lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Dream of the Pirarucu Radio.

2008-09-26 09:32:42 | music7
Pirarucu_2
(IXY DIGITAL L2; Nightsnap; AWB; Evaluative; iPhoto.)



□ Tunes of the Day - Worldbeat Essential.

□ Human Art Engine

All I Ask (Vadom'alo) - 2008 Mix
Madelaine (Agbe De Mou Le Yome)



□ Hermann Langshwert

Dream Caravan



□ Ryan Farish & Donna Lewis

Dancing Angel




歌は世につれ、世は歌につれ、
悲しい時、嬉しい時、そこにはいつも歌がありました。
もうすぐ時計の針は12時を回ろうとしています
今日と明日が出会うとき、この音楽も 美しく、
あなたの夢に、溶け込んでいきますように
クロスオーバー(略)ジェット○○リーム~♪



今夜紹介するのは、Chill out/Lounge方面でコンスタンスにリリースを重ねるドイツの新進レーベル、Peacelounge Recordsから、Human Art EngineとHermann Langshwert。

>> http://www.peacelounge.com/


Ibizza界隈ではCafe del MarやBuddha Barなどのご多分に漏れず、中東・アジア圏のEthnic-Orientalテイストを取り入れたAmbientやFuture Jazzが依然として人気を誇っていますが、クオリティはまさに千篇一律、玉石混淆。

1990年代中期のClub Sceneに、そのSpiritualな風を持って受け入れられたNew-Age/World beatの方法論は、現代に至ってもはや手詰まりに陥った感がアリアリと窺えます。しかし皮肉なことに、このPeacelounge Recordsは、その時代、過去の埋もれた名盤から音源をMix Compilationに引っ張って来た結果、他の類似作品とは一線を画すインパクトを齎すことに成功しています。


ドイツのHuman Art Engineは2001年にアルバム"Trans Afrique"をリリース。Deep Forestを回顧させるシンプルでダイナミックなProgrammed Beatと、Primitiveな民族唱歌のSamplingのエスプリの効いたハーモニーは、殊に現在のシーンには稀有なもの。

同じくドイツのテクノ・コンポーザー、Hermann Langshwertの"Dream Caravan"は、インド舞曲に教会聖歌のループが重なる、これもまた古き良き90年代のアブストラクト・テクノ、トリップホップの世紀末的な響きに満ちています。


Peacelounge Recordsがリリースしている"Globality"というSeriesは、上に挙げたようなのコンセプト(Ethnic / Wordbeat)が一貫してあるMix CDとなっています。



三つ目に紹介したRyan FarishとDonna Lewisのコラボレーション(2008年)は、これもまた懐かしい(あっち方面では現在進行形?)New-AgeとBreaksという組み合わせ。全く畑違いな二人なだけに驚いた組み合わせでした。ちなみにDonna Lewisは今年、"Pink Dress"とタイトルされた4th Albumを発表。瑞々しく可愛いヴォーカルは衰えていません。望むらくは良いWriterに恵まれることを....




□ Breaking News.

□ Balligomingo 2nd Album is finishing.

>> Balligomingo has a new album (sleepthief blog.)

そんなNew-age/Trip-Hopの最後の砦とも言うべきSleepthiefから、宿命のライバル(笑)、Balligomingoの新作が完成状況にあるとの情報が齎されました。

Garrett Schwarzを中心に、Vic Levak、Jody Quineが協力して育てたBalligomingo。Sleepthiefとは、そのサウンドやFetured Vocal形式という共通点の他、その成り立ち上、アーティスト同士の横のつながりが非常に強いプロジェクトでもあります。


しかし過去にGarrettがネットで公開したサンプルを巡って、Kristy Thirskとのコラボが決裂。またKristy Thirsk側が、「ある曲」について盗作を指摘、関係は修復困難になったままです。2006年にmyspace上で製作を公表し、ヴォーカリストも明らかにするなど進展があるように見えましたが、昨年以降ニューアルバムの進捗は停滞に陥っていました。ともあれ、期待しています。


Enya / "And Winter Came" 10. November 2008 Release.

2008-09-15 11:45:11 | music7
Newalbum



□ Enya / "And Winter Came"

>> http://www.enya.com/

Release Date; 10/11/2008
Label; Warner Bros.
Cat.No.; tba
Format: 1xCD

Special thanks to:
http://musicspiritland.blogspot.com/ (Oceano's the great polish music blog.)



涼やかな風がおもむろに 乾いた木陰を吹き抜ける
水面はそよかな愛撫に波立って
皎々と輝く月を清らかな静寂に照り返す
森がひそやかな秋の予感に色づく季節。

今年の冬、クリスマスの到来を告げる華々しい贈り物が、
アイルランドのゆかしい古城から全世界へと届けられます。



実は以前から海外のファンの間でにわかに予感が高まっていたEnyaのNew Studio Album。"And Winter Came"のリリースが、遂に公式にアナウンスされました。


Enyaは過去にも数多くのChristmas Songを披露してきましたが、あくまでもこれは"Amarantine"に次ぐ"7th Original Album"であって、"not a totally Christmas Album"、つまり、今まで彼女が歌ってきた「クリスマス・ソング集」とは非なるものだということです。

近日中に先行シングルのリリースも予定されているそうですが、今から本当に待ちきれないです。



私のEnyaに対する思い入れは過去に語ってきた通りですが、その大部分は未だ言葉になりえません。ある時は神聖なまでに心を落ち着けてくれるし、或はある時は、胸の灼ける(胸焼けじゃないよ)ほど激しく慕情を揺さぶられるもの。そう、それはまるで巡る季節の中、いつまでも想い人を待つ永遠の乙女心のよう(笑)


僭越ながら、Enya.comのNews Releaseを以下に訳しました。


*****************************************************************************

(前略)

"And Winter Came"は、再び年来の作曲仲間であるプロデューサー/アレンジャーのNicky Ryan、及び作詞者のRoma Ryanと共に、ダブリン近郊のAigle Studioにて2年の時をかけて製作されました。


「私は常々クリスマス・アルバムをやってみたいと思っていたわ。」エンヤはそう語ります。「でも、いざ作り始めてみて、私はその大部分を"クリスマス・ソング"に頼りたくないと感じたの。」

「私たちは当初クリスマス用の曲を書いていたが、それは徐々に『Enya』としてのアルバムらしく発展しはじめたんだ。まるでクリスマスがやってくる頃の冬の情景が、あちこちに垣間見えるようなね。でもこれを『Enyaのクリスマス・アルバム』とは言い切りたくはないんだ。」と、Nicky。

とは言うものの、"And Winter Came"は華々しい祝祭の歓びに満ちているのです。

                    (Enya.com)


THE DARK KNIGHT

2008-08-06 06:41:40 | music7
Dark_knight_7


>> http://wwws.warnerbros.co.jp/thedarkknight/


□ The Dark Knight / 『ダークナイト』

A Dark Knight
Like a Dog Chasing Cars
Watch the World Burn

Director: Christopher Nolan
Writers (WGA): Jonathan Nolan (screenplay) and
         Christopher Nolan (screenplay)
Score by: Hans Zimmer and James Newton Howard



光と闇の相克。
正義と悪、業と理念、秩序と混沌。
世界が夜の幌に覆われるとき、暗黒の騎士が立ち上がる。


先週末の先行ロードショーで観てきました。
私としては、この映画に最大級の賛辞を贈りたいと思います。

当地アメリカでバイブル的存在として神聖視されているアンチヒーロー、その最高傑作が映画興収の歴史を塗り替える勢いでヒットしているのも頷けますが、今回描かれたテーマは人類にとってもっと普遍的で、世界が今、直面している最も危惧すべきリスクを示唆した重層的なドラマに仕上がっています。



因果と行動、報復と結果。人間誰しもがアルターエゴとして持つ、倫理と憎悪の均衡。Bruce Wayneの内面に鋭く抉り込んだ前作"Begins"とは対照的に、今作ではバットマンの「正義の執行力」としての存在意義が、俯瞰像としての「法と民衆」との関係性の中で明かされます。

そのテーマ性については、実は映画の中で執拗なくらい象徴的に語られていて、わざわざ読み取るまでもないくらい。しかもその語り手が、コロコロと理屈を変える「カオスの使者」ジョーカーであったりするのだからタチが悪い(笑)バットマンは只管黙して行動で語るのが印象的な対立構造でした。


法と悪、ゴッサム・シティの民衆が築いていた均衡を掻き乱したのがバットマン自身であり、仮令それが正義であろうとも、彼の「強制的な執行力」の偏向により社会法規にアンバランスが生じ、集積された「悪」の意思は必然とジョーカーのような「悪の執行力」を必要とした。ジョーカーはもしかしたら、自分がもっと抗いがたいもの、より高次な世界の摂理によって動かされていることを自覚している節があります。


どんな高尚なドグマを大言壮語に載せて語ろうとも、口先だけの義憤が如何に上辺だけで薄っぺらいものか私たちは知っています。しかし、それを一遍の物語としての表層的な振る舞いだけで訴える、映像手段としての「バットマン」というツール、その魅力を最大限に活かしたストーリーテリングは隙がなく、正に奇跡的な面白さに仕上がっていました。



映画完成を目前にして急逝したヒース・レジャーの怪演が光る"The Joker"という存在。過去にジャック・ニコルソンが演じたジョーカーは、狂気と共に何処か威厳を漂わせる「巨悪」というイメージがありましたが、今回レジャーが造り上げた「獣」としてのジョーカーは、どこまでも卑小な存在でありながら、行動原理に全く掴みどころの無い底知れなさを持つトリックスター。映画の核心を露にする狂言まわしでもあります。

(※ ジョーカーにとって、人間の巻き込まれる不条理な事象の混沌は、即ち『消亡の笑い』の的であり、価値の指向が逆転しているように見える。しかし、「笑い」の真性とは、不条理の齎す快楽であるという点において普遍です。)


彼を捉える映像手法は、伝統的なクライム・ムービーとしての情緒も大切にしていて、例えば、一仕事を終えてパトカーの窓から首を振る演出なんかは、その様式美に思わずハッとしてしまうほど。一連のヴァイオレンス描写にも無駄なくジョーカーの「象徴悪」としての説明が詰め込まれています。



世の中に遍在する「人の悪意」を媒介しながら、何処にでも現れ、あらゆる人物の「行動原理」を支配するジョーカー。彼には崇高な理念もなければ、明確な目的すら持たない。ただ悪戯に悲劇を生み出し、対極の存在であるバットマンに「ルールを破る」ことを煽るだけ。(というか、それが目的か)ジョーカーの動機はバットマンがいたからこそ生まれたものでした。

だけどもしバットマンがジョーカーを殺せば、バットマンが「バットマンである存在理由」を失ってしまう。現実世界でさえ、どんな悪人であっても、然るべき状況以外において超法規的手段で葬っても良いという明確な免責条件はなく、たとえ民衆が行使できても、バットマンは自身が抱える矛盾ゆえ行使するわけにはいかない。自分の為に罪を犯す悪を、自分の為に自分が裁くことは出来ないのです。何よりジョーカーの目的は自らの死によって完遂し、即ち皆が「その為に戦っていた」正義の敗北を意味してしまう。



依て、民衆こそが「悪」ではなく、己の「悪意」と立ち向かわなければならない。この映画における「光の騎士」が辿った末路のように、どんなに高潔な理念を持ち合わせた人物であっても、追い込まれる状況、「運」しだいで行動原理が転じることは、実際にあるでしょう。しかし、この世界に生まれた人々は、たとえそれが無力で矮小な存在であっても、人生を生きる瞬間瞬間、誰もが平等に試され、その度に立ち止まって苦悩し、己の行動事由を証明しなければならないのです。

だからこそ私には、この映画で起きることが現実であって欲しいと願わずにはいられません。映画でなくても、もっと目を背けたくなるような惨劇は、現実に数限りなく起こっている。ダークナイトが背負った「光の騎士」の業と負債。その一方で齎された、もう一つの結末。ジョーカーという統合悪に試された民衆による「解答」。




"ダークナイト"のエンターテイメントとしての最大の特徴は、これまでのシリーズで主流だったアクション描写に頼らず、"SAW"のヒットなどで、昨今サスペンスムービーの手法として勃興している『ソリッド・シチュエーション』を随所に取り入れてること。単なるヴァイオレンス描写の連続では齎せ得ない、独特の冷たく醜悪な緊張感が持続し、2時間45分という尺の長さを全く感じさせません。


従来に比べ、クリーンで壮大なイメージの「ゴッサム・シティ」の描写も見所。あたかも、世界中の先進国や新興国の何処にでも存在する普遍的な「都市」としての印象を喚起して、物語の恒久性を助長しています。冒頭部分のビル群の俯瞰は、劇映画としては初のIMAXカメラ撮影によるものだとか。

(また、劇中で裁かれる「罪」も、超常的な暴力では決して無く、マフィアや企業の資金洗浄といった、現代社会の病巣と言えるくらい蔓延してしまったもの)


一方で社会の暗部を泥や血に塗れて這いずり、徐々に伸し上がっていくジョーカーの卑劣な醜行と、方や、財力とテクノロジーにモノを言わせて、圧倒的な「必要悪」を演じるブルース・ウェインの描写を前後しながら、この二つがどう交わっていくのかという期待感を高める演出も見事。(対してジョーカーは、バットマンが手段を選ばず自分を圧倒することを常に『想定』している。つまり、お互いがお互いの手の内で踊っている。)その他多くの映像表現について、この上なく考慮された意匠が施されていて、付け込む余地がありません。

唯一、この映画が「バットマン」以外の「何か」に見えてしまうことを除けば。これは私たち自身に内在する「ダークナイト」、あるいは「ジョーカー」についての物語なのです。



スコアは"Begins"に続いて、現代における映画音楽界の急先鋒として双璧をなすと言って良い二大巨匠、Hans ZimmerとJames Newton Howardの共作。敢えて明白なヒーローテーマを排し、最先端のシネマ音響の効果を熟慮した重厚なプログラミング・サウンドと荘厳なストリングスとの調和/不協和。

"1 rhythm, 2 melodies"(=表裏一体の暗喩)で構成された余りにもストイックなメイン・タイトルを始め、全編を通してあくまでも映像に寄り添うようにして仕上げられた、暗黒に澱んだアトモスフィア。これらは当に今のスコア界を代表する匠によって吟味された、極上の味わいに満ちています。


Nacho Sotomayor / "LA ROCA V6"

2008-07-30 07:01:16 | music7
Larocav6ee1



□ Nacho Sotomayor / "La Roca V6"

Timeless
Trip to happiness
Timeless (Ambient edit)

Release Date; 14/04/2008
Label; Blanco Y Negro /wea
Cat. No.; AACD002
Format: 1xCD

>> www.nachosotomayor.com/

>> tracklisting.


1. Timeless 6:09
  Voz Bebe
02. Everyday 5:46
03. Ultra* 1:31
  Escrito y producido por F. Sotomayor
04. Trip to happiness 5:07
05. I can feel your heart (2004 Remix) 4:37
06. I don´t understand 5:08
  Guitarras N. Sotomayor
07. Sin pensar 5:01
  Vocoder N. Sotomayor
  Programación loops Promisk

08. Timeless (Ambient edit) 4:00
09. Today 5:09
  Guitarra por Christophe Goze
10. Island god (07 Remix) 5:50
11. Utopix* 0:29
  Escrito y producido por F. Sotomayor
12. Contigo 5:00
13. Invisible 4:50
14. You´re a lier (Pop life)** 5:50
  Voz Deep Blue
  Por cortesía de Real Records



Escrito y producido por Nacho Sotomayor
Excepto (*) escritas y producidas por F.Sotomayor y
(**) escrita por N.Sotomayor y Sacha J. Fernadez



Enigma直系Ibiza Chillの最右翼、Nacho Sotomaorのライフ・ワーク、"La Roca"シリーズの第六弾。世界各地のEthnic ElementをMixした、古き良きNew Age-Ambient Styleで奏でる汎地球的ランド・スケープ。


これまでにもホーミーや読経、教会聖歌など、あらゆる民族唱歌やChantのサンプルをプログラミング・ビートに乗せた、Nacho/Francisco Sotomayorの描くセンシュアルな世界観は、近年のハード/ソフト面における作曲技術の進化と歩みを揃えながら着実に深みを増してきました。

1990年代中期に確立された1ジャンルとしての方法論を、ここまで愚直に、しかし圧倒的なクオリティと安定感で追求したサウンドは、千篇一律のイビサ・チルの中でも異彩を放っています。その支持されている最大の理由は、やはり哀愁・叙情性に特化したNacho Sotomayorのメロディ・センスにあります。


やや技巧に偏重した"La Roca 5"の硬質で重厚なエレクトロニク・サウンドから一転、今作ではシリーズ初期のシンプルなAcidテイストを呼び戻し、ハウスやジャズ、アンビエントと多彩に表情を変えつつ、過去のヴォーカル・サンプルも交えながら、幾つかの曲ではギターの生演奏などによるアコースティックで素朴な音色を浮遊感たっぷりのパッドにブレンドして、懐かしくも新しい響きを聴かせてくれます。

"I don't understand"や"You're a lier"で聴かれるディレイたっぷりのエレキ・ギターは、今までにも増してEnigmaの影響を見て取れますね。


しかし、世界中の音素材を詰め込む一方で、情熱的でありながら哀感のこもったフルートやギターの機微には、Sotomayor兄弟の生まれであるスペインの片田舎、カトリック教会と古家の立ち並ぶアルゾビスポ村(採水地としても有名)のゆかしい情緒が息衝いているようです。


アルバム・スリーブにはWilliam Shakespeareの"Tempest"から、プロスペローの有名な一文が引用されています。


And, like the baseless fabric of this vision,
The cloud-capp'd towers, the gorgeous palaces,
The solemn temples, the great globe itself,
Yea, all which it inherit, shall dissolve,
And, like this insubstantial pageant faded,
Leave not a rack behind. We are such stuff
As dreams are made on; and our little life
Is rounded with a sleep.



だがこの幻影が描いてみせた礎のない建物と同じように、
雲にそびえる高い塔も、豪華な宮殿も、荘厳な大寺院も、いや、この地球でさえも、
そしてそのなかにあるいっさいのものが、やがて溶けて消えてゆく。
今、消え失せた実体のない見せ場のように、あとには何一つ残りはしないのだ。

われわれ人間は夢と同じもので作られている。
そのささやかな一生は眠りによってその輪を閉じるだけなのだ。

(訳:伊藤杏里)


iPhone 2.0 Software for iPod Touch.

2008-07-28 09:24:45 | music7
Whatsnew_hero20080711


□ iPhone 2.0 software update for iPod Touch.

>> http://www.apple.com/jp/ipodtouch/whatsnew.html

遅ればせながら、手持ちのiPod TouchにiPhone Softwareをインストールしました。うーん。。購入して約一年、ここまで中身がゴッソリ進化してしまうモバイルツールも他に無いのではないでしょうか。買った時とは丸で別ものです(笑)


インターフェースの改善、メールの管理、新機能の追加、そして最大の売りの一つである"App Store"など、ツール面では殆どiPhone 3Gに遜色ない、というか通話機能・GPS(あとBluetoothも)のないiPhoneそのものになってしまったTouch。何よりも、ユーティリティからビジネスツール、電子書籍やゲームに至るまで、iPhone/TouchのUIを活かしたアプリの数々には限りない可能性を感じます。

インストールもwi-fiを通じてTouch本体で簡単に行えるし、ほんとうに使い勝手が良い!例えば「駅探」なんて、煩わしいキー入力さえ省いて、次々に入力候補に昇る地名をタッチするだけでサクサク検索できます。これこそiPhone/Touchでしか実現できないインターフェースですね。

Ipodolphin_4
(良い感じに傷の増えてきたmy touch...)


とはいえ、そういったアプリにも、GPSやCamera機能を活かしたものもあるし、何よりwi-fi環境を補完する為の3Gだということを考えれば、俄然iPhoneという選択肢を迫られるというもの。それに現状、外出時には常に「ケータイ、デジカメ、ipod」の三点セットを持ち歩いてるので、(ポケットが膨らんでカッコワルイ!)これを一つに集約出来るとなれば尚更。


Ipodtrickle
(色々あったけど、Touchは今も元気です)


ただ一つだけ、重要な問題が。。。
それは、私は「鏡面」をこよなく愛するということ(笑)Touchは薄いし、他でもない、そのフォルムが大好きなんですよ~><。iPhoneはちょっとカマボコっぽいですよね。。デザイン偏愛の私にとって最も悩ましいのがココ。

モバイルツールは存在感が空気であればあるほど望ましいのです。その点で、空間に切れ込んだ一枚の界面の如きTouchのインターフェースは、私にとって理想的な形状の一つであり、ある種の美学を感じさせます。


Ipodolphin2

写真は"Phone Saber"。これ最高です。読んで字の如くStar WarsのLight Saberを再現したもので、iPhone/Touchの加速度センサーに対応しています。つまり、本体をブンブン振り回すと、動きに合わせてライトセーバーの効果音が右から左、背後から前方へ!

しかも振る強さによって音のヴァリエーションが多彩に変わります。また、5色のセーバーそれぞれに特有の音があって芸が細かい!ヘッドフォンで遊ぶことをオススメしますが、ダースベーダーになりきっている所を家族に目撃されるなんてベタなことにはならないように。。





□ Tunes of the Day


□ Oceanlab / "Sirens of the Sea"

Miracle (Above & Beyond Club Mix)





_*


Melanie Doane / "A Thousand Nights"

2008-07-13 09:07:37 | music7
Athousandnights



□ Melanie Doane / "A Thousand Nights"

Every Little Thing
Chopin Ballad

Release Date; 01/ July/ 2008
Label; Prairie Ocean Recordings
Cat.No.; MRD08
Format: 1xCD

>> http://www.melaniedoane.com/
>> http://www.facebook.com/pages/Melanie-Doane/6796604707


>> tracklisting.

1. Every Little Thing
2. Songbird (featuring Jim Cuddy)
3. Song of Bernadette
4. First Love
5. Wildflowers
6. Devoted to You (featuring Ron Sexsmith)
7. Chopin Ballad
8. All The Diamonds (featuring Emilie Claire Barlow and Kathryn Rose)
9. Martha (featuring Ted Dykstra)
10. Baby Makes Three



カナダの「いぶし銀」カントリーミュージック・シンガー、
Melanie Doane。

音楽一家に生まれ、幼少の頃から幾つもの楽器をマスター。クセのない清涼感あふれる歌声を披露しながら地道に活動を重ね、現在では知る人ぞ知るライブ・アクターとしての評価を確固たるものにしています。

15年間の音楽活動の中で、6枚目のスタジオレコーディング・アルバムとなる"A Thousand Nights"では、タイトルの通り「夜」をテーマにシットリとしたバラードが目立つ内容。小粒ながら胸に染み入るような楽曲の数々は、正に煌めくような短い夏の一夜にピッタリ。

Melaniedoane_2

ピアノやベース、マンドリン、フィドルに至るまで、主要楽器のほとんどを彼女自身が演奏しているという拘りもさることながら、ミュージシャンとしての求心力にも唸らされるものがあります。未だ日本では殆ど無名なのが不思議で惜しいくらいです。

その証拠に、夫である俳優のTed Dykstraとのデュエットをはじめ、あのBlue RodeoのJim Cuddy、日本でも熱狂的なファンの多いシンガーRon Sexsmith、ジャズ・シンガーのEmilie Claire Barlowという、著名なネームの参加がそれを物語っています。ちなみに、"All The Diamonds"で競演したKathryn Roseは、Sarah McLachranのバック・ヴォーカリストの経験もある職人。声質も似てますね。


白眉はショパンの「バラード第二番ヘ長調作品38」から第一主題のアンダンティーノを引用した、その名も"Chopin Ballad"。熱に憂かされたような、だけど何処か肌寒い哀愁の心象を浮かばせる味わい深い歌です。


Lattice.

2008-07-08 07:30:41 | music7
Lattice
(IXY DIGITAL L2; Exp.±0; ISO Auto; AWB; Evaluative; iPhoto.)




□ New Order / "Get Ready"

Close Range



□ Simmonds & Jones / "Interpretations"

For A Lifetime (Vox Mix)



□ Matt Cerf & Evelio Ft. Jaren

Walk Away (John Huijbers Remix)




_*


□ clip.

□ Reincarnation can save Schrödinger's cat.

454008a

量子物理:輪廻が「シュレーディンガーの猫」を救う

>> http://www.nature.com/news/2008/080702/full/454008a.html

Physicists reverse quantum?classical transition.
Zeeya Merali
It's one of the most perplexing questions in physics: how does the seemingly exotic behaviour of tiny particles in the quantum realm collapse to create the classical reality observable in matter that is at least a molecule big? Now, an experiment further muddies the distinction between the two realms by demonstrating that it is possible to halt the transition from the quantum to the classical in its tracks ? and reverse it. The achievement could provide quantum computing with a crucial capability.
物理学において最も紛糾を招く問題の一つ。外来性の振る舞いを見せる微粒子の量子領域における崩壊が、どのようにして分子のような大きい物体にまで観測可能な古典的実在性を引き起こすのか。今にちの実験は、古典系に転移する量子過程を静止し、逆転すら可能であることを実証、この二つの実在性の境界を曖昧にした。この偉業は、量子コンピューティングにおいて極めて重大な意義を持つ。

Published online 2 July 2008
Nature 454, 8-9 (2008)
doi:10.1038/454008a




Hubble snaps ghostly ribbon of light.

2008-07-02 20:25:00 | music7
Dn142411_800
(Image: NASA/ESA/Hubble Heritage Team)



□ New Scientist

>> Hubble snaps ghostly ribbon of light.

00:00 02 July 2008
NewScientist.com news service
Rachel Courtland


ハッブルが捉えた、宇宙に浮かぶ虚ろな光のリボン。この幻想的な光は、西暦1006年5月、中世に観測された超新星爆発の名残だそうです。

地球上から肉眼で目視できた中では、史上最も明るいものに分類される天体爆発。1000年の後、その衝撃波は、時速1000万kmのスピードで未だ宇宙を広がり続けています。爆発した天体の残滓に含まれる、水素原子の放つ可視光がリボンを形成。

超新星爆発の可視光は非常に捉えにくいのですが、X線スペクトル解析によって驚くほど鮮明に記録された写真も公開されています。綺麗ですね。もうすぐ七夕。お星さまどうか願いを。。。


Dn84811_576


□ I Awake

Rebreath


□ Paul Miller

Galaxy



_*


August Rush

2008-07-01 19:24:44 | music7
Augustrush_ratedoneshtmedium_2

>> http://www.kiseki-symphony.com/

ーおとぎ話を信じる人がいるように 
僕は音楽を信じてる

ただ聴こえる 朝起きた時、道を歩いている時
誰かが僕を呼んでる。

楽譜を書くのは返事。
僕に音楽をくれた人への。


□ "August Rush" / 『奇跡のシンフォニー』(邦題)

August's Rhapsody
Ritual Dance  by Kaki King/Michael Hedges
Basketball to Organ Loft
King of the earth  by John Ondrasik

Director: Kirsten Sheridan
Scored by Mark Mancina
Theme Title by Hans Zimmer

(※ネタバレ注意)


「奇跡のシンフォニー」。いかにも短絡的で単純この上ないのに、これほど邦題が的を射た作品も珍しいのではないでしょうか。身分違いのミュージシャン同士の、永遠に等しい一晩の悲恋。その奇跡の落とし子が奏でるシンフォニーが世界に共鳴し、再び彼らを巡り会わせる。たったそれだけの話。

現実世界に若干の非現実的・寓話的シナリオの妙味を効かせたいわゆる「ライト・ファンタジー」の類いなのだけど、ここまで潔く「奇跡」を預かった作品も昨今では貴重だと思います。こういう映画って1980-1990年代の頃に多く製作されていましたよね。ただ決してそれが「映画の為のファンタジー」ではなく、「ファンタジーの為の映画」である点。


ー宇宙には、いろんな音色がある。
自然が奏でる音、全宇宙の法則が支配する音。
それらの複雑なハーモニー。
全身で受け止めなきゃ聴き取れない。


天才少年であるエヴァン=Augustが「音楽は何処からかやってくる」と話すように、それは他でもない、未だ見ぬ家族と、そして宇宙との対話手段でした。ラスト・シーン、彼の指揮する「オーガストの狂詩曲」にシンクロするように、三人の第六感が結びついて、指揮する手を震わせながら観客席を振り向くーー。この御伽話の中で、音楽は紛れもなく「真実を語る存在」なのだと気付く。

どちらかというと、映画の筋を追うことそのものよりも、彼らが奏でた物語の残響、見終わった後に遺す総感こそが大切な作品だと感じました。



さて、ストーリー自体が「音楽」を軸に進んでいくので、劇中で用いられた楽曲は凡そ40曲超に及び、更にその中の幾つかの楽曲自身が、物語の重要なキーとなっています。


Mark MancinaとHans Zimmerが共同で「映画の撮影前に完成させた」、"August's Rhapsody"が全スコアのベースとなっていて、劇中で流れた(オーガストが耳にしたあらゆる)歌や効果音と予定調和的に「共鳴する」という面白い構造を取っています。これは正にシンクロニシティを描いた映画のコンセプトそのもの。

都市の生活音を表現したミュージック・コンクレートから、一気にバロック風の交響曲へ。アイリッシュ・リールの要素も織り交ぜて(※監督のカーステン・シェリダンや、実際にマイクを握るJonathan Rhys Meyers含め、劇中ではアイルランド系の人物も多く登場する)楽曲は次第にMichael Kamenの"An American Symphony"的な色を帯びていく。終曲部ではハンス・ジマーの書き下ろした哀愁の絡み付くようなメロディが心震わし、静かに、しかし力強いクレッシェンドからクリスタルのハーモニーで幕を降ろします。


天才的な技能を開花させるエヴァン(オーガスト)の、無垢でいて且つ超絶的なギター演奏スタイルには、同様に「音楽の魔法」と評された故・Michael Hedgesのラップ・タッピング奏法が取り入れられています。 演奏の差し替えには、女性ギタリストとして現在最も異彩を放つKaki Kingと、これまた希代のジーニアスを採用。

Mark Mancinaが手がけたスコアの要所要所にも同じギタースタイルが聴かれますが、アンビエントチックなシンセやストリングスの低音部に掛かると、もはやThomas Newmanのそれに近いものが感じられますね。



劇中のロックをプロデュースしたのはPhil RamoneやJohn Ondrasik。サウンド・トラックでは聴くことが出来ませんが、映画ではバッハやエルガーのヴァイオリン楽曲が導入部だけではなく、曲の途中でもこれらの歌とヴァイオリンがシンクロする様子が斬新でした。


物語の重要な鍵となる「出会いの場面」にはVan Morrisonの"Moondance"を使用。心温まる「ギターの掛け合い」シーンを演奏したのはSimply RedのHeitor Pereia。エンドロールにはJohn Legendの新曲"Someday"と、あの名曲"La Bamba"のカヴァーなどを使用。Chris BottiとPaula Coleのコラボレーションによる深い味わいの"God Bless the Child"など、才能豊かなアーティストたちの競演による「聴き所」には枚挙の暇がありません。


アカデミー主題歌賞にノミネートされていたJamia Simone Nash and Impact Repertory Theatreのゴスペル・ソング、"Raise It Up"は惜しくも受賞を逃したそうですが、同じ教会を舞台に、記譜法を学んだオーガスト少年の閃きが一気に迸り、翼を広げるかのようにパイプ・オルガンを響かせる流れには鳥肌が総立ち。とても忘れがたい場面となりそうです。


エヴァンを演じたフレディ・ハイモア、私が最初に彼を観た「スパイダーウィックの謎」では、ある程度成長していた為か、「天才子役」と言われる由縁はそれほど感じなかったのだけど、この作品ではもっと幼くして、あれほど感情を揺さぶる表情豊かな演技が出来ていたとなれば、その評価も合点が行くというもの。昔から大好きだったロビン・ウィリアムズの「怪演」は・・・。正直あまり観たく無いです。。絶賛という意味で。


Eric Mouquet & Flavio Dell’Isola / "Deep Brasil"

2008-06-28 15:18:27 | music7
Deepbrasilcover


□ Eric Mouquet & Flavio Dell’Isola / "Deep Brasil"

Fazenda
Ceu do Brasil
Minas Nascimento

Original concept by Deep-Projects
Release Date; 25/06/2008
Format; mp3 Album

>> http://www.deep-projects.com/
>> http://www.myspace.com/flaviodellisola

>> tracklisting.

Dbt


You'll be coming back to DEEP FOREST !!

Eric MouquetによるDeep Forestの事実上の後継プロジェクト、"Deep Projects"シリーズ(全4作予定)の第一弾。ゴイアニア出身で、現在はブリュッセルを中心に活躍するミュージシャン、Flávio Dell’Isolaとの共同制作によるブラジル音楽をテーマとしたアルバムです。


かつて豊穣を極めた広大なるアマゾンのほとり。深き森の庇護の下で息づく多様な生態系、その風土に根ざした生活を営む人々の文化も同様に千々に咲き乱れ、また異文化との交雑や相互作用によっても、独特の魅力に溢れた美術/音楽を育み、世界中の人々を惹き付けて止みません。

"Deep Brasil"で聴かれるソウルフルなチャントには、近代ブラジル音楽のエスプリを十分に感じることはできても、Deep Forestが過去に取材してきた原住民音楽のプリミティブな響きは、それとして表立っては出てこない。というのはおそらく、ブラジル音楽自身が、既にその根源たる魂の歌声を、常に自身の内側に組み入れながらアップデートを繰り返し、歴史を生き抜いてきた為でしょう。


実際アルバム上では、60年代以降にブラジル音楽の主流となったMPB(ムジカ・ポプラール・ブラジレイラ)全般、ミナス音楽やノルデスチなど、西欧的なポップス/ジャズの風を吹き込んだものが目立ちます。しかしエリック・ムーケのシンセサイザーが眩い光芒となって、楽曲全体を瑞々しい和声と浮遊間溢れるアンビエント・タッチにソフィスティケイトしています。


Deep Forestサウンドへの再帰による"Amazonia"や"Terra De Indio"、自身のルーツであるアフリカ音楽を巧みに織り交ぜてみせた"Africa Brasil"、"Sweet Lullaby Brazillian version"など、原始的なチャントの風体を狙った楽曲も含めて、それは紛れもなく「現代の音楽」なのだけど、国や文化も違えど、太古からの記憶を辿って同じ望郷を喚起させる、心の琴線に触れる懐かしさと哀愁の味わい、そして何よりも「楽しみ」に溢れた音楽の数々は、正しく"Deep Forest"ならでは。

"Fazenda"後半の畳み掛ける展開なんかは、音楽を聴いていて此れ程の幸福感を得られたのは久々と感じたぐらいでした。全体として、過去作の呼び物だったハウスビートや飾り付けた意匠は昔と比べてかなり落ち着いていて、それは手法としてすっかり定着してしまったせいもあるのだろうけど、「民族音楽とテクノの融合」という方法論から先入観を持って受け入れられることの多かった時代に比べて、そういうドグマを通り抜けて、人々の胸のもっと深い所に落ちるようになった今こそ、Deep Forestにとっては幸福なタイミングだったと思います。


エリック・ムーケ自身は一度もブラジルを訪れたことはなく、あくまでこれらの楽曲は、密林の奥深く眠るブラジル文化の神髄への憧憬とイメージ、音楽へのインスピレーションの結露であることを明かしています。

環境破壊の進むアマゾン流域。"Deep Brasil"の音楽は、テクノロジーと自然の共生によって奏でられる創造の呼び交しであって、人々の文明が決して彼らを食いつぶすだけのものではないことを訴えながら、希望と救いを吹き込む馨しい風となりえるのかもしれません。



[additional information]

Deep Forest時代のEricのパートナー、Michel Sanchezが今後2枚のアルバムを手がけ、近日のうちにリリースするそうです。曰く「Deep Forest時代とは違ったものになる」とのこと。

>> www.michelsanchez.com/



"Deep Series"の中でも『宇宙』をテーマにした"Deep Sky"について、フランスでプラネタリウムを運営する天体写真家、Andre Amosseが撮影したスクリーンセーバーが近日公開予定。"Deep Sky"はそれらにインスパイアされた楽曲ということで、個人的に最も楽しみにしています。はじめて地球の文化を離れた「宇宙」をテーマに、エリックがどんな音楽を奏でるのか。。