フィルム・製作者がカミングアウト

http://x51.org/x/06/04/0716.php

…FBI本部某所

スカリー「どうしたのモルダー?酷い顔をして」
モルダー「あぁ…。最低な気分だよ。この記事をどう思う?」
スカリー「ウズムシ男に下水で抱きつかれた時のような顔よ。」
モルダー「まだレチクル星人の胆汁にまみれた方がマシさ。」
スカリー「そんなこともあったわね。」
モルダー「解剖したらヌイグルミから軍人が出てきたことも。」
スカリー「あの地底王国と戦争していた宇宙船の乗組員ね。」
モルダー「まぁ、へこたれてちゃいけないってことさ。」
スカリー「そう、じゃ、あの事件を追ってドイツへ飛ぶわよ。」
モルダー「え?ボクら失業だろ・・・?」


□ Mark Snow

Threnody in X

─────────────

□ 宇宙人を探す巨大光学望遠鏡。SETIは新章に突入へ

http://pcweb.mycom.co.jp/news/2006/04/12/012.html

米Planetary Society(惑星協会)は11日(現地時間)、地球外知的生命体の探索(SETI: Search for Extraterrestrial Intelligence)を専門的に進める、口径72インチ(約1.8メートル)の光学望遠鏡が、米国マサチューセッツ州のハーバードにあるオークリッジ天文台(Oak Ridge Observatory)で完成したことを発表した。

────────

もしも本当に地球外知的生命体が存在し、地球に向けてレーザー光線などを発して交信を試みようとすれば、星からの光とは区別して検出することが可能となり、電波信号データよりも発信源を特定しやすいとする複数研究者の見解も紹介されており、今後の発見には大きな期待がかかっている。

 ────────────────────


□ Tunes of the Day

□ Ugress / "resound"

Trigger 22
Decepticons



□ Airwave

When Things Go Wrong 2006 (feat.Rising Star)



_*


高熱

2006-04-16 00:46:16 | music2

で、この3、4日死にかけておりました。
最初は喉の痛み、次は全身の虚脱感から痛み、発熱。
そして…くすぶっていた親不知が熱の影響で爆発(泣)
この二十余年の人生において、かつてない苦痛でした。。
(目覚めたら眼前が血の海に…)
会社もお休みを頂き、強めの薬を飲みつづけていますが、
果たしていつまで続くのやら。。


□ 恋愛の。。

駆け引きかどうかは別として、
「私は別にあなたでなくてもいいんだ」
っていうカードを切るタイミングは重要ですね。
恋愛は「どちらか一方の勝手」であってはダメなんです。
私は恋をしたわけではないし、付き合っただけで終わり。
さっそくメルアドも消して着信拒否です。
5ヶ月。。まぁ長い方かもしれませんね。
(同じ人と一年以上続いたことがないw)



□ Tunes of the Day

□ Trumpet Thing

Need You [Right Now] (Ambient Mix)



□ Kalliope

Lunar Landings



_*


3/30 コンラッド東京 at 汐留

2006-04-09 01:03:31 | music2
Img_0557b

http://www.conradtokyo.co.jp/

2006年3月30日 午後3時到着。
JR新橋駅からゆりかもめ新橋駅を徒歩で通過すること5分。

Konrad

日本では最新のラグジュアリー・ホテルとなるConrad Tokyo。
城門のような自動扉をくぐると、黒塗りのシックな空間の中の
深紅のオブジェが出迎えてくれます。
エレベーターを昇ると広大で暖かみのあるロビーへ。
レセプションで予約を確認する際、ホテル側が気を利かせて
当日空室が確保できた、浜離宮に面する「ガーデンルーム」に
変更してくれていたのですが、(こっちの方が人気らしい)
私的に今回はシティ側に泊まりたかったので、
申し訳ないと思いつつ、その由を伝えます。
(ちなみに受け付けのお姉さんが地元の出身だったw)

Img_0545b Img_0549b
部屋のテイストは、外国人滞在客が「和」を感じるような空間。

(ベッドとバスルームをしきるガラスには自動簾)
(壁にあしらわれた木の鳥は、部屋によって違うらしい)

午前から体調の優れなかった私は、部屋に入るなりバタンキュー。インテリジェント・ビル群を眺望するせっかくの風景もそこそこに、さっそく遮光して着替えずにベッドに沈んでしまいます。

Img_0541b Img_0546b

(間接照明の柔らかい色彩が部屋の持ち味)

Img_0547b

(窓際にあるソファ。寝転がって夜景を楽しめます。良かった~。)

…そして起きたのは午後8時。
頭痛を抱えながら、待ち合わせの時刻は決めていなかったものの、今日会うはずだった人に電話して平謝り。。そこで、今からこちらに来るということなので、慌てて身だしなみを整え(笑)ルームサービスを注文。コンラッドはルームサービスもコンシェルジュ・サービスも含め、"Star Service"というチャンネルで一括して受けつけてくれます。このあたりの客とコンシェルジュの密接的なソフト面での成熟ぶりはパークハイアットと並ぶぐらいかもしれませんね。

Img_0552

"Conrad Vol.1"

部屋に備えてあるコンラッドの企画コンピレーションで、
部屋のコンセプトと併せて、ちょっとオリエンタルな
風情を漂わせるラウンジ~ニューエイジ系の選曲。
知れた所ではAfterlifeやNitin Sawhney、Badmarsh & Shriの曲も。
Angel of Tearsの曲が感動的で、Six Degrees系が
好きな方には間違いなくオススメできるアルバムです。
ロビーショップで買えますが、とりあえずスルー。

Img_0551

茶器。確かパークハイアットのスイートにも同じものが。。w

Img_0544b Img_0543b_1

水回りですが、実はこの後泊まったグランド・ハイアットと
同じ会社のものが使われていました。。
アメニティはコンラッドオリジナル。香りはTres Noir(トレ・ノアール)。

Img_0558b

トレードマークのキングダック。
他がスタイリッシュだけに、ここで崩す憎らしさが堪らないw
だけどこのアヒル、水に浮かぶと思いきや、倒れるんです(T-T
ぎゅうぎゅう絞ると思いの外大きい鳴き声を出すので注意。

Img_0555b

深夜のルームサービスはゴードン・ラムゼイの『セリーズ』で。
トマトのスープとラザーニャ。スターサービスにお願いしていた
頭痛薬も一緒につけてきてくれるという、
スタッフ一体となったサービスに感心。

Img_0540 Img_0556b

ビル側の景色は、最初は良いんだけど、
飽きてくると次第に閉塞感を感じるように。。

写真ブレまくっててごめんなさい。一応プロなのに。。



□ Tunes of the Day

□ Soulfood / "Breathe"

Creation
Wayob


□ Badmarsh & Shri / "Signs"

Day By Day
Signs


□ Povi / "Life in Volcanoes"

Volcanoes
Place in the Sun

"Povi"はCarmen Rizzoとヴォーカルの
Cristina Caleroのユニット。
Jamie MuhoberacやMarius De Vriesも参加。


Delerium feat.Isabel Bayrakdarian

2006-04-08 11:33:52 | delerium
カナダを中心に国際的に活躍するソプラノ・ソリスト、
Isabel BayrakdarianのDelerium new albumへの
参加が確認されました。

http://www.bayrakdarian.com/
http://phorum.nettwerk.com/conjure1/index.php?topic=14.0 (source)

レパートリーは、モーツァルトからアルメニアの民族音楽までと
幅広く、Lisa Gerrardのようなエキゾチックさも併せ持つ声質。
有名な所では、『ロード・オブ・ザ・リング~二つの塔』の
"Evenstar"(夕星姫)でフィーチャーされています。

Delerium New Albumへの参加アーティストは、
Kristy Thirsk、 Kirsty Hawkshaw、 the Mediæval Bæbes、
Jaël、Isabel Bayrakdarianが現時点で明らか。
Isabel Bayrakdarianは、KARMAで言うところの
"Forgotton Worlds"とか、"Lamentation"といった作風の
曲を、Dead Can Danceのサンプリングに代わる形で
請け負うことになると思われます。


Conjure Oneの新作は、
アンドレイ・タルコフスキー作品のサウンド・トラック風に
したい構想がRhys Fulberにはあるそうです。

Jens Gad Presents / "Le Spa Sonique"

2006-04-05 02:14:08 | music2
Le_spa_sonique_1

□ Jens Gad Presents / "Le Spa Sonique"

Navajo
The Orbiting Suns
Cape Blanc
Glass Palace

Release Date; 04/04/2006
Label;Sequoia Records >> http://www.sequoiarecords.com
Cat.No.; X122
Foramt. 1xCD

>> http://www.gadmusic.com

Tracklisting.

1.Introduction
2.El Momento (feat.Luisa Fernandez)
3.Navajo
4.The Orbiting Suns
5.Blueshift
6.Silver Sands
7.Les Eaux Verts
8.Cape Blanc (feat. Helene Horlyck)
9.Glass Palace
10.The Miracle of Illusion
11.Aureole

EnigmaのCo-Producer、Jens Gadが進めているプロダクションワークの一環として、"Achillea"を発売したSequoia recordsに提供したチルアウトアルバム。元々は"10 NATURAL TRACKS TO RELAX"とタイトルされていた企画盤でしたが、"Le Spa Sonique"と題名を変え、各トラックもそれぞれ名前だけ変更されています。ここでも"Achillea"と"Enigmatic Obsession"を紹介してきましたが、この作品も何と言ったら良いか、それらと全く変わり映えしないので、レビューに困ります。というのも、当アルバムを含む三作品は、『Gadmusic』立ち上げ時には既にJens Gadが温めてきて完成させていた楽曲を、買い手レーベルがついた順に振り分けていくという経緯でリリースされていて、内容はほとんど差別化されていません。この作品に至っては、前2作の余り物の寄せ集め感が強く、"Achillea"や"Enigmartic Obsession"にはあった整合性すら感じないです。

それでも、このリリースによって救済された、素晴らしい煌きを放っているトラックもいくつか存在します。"Introduction"の神秘的な響きがかかった聖歌風コーラスのループから、エスノ・トライバル・チルアウトとでも言うべき作品の柱となる"El Momento"へ。新鮮な驚きがあるのは"Navajo"。Enigma"Callas Went Away"の再解釈が行われています。そしてこれまたEnigma"Push The Limits"のフォロートラックとなりそうな"The Orbiting Suns"、重厚なトライバルビート。"Silver Sands"でも"Push The Limits"の断片が現れます。AchilleaのHelene Horlyckが登場する"Cape Blanc"は中盤からの転調が聴きどころ。"Glass Palace"では雄大なテンポに導かれて、各インストゥルメントとコーラスがハーモニックに響きます。



Musicactu__album__emilie_vegetal

□ Emilie Simon / "Vegetal"

Alicia
Le Vieil Amant
My Old Friend

Release Date; 14/03/2006
Label; Universal Music France
Cat.No.;983 732 6
Format: 1xCD

>> http://www.emiliesimon.com

フランスのアヴァン・ポップの奇才、天才少女と謳われたEmilie Simonの新譜。今回はIRCAM(フランス国立音響音楽研究所)は製作に携わっていないようです。1stアルバム"Emilie Simon"から3年、『皇帝ペンギン』のスコアを経て、これが実質の2ndアルバム。様々な環境音をバックグラウンドに『楽器』としてコラージュしてしまう手腕は神憑り地味たものがありますが、それ以上にポップセンス、ヴォーカルのメロディセンスが、他に比較されそうなそこらのフレンチ・(オカルト)ポップとは次元が違います。病んでいるかと思えば、驚くほど無邪気で純粋であったり、コロコロと表情を変え伝わってくる声の魔力。前作はやや気取ったインテリジェンスを漂わせていたものの、今回はクッキリハッキリとした聴きやすいサウンド。本CDはopendisc仕様になっていて、リミックスやビデオクリップにアクセス出来ます。

というわけで、
思ったより滞在が長引いて、一昨日帰ってきました。
コンラッド東京の居心地はとても良かったです。
追って感想・日記など綴ります。